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Life is Reloded  作者: MC.Ht
第二章 『巻込編』
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14. 対決

こんにちは!

宜しくお願いします!

  ーーーーー 西街、冒険者ギルド



「ヴェルティの予想的中だったな。 どうする、急いで戻るか?」


  ジャンヌはそう声を掛けると、足元に転がっている西街の冒険者を無造作に蹴飛ばした。

  蹴飛ばされた女が樽の山を散乱させるのを見遣ると、ヴェルティは溜息を一つ吐く。


「そうですわね。 急ぐ必要性は相談の上ですが、戻る事に関しては全会一致でしょう。 ただ少し、引っ掛かる点が。」


  返答したヴェルティは思案顔になり、下からバレットが覗き込む。


「何ぞ、問題が?」


「『何故、狙われた』かという理由と、向こうの戦力に対して御主人様が加減出来るのか、と思案しておりました。」


「うむ、それは言えておるが、此処での情報収集は限度もあろう。 早めに戻り主を止める算段と、我等が暴れる算段をせねばなるまい。」


  バレットは顎に手を遣り、ヴェルティと同じ様に思案顔をする。

  二人のその仕草を見たジャンヌは吹き出すと、


「取り敢えず帰ろうぜ。 合流してから考えようじゃないのサ。」


 と促す。


  バレット・ヴェルティ両名が首肯しギルドから出ようとすると、這い蹲っていた『自称』西街ギルドマスターが呻き声の様な声で『楽団』メンバーに声を掛ける。


「て…、テメェら…、何者だ…。 な、何の因果があって、ここまでやりやがる…!」


  ヴェルティは辺りを見回し納得した様子を見せると、上半身を半身だけ向け、


「貴方方には一切関係無い事で御座います。 我々の、そして御主人様の行く覇道に立ち塞がる痴れ者は…轢き潰されて当然で御座いましょう? 命があっただけ、御主人様のご慈悲に一生感謝して下さいまし。」


 と言い、ジャンヌが蹴飛ばした後に三人は西街ギルドを後にした。



 ーーーーー



  今回の黒幕ーー東街のギルドマスターは部下らしき冒険者から大槌を受け取ると、見たままの剛腕で簡単に振り回す。


「ドワーフに大槌ってのは最高の相性でよ、鍛治仕事から魔物退治までコイツで何でも出来んだよ。」


  その様子に迅は素直に感心する。


「そりゃ大したもんだ。 んで、そいつを振り回して構えて俺の方を向くっつー事ぁ…、『そういう事』で構わねぇんだな?」


「若造にしちゃあ威勢がイイじゃねぇか。 あぁ、先ずはお前さんをブッ潰して…」


  迅にそう言うと視線をリィナに向ける。


「さっさと計画に移ろうかね!!」


  そう言って大槌を振り被って飛び掛かってくる。

  迅は咄嗟にリィナを引っ張り、右に大きく飛んで避ける。

  丁度いい死角があり、そこに次元鞄を隠して手を突っ込みブリューナクを引き抜いた。


「リィナ、絶対手を離すんじゃねぇぞ! かなり振り回すかもしれんが、お前の身柄(ガラ)が抑えられたら面倒だ! 死ぬ気で掴んでろ!」


「判りました! 魔法を撃つ時は一言声を?」


「要らん! お前のタイミングで確実にブチ込んでやれ! 火だけは使うなよ!!」


  リィナをチラリと見遣ると強い眼差しをたたえて首肯する。

  迅は死角になっていた受付カウンターを破壊しながらブリューナクを視界に現して片手で構えた。


「槍か…。 それが、お前の本来のスタイルか?」


「これも、だ。 コイツを抜いたら手加減は出来ねぇぞ。 諦めて謝るんなら今の内だ。」


  迅の安っぽい挑発にギルマスはニヤリと笑うと、敢えてその挑発に乗ってくる。


「ならこっちも全力だ! 元Aランカーを舐めんなよ!!」


  建屋内に響き渡る様に叫ぶと、大槌に雷系のエンチャントらしき魔法を掛け、自身にもバフ系魔法を重ね掛ける。

  リィナが慌てて迅に掛けようとするも、迅は無言で首を振り拒否した。


  ギルマスは雷撃を帯びた大槌を片手で振り上げ、迅に叩きつける。

  かなりの速度であったが危なげなく避けると、床に大きなクレーターを作る。

  雷撃の余波が軽くといえども迅に襲いかかり、相当な威力である事が伺えた。

  リィナはその威力に息を飲むも、迅は涼しげな顔でギルマスを見遣る。

  侮蔑の表情ではないものの余裕を持っている事は伺え、ギルマスの神経は更に尖る。


  大きな雄叫びを上げ、迅とリィナに何度も叩きつけたり振り回したりと攻撃を仕掛けていくギルマスであったが、迅の【槍術】アビリティの中級スキル[旋回受流]により手応え無く受け流される。

