入院/手術(2/8日目)
火曜日の朝6時過ぎ。
起床の時間となり、看護婦さんから起されて朝が始まった。
1日のスタートは検温と血圧と酸素濃度を計測するところから。今後、食事前には必ず検温、血圧、酸素濃度を測定をすることになった。
計測結果は特に問題なし。本当は朝食の時間だったが、今日の術前検査(造影剤検査)の前に食事をしてはいけないとのことだったので、私は朝食抜きだった。
検査は午後一から。それまでうだうだと時間をつぶす。
12時ごろ。
看護婦さんがやってきて、ようやく昨日刺した点滴に、抗生物質と栄養剤?的なやつの2つを点滴することになった。
入れるときちょっと痛いかも、と言われていたが、痛いというよりは冷たい何かが入ってくる、みたいな感覚しかなかった。
それよりもやっぱり、体に何かが刺さっている感覚の方が嫌だった。
精神的にやられた人が点滴の刺さっているものを無理やり引き抜く!みたいなシーンをドラマやアニメで見たことがあったが、なんとなく気持ちがわかった気がした。
何かが刺さっている感覚ってマジで慣れたくないな。。
13時前。
術前検査の予定時間に近づいてきたので、すぐにベッドから出発できるようにしていたら、看護婦さんがやってきた。
検査室は1Fにあるらしく、予定通りストレッチャーに乗って検査室に向かうことになった。
これがストレッチャーか。簡易なベッドのようなもので、思っていたよりごつごつしていて、板にシート敷きました!ぐらいの感じだった。
もうちょっとふわふわのベッド的なのをイメージしてたのだがどうも違った。寝心地よりも操作性を優先したような作りになっていた。
ストレッチャーには点滴の液体をぶら下げる場所もあり、自分のベッドについていた点滴をストレッチャーのところに下げなおして、ストレッチャーに横になる。
最近この病院に配属になったらしい看護師に連れられて、ストレッチャーを引っ張られながら、1Fの検査室を目指す。
入院しているのが4Fだったので、エレベーターに乗り1Fへ。
あら?よく見たら1Fの検査室って、一番最初に外来で検査に着た場所と一緒じゃないか。なんだ、そうなんだ。
ストレッチャーに乗せられたまま検査室に入り、検査の中にある検査用のベッドの上に移動して、外科の先生が来るのを待っていた。
やばい、めっちゃ緊張する。痛いの嫌だな、痛いの嫌だな。とびくびくしながら待っていて、10分後ぐらいにようやく外科の先生がやってきて検査が始まった。
「じゃあまずは造影剤を背中に入れるので、背中を出して丸まるようにしてください。」
「分かりました。。」
そう言われ、服をめくり背中を先生に見せるようにして、丸まるような体勢で針が刺されるのをおびえながら待っていたら、「チクッとします」と言われ、ぶすっと刺された。
おー、、うーん。まあ刺されたときは痛いけど、思ってたより痛くはないな。採血の注射よりちょいとチクッと感が強いぐらいだった。
ふぅ、あまり痛くなくてよかった、とホッとしていたのだが、地獄はここからだった。
「造影剤は入れ終わったので、ブロック注射をやりましょうか。」
「あ、分かりました。」
ブロック注射は発症時に1度したことがあったので、そこまで恐怖心はなかったのだが、この後の先生の一言が地獄の始まり。
「痛い場所を的確に把握したいので、結構痛い場所を刺激すると思います。頑張って耐えてください。」
「えぇ、、あぁ、、お願いします。。」
もはやいいなり。言われるがままに背中、腰を先生に向け注射を刺されるのを待ち、「じゃあチクッとしますよ」と言われぶすっと刺される。
「今痛みの強い場所に対して刺してるんですがどうでしょう?」
「あぁ、痛いところにあたって・・・ぐぁああああ!!痛い、めっちゃ痛いっす!!!」
「あぁ、ここか。足の方は痛いです?」
「足とかどうでもよくて、刺さってる場所が痛い!!痛すぎます!!!」
「足は大丈夫?」
「いや、だから足は大丈夫です。刺さってる場所が痛い!!痛い!!!まじで痛いです!!!」
「ふぅん、これはどうかな?」刺さってる注射をぐりぐりとする。
「ぐぁあ!!刺さってる場所が痛すぎます!!!足の痛みとか全然わからないぐらい刺さってる場所が痛い!!!」
「あー、分かった。とりあえず今麻酔を入れるからもうちょっと我慢して。」
「あぁあああ!!痛い、痛い・・・・あー、なんか麻酔が入ってきてじんわりしてきました。。」
「はい、麻酔入れたのでこれで終わりです。」
