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Life is Reloded  作者: MC.Ht
第二章 『巻込編』
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24. 来襲-2

 二話連続です!

 お楽しみくださいませ!

勝負は縺れていた。

手負いのバレットと、手練れのオーガ三体の戦闘である。

いくら野生で生き抜き百戦錬磨を誇った群の長であったバレットと言えど、利き腕を使えない状況下で手練れを三体も相手取るのは正に無謀な賭けに近かった。

スピードで圧倒しようにも数と力押し、何より敵ながら素晴らしい三体の連携によってスピードを封殺されてしまう。


「やれやれ…、やはり安全圏を持ったままでは無理か。」


大きく溜息を吐き、頭を横に振ると腹を括る。

その眼差しにオーガ達にも緊張が走る。


「…来るぞ。」


「マジかー。 俺の未来の嫁が…、何で死に急ぐかなぁ…。」


その遣り取りの直後、バレットは名前の通り弾丸の様な凄まじい速度で走り始める。

縦列に並んでいた先頭のオーガを下方からジャンピングアッパーでカチ上げると、頭上の太い枝を蹴って真ん中のオーガの頭上から両脚で飛び蹴りを決め、着地。

だがそこで最後のオーガから鉈が二つ飛んでくる。


「この体勢とタイミングでは無理だのぅ。 後は頼むとするか、主、リィナ、ヴェルティ、ジャンヌ。」


覚悟は決まっていた。

流石に死ぬのは辛いが仕方ない。

ヘマをやったのは自分ではないが、群(チーム)のリーダーだった以上、下っ端のフォローは自分の責務だ。


未来を頼む独り言を残すと、目を瞑った。

が、


「そうはさせません! 『ランド・ジェイルロック』!!」


聞き覚えのある声が聞こえ、閉じていた目を開くと自身が岩石の牢獄に閉じ込められている。

自身に振り下ろされた筈の鉈はその岩石牢に防がれ、バレットまでは届いていなかった。



ーーーーー



声の聞こえた方を見ると必死の形相でショートソードを構えている妖人族のエルフが居る。

そうか、我は助かったのか。

…それにしても、リィナに助けられる日が来るとは、中々感慨深いものだ。


「バレットちゃん! 大丈夫!?」


ああ、勿論大丈夫だとも。

リィナ、お主が寸での所で助けてくれたのだ。

これが無事でなくて、何だと言うか。


「テメェ、エルフのヒョロガリが邪魔すんじゃねぇ!」


先程までチャラチャラとしておったオーガが激昂し、リィナを睨みつける。

魔法は一級品なのだろうが、接近戦になるとリィナでは手に負えん。

我が何とかせねばーー


「よく持ち堪えてくれたな、バレット。」


「お待たせしましたわ。 リィナさん、バレットさんの手当てをお願いしても?」


ハハハ、何とまぁ恵まれた事か。

家族が次々とまぁ。


「ギリギリであるぞ、主、ヴェルティ。 まぁ、素直に礼を言わせてくれ。」


「…ああ。」


主の様子がおかしいか?



ーーーーー



リィナに遅れ現場に到着すると、屈強なオーガの連中に対しリィナが小刻みに震えながらもバレットを守ってやがった。

流石はリーダーだ、と感心したが、バレットに目を向けた瞬間に頭の中でブチン、と何かが切れる音がする。

俺の家族の利き腕ーー右腕の肩から手首に向けて深い傷が見受けられる。

鼓動が更に早くなり、顔が熱くなる。

出立時点で苛ついていたが、それを振り切った様だ。

右手を虚空に突き出すと、ブリューナクがその先に既に待機している。

グッと掴み、次元鞄から引き抜くと肩に担いだ。


「…覚悟はイイな、ゴロツキ共。」


「テメェ…、クソ雑魚の平人が何の用だ! 何で言葉が通じてんだ!?」


「…少し、黙れ。 一度仕切り直すぞ。 …かなりマズそうだ。」


「お、俺は、どどど、どうしたら?」


「…お前は『いつも通り』だ。 …迷わず、鉈を振り抜いていれば、良い。」


『いつも通り』の言葉に一人のオーガが表情を和らげる。

その言葉に表情を引き締めたヴェルティが俺の前へと進み出てくる。


「御主人様、あの者はどうか私に。」


ヴェルティがそう願い出てきたので頷いてやると、軽く一礼し、吃っているオーガと相対する。

俺はブリューナクをくるりと回し片手で構えると、喧しいオーガが前に出てくる。

そのオーガを物静かな方が腕で制する。


「…此奴は俺が止める。 お前は…、向こうを始末しろ。 …自らの失点だ。」


「判ったよ、チクショウ! あー、さっさと連れ去ってりゃ良かった!」


連れ去るだと?

俺を目の前にして、家族を拉致るって堂々と言い放つか。

面白ぇ。


「オイ、もういい。 二人で来い。 頭にキた。」


そう言って向こうの体勢が整うのも確認せず、一気に間合いにまで入るとブリューナクの斧刃を振り抜く。

手には感触は残らないが、ムカつく言葉を平然と吐いた一人のオーガの上半身と下半身が分かれた事で仕留めた事を理解する。


「なっ…!?」


驚くのも無理はねぇ。

この相棒(ブリューナク)は規格外、正にチート武器だ。

何処ぞの怪盗一味の『こんにゃく以外何でも斬れる刀』より反則だ。


「次はお前か? 策を巡らせろ。 持ってるモンを最大限使え。 汚い手でも搦め手でも何でも使え。」





…その上で、全てブッ潰してやる。




 御覧頂きありがとう御座いました!

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