  苛々が募ってくる所で大振りになったのを達人である迅が見逃す筈も無く、即座に【槍術】アビリティの初級スキル[脚払い]で足元をすくう。

  ギルマスの身体が一瞬地面と離れた所に、更に初級スキル[二段突き]でギルマス自慢の大槌を破壊した。


  尻餅をつく格好で着地したギルマスは武器破壊を認知した上で、自身が危険な体勢・射程圏内であると判断しその場を飛び退こうと脚力と腕力で約1メートル程後退する。

  その行動も迅にとっては隙と見なされ、【近接格闘術、剛】の初級スキル[飛び膝蹴り]で離した間合いを詰め、ギルマスの横っ面に膝が突き刺さった。

  後退の勢いもあり、歯を数本と鼻血を飛ばしながら後方のテーブルを弾き飛ばし、壁に背中から突っ込んで止まる。


「手間掛けさせてんじゃねぇよ、バカ野郎。 んで、まだやんのか?」


  迅がそう声を掛けると流石は元Aランカー、ヨロヨロとしながらも嵌り込んだ壁から身体を出し、四つん這いになって息も絶え絶えながらも迅を睨み付ける。

  そして、


「野郎共、何やってやがる! さっさと全員で掛かれ!」


 と怒号を飛ばす。

  だが、黒幕であり一番の実力者でもあるギルマスが赤子の様にあしらわれ、部下らしき者達も怯えている。

  更に追い討ちの様に、『疾風』パーティのメンバーが総崩れになりかけている冒険者達を制圧し始めた。


「オラ! サナダの旦那にばっかり頼ってちゃ『疾風』の名が泣くぜ! ガハッ…、あぁ、せめて、露払い程度はやるぞっ!」


  ギントの振り絞る様な鼓舞に、『疾風』のメンバー達もボロボロの身体に鞭を打って更に働く。


「クッ…、何で、クソッ!!」


  苦虫を噛み潰した様な顔で悔しがるギルマスは俯いて床を叩く。

  その視界に、誰かの爪先が入ってくる。


「んで、まだやんのか?」


  爪先と声の主である迅が尋ねると、ギルマスは膝に手を付き、残る力を振り絞って立ち上がる。

  長身の迅の前にギルマスが立つと、身長差がモロに出る。

  だが、腕をはじめとした筋肉の量はギルマスの方が圧倒的に多い。


「当たり、前だろうがっ…! まだ、まだ諦められるかよっ!!」


  そう言って右拳で殴り掛かってくるも、迅はブリューナクを後ろのリィナに預け、【近接格闘術、柔】アビリティの中級スキル[流水受け]で受け流し、そのまま八極拳の一手である[崩拳]をカウンター気味に鳩尾へと打ち込む。

  独特の震脚にて床板には穴が空き、ギルマスは数メートル吹っ飛ばされると、そこで意識を失った。


「さて、残党の処理か。 ギントが大分受け持ってくれてるみてぇだが、まだまだ居やがるな。 リィナ、後は頼むぜ。」


「それはいいんですが…、どの人が仲間?なのか判別が難しいんですよね…。」


  リィナの訴えの通り、見た目はお互い冒険者である。

  パッと見の判別は難しい。

  先程までだとボロボロになっているのが『疾風』パーティ、それ以外が所謂敵方といった見分けがついていたのだが、今はそうでは無くなっている。


  迷った様子のリィナを見遣り、迅は手を引っ張ってギントの元まで走り寄る。


「なぁ、どいつらがアンタの仲間だ? ウチのリーダーが見分けがつかずに発砲出来ずにいるんだわ。」


「はっぽう? 何の事か判んねぇけど…、ガハッ! 左腕に赤地に黒の腕章巻いてんのがウチのパーティだ…。」


  苦しそうにしながらも説明をくれるギントに礼を言うと、リィナに視線を送る。

  リィナも気付き、ショートソードを大勢が争っている方へと向ける。


「お前ら、援護射撃がくるぞっ!」


  ギントのその言葉に『疾風』のメンバーは一瞬で多少の間合いを作る。

  その動きの甲斐もあって腕章が見え易くなった。


「間違えて当たったらごめんなさい! さぁ、いきますよ! 【マーキング・オン】、【アイス・ニードル】!!」

御覧頂き、ありがとう御座いました!

ユニーク5000人突破です!!

ありがとう御座います(o_ _)o)

今後とも宜しくお願いします!!

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