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右腕の操精者(スピリスト)  作者: くりくりくりーむ
16/17

末代まで足コキでしかいけなくする呪い

女城は雷の消滅と同時に後ろに倒れた。凩は一体何が起こったのかわからず、呆然としている。

我に帰り、倒れた女城の元にかけより、

「どうした、しっかしりしろ、女城‼︎」

そういって、心臓の潰れた後輩を揺すって起こす。そして、女城は目を開けた。

「大丈夫ですか?」

「あ…あ…」

「誰?あんた?てかマジで痛い。何これ。最悪だよほんとに。まじもったい…ねぇ……な…。」

そう言って再び目を閉じ、動かなくなった。凩はゾッとした。

何言ってるんだ?女城は。いくら死に際でも、あれだけ意識していた私を忘れることはないだろう。あろうことか、自分が受けた傷さえわかっていなかったし、口調も完全にかわり、逆に流暢に戻っていた。本当に意味がわからない。

ふと、取り付けられていたチクニティ発生装置に目をやる。するとそこには、恐ろしいことが書かれていた。

『充電切れ』と。  

XVl  

ロメロに一方的にやられていた俺は、なんとか立て直そうと攻撃を仕掛ける準備をしていたのだが、

「っくそ、早すぎんだよ」  

防御の腕を弾いても、もう片方で殴られて飛ばされる。このままじゃ勝ち目はない。 

「hey com’n!」 

ロメロの攻撃はありえんほど重い。衝撃で体が歪んだように感じてしまう。すでにかなり体が重いが、次の攻撃を避けた隙を狙い、事前に残っているシコリティを拳に集める。

「I won’t forget you… But you are over.」 

ロメロは砂埃を立てて地面を蹴り、黒い弾丸のような拳を飛ばしてきた。しかし、その動きはもう見切っている。

「出力:25%絶頂拳」  

拳の合間を縫うように、絶頂拳を御見舞する

「やられっぱなしは恥ずかしいからな!」  

初めて見るシコリティの威力にロメロは驚きを隠せない。

「I’ve been waiting for this! Mr,Sicorist」 

絶頂拳により攻撃を防ぐことに成功した俺はさらに畳み掛ける。 

「出力:30%絶頂拳」

ロメロの溝落ちを突くことに成功し、軽く吹き飛ばす。が、彼は勢いを止めることはない。 

「I’m excited!!」 

テンションによって動きにキレができる。さらにギアを上げるかのように顔を連打する。 

ゲホ!

流石の威力だ。褐色の肌に恵まれた身体、動きも俊敏で文句なしの強さだ。魂力は伝わらないが、この馬鹿げた身体能力だけで数多くの人をねじ伏せているだろう。バケモンが…

「ほんと、馬鹿力すぎるだろ…」 

「I couldn’t be satisfied in America,so I came to Japan.」 

何を言ってるか全くわからないが、多分英語なのだろう。(不登校で勉強もろくにしていなかったため、学力に関しては凡人以下である)

少し、疲れて動きが鈍くなってきている俺に対して、ロメロは徐々に動きが速くなっているように感じる。一回一回の攻撃も重くなり、ガードだけにシコリティを使わざるをえなくなってきた。

立ち上がった俺に畳み掛けるように接近し、上段回し蹴りを放つ。これは当たる寸前で回避したのだが、ロメロは更に、後退する俺の頭を掴む。そしてそのままコンクリートに叩きつけられた。

反応速度がまるで違う。単純な戦闘能力もそうだが、おそらく経験値が違いすぎる。

「is it over already?」 

「I’m fine thank you. and you?」

何言ってるかわからんが、どうせ煽ってきてるんだろう。

「hahaha,Ok! Let’s continue the fight!」

ここで勝負をかけるしかないな、、、

俺は金玉から最後のシコリティを抽出し、右腕に込めた。

「出力:15%絶頂拳」 

今のがシコリティの最後の力だってのに、なんだ…なんだよこいつ。

…やっぱびくともしねえじゃねえか…‼︎

仮にもシコリティの拳を生身で受けたのに、平然とした顔で突っ立ってやがる。 

「まじかよ…」 

このままでは負ける、後退りしたところに、ロメロの渾身のアッパーが叩き込まれる。 

「ハッッッ!」 

ゴハッ

完全に腹にクリーンヒット、大量の血が口から噴き出た。

もうシコリティは0、体もボロボロだ。

この勝負……負ける。

 


