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Life is Reloded  作者: MC.Ht
第二章 『巻込編』
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12. 結末に向けて

こんにちは!

宜しくお願いします(o_ _)o))

  オークのブウ達やコボルトのポチ達と手分けして全員を広場に集めた迅達『楽団』の面々は、手分けして襲撃された状況の聞き込みを行う。

  だが、どれもこれも同じ様な内容であり、容量は得ない。


「ったく、弱ったな。」


  頭をガシガシ掻いて溜息を吐くと、リィナの発破後を調査に行ったバレットが帰ってくる。


「主、襲撃者第二波も予測通り冒険者であった。」


「他に収穫は?」


「特には。 『ぎるどかーど』は何枚か拾ってきたから確認してくれ。」


  そう言ってバレットは腰のポーチから数枚のギルドカードを迅に手渡す。

  迅はそれをリィナに渡した。


「俺にゃよく判らん。 すまんがリィナ、何か判るか?」


「そうですねぇ…、共通点と言えばこの人達、全員西街のギルドで登録してますね。」


  西街というのは迅達『楽団』パーティも登録した『東街』とは真逆の西方向にある、首都である中央街より小さめの街である。

  中央街は名の通り、この国『中央国』の首都である。

  人種は主に平人族が7割程度を占め、同盟国である『北国』の妖人族であるエルフやドワーフ達が2割強、残る1割弱は奴隷や不法滞在者となっている敵国民『東国』の獣人族や『南国』の魔人族等である。

  話を戻すと、『西街』は多少大きな街ではあるが、其れ程発展はしていない。

  と言うより、中央国的な視点では『ゴロツキの街』という見方が大勢である。

  簡単にリィナから国や街の説明を受けた迅は、少し思案すると、


「取り敢えず一度ギルドに戻るとしよう。 依頼の出所やら今後の事やらを考えにゃならん。」


 と言い、ブウポチコンビを呼び寄せた。


「っつー訳で一旦俺達は街に戻ってくる。 この村の状況も伝えるが、支援やらはあまり期待しねぇ方が良さそうだな。」


「支援なんてとんでもねぇです、アニキ! 村を潰されなかっただけでも儲けモンですから。 ありがとう御座いやした!」


「アニキ、ありがとう御座いました!!」


「それは構わん。 行き掛かりのアレだったしな。 ギルドの方には『問題も周辺へのも被害も無し』で伝えっから、間違えても悪さすんじゃねぇぞ?」


「わ、判ってやすよ! そんな…バカな事すりゃどうなる事か、しっかり理解してやす!」


「他の住人にも徹底させとけ。 伸びてる馬鹿共は取り敢えず転がしといて構わん。 後で処理は考えて何とかしに来るわ。 んじゃ後頼むぞ、ブウ、ポチ!」


「任せて下せぇ!」「合点ですよアニキ!」



 ーーーーーー



  村の代表とも言うべきブウとポチは共に上位種である『オークリーダー』と『コボルトメイジ』である。

  その二人にしっかりと釘を刺した迅は、『破邪の隊』の面々と共に帰路に着いていた。


「なぁ、ドレイス、だったか?」


「はい、何でしょう?」


「俺がノシた奴等ってのは、ウチのギルド所属の連中なのか?」


「そうですが、それが何か?」


「いや、気になっただけだ。 依頼の内容って、俺が引っぺがした調査依頼のヤツだよな?」


「恐らくそうではないかと。 ただ、貼り直された時には内容が若干変化してましたね。」


  ドレイスの言葉に迅の眉間に皺が寄る。


「…さっき言ってた集団依頼に、ってヤツか。」


「ええ、そうです。」


  ふむ、と一言言うと迅は黙ってしまう。

  この主人公こと真田迅という男は、見た目は高身長の所謂『イケメン』という部類に該当する。

  が、基本的な見た目としてはイケメンでも、醸し出す雰囲気は『イケメンなニイちゃん』といった物ではなく、すこぶる感じが悪い。

  もう少し正確に表現すれば『威圧感が半端無い』のである。

  今でこそリィナも慣れた様子だが、出会ったその日は後方で何度か怯える素振りをしていた。

  そんな迅が眉間に皺を寄せて押し黙ると、


「あ、あの、さ、サナダ、氏?」


 と、耐性の無い人は声を掛ける事にすら勇気が必要になってしまう。

  また、真剣に物事を考えていると周囲の声で反応する事は稀であり、ドレイスの如く無視されたと感じて凹み、パーティメンバーに慰められる事となる者は後を絶たないのである。