・・・はっきり言って地獄。まじで地獄。ここまでの痛みを体の内部に感じるのは人生で初めてだった。。
いや、もう。足なんて痛くねーよ。刺さってる場所が痛いって言ってるやん。
この時はまじで先生を恨んだ。正直今後信用したくない!って思うぐらい、辛い検査、治療だった。。
とにかく検査を終えグロッキー状態となった私は、この後造影剤後のCT検査のため、CT検査室にストレッチャーで連れられた。
CT機はMRI機と似たような円形の機械で、腰の部分を入れて息を止めて吐いて、と機械音で指示をされる。
グロッキーの私は、グロッキーのまま機械音の指示に従い、CT検査はスムーズに終わった。
検査結果は少し時間がかかるらしいので、ストレッチャーに乗り4Fに向かう。検査に行くときは元気があり看護婦さんとも普通にしゃべっていたのだが、
帰りは口数少なく、看護婦さんも察してくれているのか私に合わせてくれていた。
自分のベッドに戻り、検査結果を先生と会話するのが17時ごろになると言われたので、それまではベッドに待つことになった。
造影剤検査の後は頭痛などの副作用が出る可能性があるので、気分が悪くなったら教えてくれ、と看護婦さんに言われ17時を待つことになった。
ちなみに、頭痛は軽くあったが辛くはなかった。それよりも、それよりも検査が痛すぎた。。
17時過ぎ。
先生に呼ばれ1Fの外来診療室に向かうことになり、今回は歩きで1Fの外来診療室に向かう。
外来診療室の前で待っていると先生に呼ばれ診療室に入る。先生の机にあるパソコンのディスプレイには造影剤検査後のCT検査の結果写真のようなものが貼られていた。
「検査お疲れさまでした。」
「はい、お疲れさまでした。。」
「検査結果はこの写真になるんですが。いやー、造影剤検査してよかったよ。MRI画像だけだとL4の椎間板もちょっとヘルニアかなぁ、と思ってたけど、やっぱりL5が原因だね。この椎間板がおそらく大きくはみ出していて、それがL4側とかにも行ってると思うから、手術箇所はL5の部分にだけやればいいと思う。」
「はぁ、そうなんですね。」
「あとはどうする?結局手術をするかどうかは最終的に自知さんの判断で決めたほうがいいと思うけど。」
こう言われた私は実はまだ悩んでいた。
先述したが、この時の私は引きずりながらであれば歩けるようにはなっていたし、痛くて寝れないということもなかった。
ヘルニアは保存療法で治る可能性も高い病気というのも知っていたので、このまま手術をしなくてもいいかなぁ、と思っていた。
ただ、最終的な私のジャッジは、、、
「はい、このまま保存療法もいいんですけど、やっぱり早めにきれいに治したいので、手術でお願いします。」
「そう?分かった、じゃあ予定通り木曜日に手術をするように進めようか。えーと、もう時間も決めちゃおう。・・・朝9時からできそうだから、そこでやろっか。」
「あ、朝一なんですね。了解です、お願いします。」
私は手術を選んだ。理由はいくつもあった。早く治したい!とか、せっかく入院を会社とかと調整したからこのタイミングで全部終わらせたい!とか。
ただ、一番の理由は、、、そう、今日のブロック注射だった。
今後もし保存療法を選んで、痛みが強くなった時に、ブロック注射をする時が来るかもしれない。
今日みたいな強烈な注射をするということはないと思うが、ブロック注射というものにものすごい恐怖を覚えていた私は、とにかく早くこの色々を終わらせたい!という気持ちが強くなり、最終的に手術を選ぶようになった。
認めたくはないが、、痛みって人の心を支配するんだ、ということを思い知らされた気がした。
こうして手術が決まった私は、手術までの一連の流れ資料みたいなのをもらい、先生との会話は終了した。
18時過ぎ。
夕飯を食べながら、ぼんやりと考える。
はぁ、覚悟はしていたけど、本当に手術をすることになるのか。あ、家族に報告しなきゃ。
チャットアプリで家族グループに手術日、手術時間が決まったことを伝え、またぼんやりと考える。
ここからは木曜日の手術を待つだけか、、全身麻酔か。。うーん、まだ実感は沸かないけどこれからどんどん怖くなるんだろうな。
ただ、今日の検査の痛みが手術の恐怖心を良くも悪くも上回っていた私は、なんかもう何も考えられずいつの間にか横になり眠っていた。
<恒常痛み>
腰 :5
左足:5
<限定痛み>
左手首の点滴刺し:8
造影剤注射:6
ブロック注射:10(MAX!!!)