この世で最も強い力は、「暴力だ」 

暴力で世界は廻っている。 

警察という暴力で犯罪を抑止している。 

国家という暴力で警察を操作している。 

警察は冤罪でも相手を一方的に逮捕することができる。 

それは、圧倒的な力で「真実」を塗り潰しているから。 

犯罪だって、殺しだって、暴力によって生み出された行為。

そう。暴力とは世界を具現化した完璧な存在。 



血を噴いて倒れている俺に対し、ロメロは思いがけない行動へとでる。 

「Have you already been over? if so,I gonna kill you light now 」

そう言って、手に取り出したのは、ペットボトルサイズの太い注射器。

「This is my favorite special item」 

見せびらかすように注射器を前に出して、それを、首にブッ刺す。 

「oh yeah!! I feel heavenly!」 

そう、彼が首に刺したのは「麻薬」だ。 

ロメロの摂取した麻薬により、一瞬にして筋肉量が跳ね上がる。目もガンギまり出して、叫び散らかす。 

「Let's fucking go!!!!」 

ロメロは右拳を握り、力を貯める。すると、木の根のような血管がロメロの右腕から浮き出てきた。そして少し体勢を下げたあと、地面を蹴って猛スピードで飛んでくる。

まずい、、、死ぬ‼︎

防御っ

「地獄撃(inferno)<インフェルノ>」 

食らったことのない凄まじい衝撃が身体を走り、猛烈に吹っ飛ばされる。

三回ほどマンションを突き破ったあと、木の家を潰してようやく止まった。

完全に意識が飛ぶ。 

そうして俺は、この街に来て初めて、敗北を喫した。

しこしこ豆知識5

ロメロは、アメリカの狩街を一人で崩壊させたことがあるトップクラスのソロプレイヤーである。そこで、メロ族のリーダー目路笑顔は、日本の狩街のことを教えると引き換えに、ロメロを仲間に引き入れることに成功した。ロメロに魂力はなく、生まれつき持つ身体能力と怪力によって数々の人間を叩きのめしてきた。テンションが高ければ高いほど、心臓が脈動し、より多くの酸素を身体中に届ける。普段は、特別なポテンシャルがない限り、テンションが上がることはないが、ロメロはそれを、アメリカから持ってきた大量の大麻でカバーしていた。そして、人生で初めてのシコリストとの対戦によるワクワク感は、今までにないほどの攻撃力を生むことになった。        

XVll

戦闘を終えた橘は、轟音が響いていた凩の戦場に駆けつける。するとそこには、女城のチクニティ発生装置を取り外す凩の姿があった。

「凩さん、敵を倒したの?」

「はい、数珠を一つ消費してしまいましたが、なんとか倒せました…。」

悲壮な顔をしている凩に、橘は違和感を覚える。

「この人はあなたの元後輩だったんですって?気の毒だったわね…自分の身内を殺すなんて。でもこの街じゃあそれも仕方ないわ。そんなに気負わないで、四股握の援護に行きましょう?」

いや、そうじゃないんです、と凩。

「確かに元後輩の死は気持ちのいいものではありません。しかしそれ以上に、この装置と最期の言葉に違和感がありまして…。いや、そうですね、四股さんの援護に向かいましょう。」

そう言って凩は界遇を使い、四股の戦場にワープする。

しかしそこにあったのは、そこらじゅうがひび割れて血飛沫がついた地面と、ビルを何個も貫通した先で瓦礫に挟まれている四股だった。

「hey guys! you delayed too much. I have already killed your leader. hahaha.」

「四股さん‼︎‼︎」

「!!」

橘は急所弾をロメロに二発撃つ。しかし、ロメロは簡単に銃弾を弾いた。そのうちの一発が、橘の太ももに当たった。

「っっ!痛ったいわね…」

「I’m not interested in such a tiny girl.」

これじゃ私の銃は役に立たない。というかあいつの顔、見た事あるわ。アメリカの狩街のトップギルドのリーダー、ロメロ・スティーブ…。こいつの馬鹿力に対抗するのは、シコリティじゃないと不可能ね。

凩と橘は焦って四股に駆け寄る。瓦礫に挟まった四股は血だらけで動けそうにない上に、シコリティも感じない。

「くそ、、また私の力不足で仲間が、、、」

「四股握!︎生きてる?手を引っ張るから、早くたって‼︎」

相当な衝撃を受け、すでに四股は意識を失っている。だが、

「…いや、もう…勃たないよ…もうちょい…待って…」

四股が喋った。

「なんの話よ!まあいいわ、治療薬を使うから、もうちょっと頑張って‼相性的にあんたじゃないとあいつには勝てないのよ‼︎︎」

橘は瀕死の四股に治療薬を刺し、ロメロの方を向く。

「you guys are over. get away. I gonna finish off the Sikorist..」

そういうとロメロはこちらに歩き始めた。

錫杖:梵界生成!