 ーーーーー



  『破邪の隊』と別れた『楽団』の一行はギルドに向かわず宿屋に戻り、女性陣の宿泊する部屋に陣取った。

  迅がどのベッドに座るかを 水面下で争った事は、当然の事ながら迅は知らない。


「さて、今からの動きを整理しとくとしようや。 やるべき事ぁ幾つかあるが、其れ程複雑な事ぁ無ぇ。 要は同時にシメちまうだけだ。」


「ジン…、言葉足らずが本当に酷いですよ? 何を考えてるか、何したいかがさっぱりですよぅ。」


「あー、すまんすまん。 掻い摘んで説明するわ。」


  迅曰く、


 1. 西街ギルドと東街ギルドに、ほぼ同時に乗り込み言質を取って締め上げる。

 2. オーク・コボルト村の現状と保護、及び保証の件

 3. 上記村へ行き、どういった決着になったかの説明


 の三点である。


「村の方は問題無さそうですが、ギルドへの同時侵攻は如何致しましょうか?」


「侵攻ってお前…。 抗争じゃねぇんだ、もうちっと表現があんだろうが?」


「お言葉ですが御主人様、争いではありませんが、立派な蹂躙劇で御座いますよ?」


「…んな筈ねぇだろ。 …だろ?」


「主は我々の戦力を軽んじ過ぎておらんか? 立派な猛者ばかりではないか。」


「ぐぬぬ…。」


「諦めな、御主人。 アタシらは個々人が強い。 後の課題はパーティになった故の、コンビネーションだけサ。」


「し、しかしなぁ…。」


「ジン? もう反論は無理ですよぅ…。 この人数でも、下手をすればオーバーキル扱いされますよ?」


  この中で最も常識人なリィナに言われ、迅は肩を落とし諦めた。

  迅としては今後の描いていた展開に差し支えが無くなった事で安心出来る材料になったものの、メンバーとの大きな感覚の違いに戸惑う結果にはなったが。


「まぁいいや…。 んじゃ此処東街ギルドにカチ込むヤツと西街ギルドにカチ込むヤツを分けるか。 何か案はあるか?」


「東街にはリーダーのリィナと我、それにジャンヌの三人でどうだ? 西街には口惜しいが主とヴェルティの二人で臨むという事になる。」


「バランスとしちゃ問題無いがねぇ。 リィナ、アンタしっかり口上垂れる事出来るのかい?」


  バレットの提案にジャンヌは乗るが、一つのハードルとして『リィナの緊張癖』を挙げる。


「えー…、それ、バレットちゃんかジャンヌちゃんじゃ駄目なのかなぁ…?」


「駄目に決まってんだろ? アンタがリーダーな上に東街はアタシら『楽団』のシマだろ? リーダーが口上垂れないでどうすんのサ?」


「ジャンヌ、この調子じゃ無理だ。 かなり偏るが、東は俺とリィナ、西に残りの三人で頼めんか?」


「御主人様、三名共に奴隷身分で御座います。 それでも問題無い、と?」


「俺らのシマじゃ無ぇなら問題無ぇだろ。 因縁付けてくる馬鹿は片っ端から畳んじまえや。」


  迅の言葉にヴェルティは深々と頭を下げる。

  迅は続いてバレットとジャンヌに視線を遣ると、二人共不敵な笑みを浮かべて頷く。


「よし。 んじゃそれでいこう。 西へのユニットはヴェルティを長にして進めてくれ。 やり過ぎても殺さにゃあ構わん。 ただし程々にな。」


「畏まりました。 不肖ヴェルティ、ユニット長を拝命致します。」


「固ぇ固ぇ! ロビーでちょいと茶でも飲んだら行動だ。 リィナ、西街まではどの程度の時間があれば到着するんだ?」


「三人共脚が速いですし、夕方には余裕を持って到着するんじゃないかなぁ?」


「おし。 んじゃ夕方6時にカチ込みだ。 多少の前後は構わん。 裏付けやら何やら、徹底的にやれ。」


  迅の言葉に緊張感が走るも、西街行きの別働隊は不敵な笑みを崩さなかった。

御覧頂き、ありがとう御座いました!

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