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女神の贖罪  作者: つなみ
序章
2/7

1.金髪の少女

「こんなとこに何があるって言うんだ…」


シュベルが地図に導かれ、やってきたのは森の中。

ラヴィリンスは、山や森に囲まれているところに立っており、

大変自然豊かな国となっている。


そんな森の中を歩いていると、小さな洞窟を見つけた。

人が1人入れるか入らないかぐらいの狭さだ。


「こんなところに洞窟が…」


流石に暗いまま入るのは危ないので、最近覚えた

火の魔法で、光源を作り出す。

しかし、奥の方はうまく照らせず、真っ暗闇のままである。


少し怖いが、お宝が隠されているかもしれないので

慎重に洞窟の中へと歩みを進める。


途中で、水たまりがあることに気づいた。

天井から水がぽたぽたと滴っている。


特別な水でもなさそうだったので、そのまま進もうと、

水たまりを踏んだ瞬間__


「うわっぁあ!」


その下が鉱石だったのだろうか、水で滑ってしまった。

そして、洞窟の奥へと転がり落ち、


「痛っ!」


そのまま壁に激突した。

その衝撃で、火の魔法が中断され、真っ暗闇になってしまった。


すぐさま火の魔法を使う。

しかし、上の方を見ると、太陽の光が差し込んでいる。


「そんな深くなかったのか。」


シュベルは辺りを見回す。

すると、木製の長方形の箱を見つけた。

色は黒色で、赤く十字架が描かれている。


「棺桶…?なんでそんなところに…?」


恐る恐る近づいてみる。

なにも変哲もないただの棺桶だ。しかし、妙な

オーラがある。


「開けていいのかな…」


もしかしたら昔の国王の遺体みたいなものが入っている

かもしれない…そしたらそれを発見したとして

お金もがもらえるかもしれない…!


しかし、何も入っていないかもしれないので、

少し持ち上げて、中身が入っているかを確認した。


すると、思ったより軽かった。


「やっぱなんも入ってないのか?」


せめて指輪とかに一つや二つ入ってないかと

蓋を開けたその時、


「わぁぁっ!?!?」


棺桶の中には、金髪で、耳の長い、少女が…いたのだが…


スー


浅い息の音が洞窟に響き渡る。


「っ…!?いっ生きてる…!?」


胸が少し上下している。

明らか生きている証拠だ。


(どうしようっ…これ…流石にここに放っておくわけには

行かないよな…)


さっき持ち上げた時、あまり重くなかったことを

思い出したので、棺桶ごと持ち上げて、洞窟の外へ出した。


「えっ本当にどうしよう…」


改めて、少女に視線を落とす。


金髪、長耳、白いワンピースのような服、小さな体___

といっても、大人っぽくはないだけなので、シュベルと

同年代か、それ以下のように見える。


「家に持って帰るか…?いや…それは下心丸出しだな…」


こんなかわ___美しい少女を担いで家に向かうのは…

かなり周りの目が怖い…

でも放っては置けない…!!


「…恥じらいで、人1人救えないんじゃ、

1級魔術師なんか夢のまた夢だ…!」


シュベルは、棺桶から少女を引っ張り出し、

担いで爆速で家へと向かった。


ラヴィリンスに入ったと同時に、予想していたことが

そのまま起こった。明らか視線がシュベルに集まっている。


しかし、そんなこと考えてる暇はないので、

急いで家へ向かう。


バンッ


「ただいま!」


勢いよく扉を開け、「おかえり」を待つが、


「あっ今日両親いないんだった。」


なら逆に好都合。そのまま自室は急ぎ、ベットの少女を

寝かした。少女はまだ眠ったままだ。


「はぁ…はぁ…」


人を担いでの全力疾走、疲れないわけがない。

そして、昨日あの地図が気になりすぎて眠れなかった

影響だろうか、同時に眠気も襲ってきた。


人類は眠気には勝てない。流石にどっかの30分睡眠とは違う

ので、シュベルはそのまま床に伏せ、眠ってしまった。







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