凩は、錫杖による強力な結界を生み出す。結界に包まれると共に、あたりが天国のような、中国の剣山のような景色に変化していく。

「橘さん‼︎数珠の力はもう三割ほどしか残っていません!早く四股さんを担いで逃げてください。殿は私がします‼︎」

「いや、そんなわけには行かないわ、あいつは四股にかなり執着していた。そして、あいつは気分が上がるほど強くなるの。今逃げたら次回は、漫画が最終決戦直前で終わった時みたいな精神状態のあいつと戦うことになるわ。消耗してる今叩かないと、勝ち目はない。」

「で、でも、四股さんのシコリティはもうありません。力に対抗できないんです。このまま戦っても勝ち目は…はっ。」

凩は思わず口を塞いだ。

この言葉は、もう言わないはずだったのに…。そうだ、四股さんを信じよう。次こそ最後まで戦おう。自分だけ諦めるなんて許されない。ただ…かといって…

「ねえ、シコリティの発動条件は射精よね?」

「は、、はい!四股さんは射精することで力を引き出します。」

橘は、下を向く。

究極の選択ね…。こいつに奉仕して生きるか、奉仕せずに死ぬか…。あんなやつの咥えるなんてまさに死んでも嫌だけど、でもこいつ、私のファンって言ってたし…。

「ああ‼︎もう、仕方ないわね、100人抜き最年少の力、思い知れ!あんたなんて、足で十分なんだから‼︎‼︎」

決意を決めた橘は、意識を失っている四股の元に行き、パンツを脱がす。そこには、精気を失い、しおれたちんぽがあった。

「もう、勃ってないものは扱けないじゃない…」

でもさっき意識朦朧としてたけど耳は動いてたわよね?しかもこいつは童貞…

橘は口を四股の耳元に近づけ、囁く。

「童貞くん、もう勃たないの?私、もっと続けたいな♡」

「ううああ…うう…」

大好きな女優の励まし()により、ちんぽは少しずつ上を向き始める。

よし、あともうちょっと!

「ねーえ、早くぅ♡もー濡れ濡れで、我慢できないの、ダーリン♡」

「フンガァァァァァ‼︎」

四股は大声をあげ、ちんぽは再び硬さを取り戻す。

「真香ちゃああん…」

よし、勃ったわ、所詮は童貞、ちょろいもんね。じゃあ、私の自慢の黒ストッキングで無様に絶頂しなさい!

コスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス…

ドゴオオオオン

いきなり、強烈な音と同時に、梵界にヒビがはいる。

「hahaha,what’s up guys? why don't you fight with me!」

「まずいです!お預けを食らったあいつが暴れています、もうちょっとで結界も消えてしまう…!」

焦る凩。しかし、意識がない状態の相手を絶頂させるのは時間がかかるものだ。

「わかってる、でもこいつ意識ないんだから、きついわよ‼︎」

コスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス…

ドゴオオン

さらに梵界に大きなひびが。

「まずいです橘さん…」

その時、あまりの気持ち良さに四股の意識が戻る。

「うわああっ!!!真香ちゃん!!」

「その名前で呼ぶな!変態!てか早く射精しなさいよ、このままじゃみんなやばいって‼︎」

ま、真香ちゃんが黒ストッキングで俺の息子を扱いている…これは夢か、現実か???いや、極楽だぁぁ!

てかこの刺激ヤバい、どんだけそのストッキング硬いんだ。まじでヤバい、そろそろ…

「あ///真香ちゃん!もういきそう…」

「よし、そのまま私の足コキで…」

その時。

急に飛んできた弓矢が、橘の腰に突き刺さった。

目路「くそっ。」

「うあああああああ!!」

そしてなぜか、悲鳴を上げたのは四股。

それも当然だ。あれだけ亀頭をゴリゴリに刺激され、それが快楽に変わり、さらに射精直前での寸止め。男にしかわからない、地獄の苦しみである。

「なぁーに戦闘中におっ始めてんだよ気持ち悪い。たかがヤリマン如きが俺たちに勝てるわけねえだろ。くたばれ‼︎」

目路はそう言い切り、自慢げに弓矢を見せびらかした。しかし…

「なんで、、頭撃ち抜いたのに生きてんのよ…」

「なんでだろうな!!今のお前らにはわからねえよヤリマンが!」 

「…?」

急に、当てられたことのない強烈な殺意に襲われる。

「…ヤリマンだと…?それは真香ちゃんのことか?」

「真香ちゃんのことかああああああ‼︎‼︎」


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