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Life is Reloded  作者: MC.Ht
第二章 『巻込編』
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8. 始まり

こんにちは!

宜しくお願いします(o_ _)o))

「化け物たぁご挨拶だが、生憎お前さんの知ってるAランカーじゃ無ぇと思うぜ? 俺の獲物は弓矢だ。」


「…確かに昨日の決闘では拳闘だったな。 だがよ、その雰囲気や佇まい、何よりオーラが段違いだ。 間違い無ぇ、アンタはジン・サナダだろ!」


  そこまで特定されてしまうと意味が無い。

  布を取り去り、素顔を晒した。


「ハァ…ったく、お見知り置き感謝するぜ。」


「…何でアンタ、『魔物の肩を持つ様な連中』を庇うんだ?」


「逆に聞かせてくれや。 魔物と呼んだオークやコボルトに何されたんだ? 庇うっつったが、此処で今にも死にそうな顔してる奴等が庇ってたってか?」


「依頼を受けたまでの事だ。 それ以上でもそれ以下でもねぇよ。 庇ってやがるのはご指摘の通りさ、サナダさんよぉ。」


「そうかよ。 まぁそれより何よりよぉ、…庇った云々と女を嬲るのには、一体全体どういう関係があるんだよ、あぁ?」


「…平人族の裏切り者だ。 当然の制裁だよセイサイ!」


「ほーう、なら、俺もその『セイサイ』とやらの対象って事だよな? そいつらを庇った上に、お前さん達の仲間を傷付けたんだ。」


  その言葉を吐いた途端に迅の目付きが変わる。

  目の前の男も、迅の目と空気が変わった事を即感じ取り、慌てて取り繕う。


「いや、その、何だ、アンタはまだ登録して間も無いじゃねぇか? この辺の事もあまり知らんだろうし、今回は間違いって事で俺達も流すよ。」


「そりゃありがてぇ。 序でだ、Aランカーに免じてこの村とそこの『裏切り者達』の事も水に流してくれや。」


「…アンタ、何考えてんだ?」


「さぁてね。 ただ単純な問題としてよぉ、目の前でオンナが嬲られかけてるのが嫌いなのと、魔物と呼ばれてるオークやらコボルトが悪さして無ぇから庇ってやるかって程度の事よ。」


「魔物が悪さして無ぇ保証はあんのかよ?」


「俺が保証してやるさ。 この近辺で悪さしたら俺がケツ拭いてやる。 Aランカーがケツ持ちだ。 この一帯じゃあ、充分な保証じゃあねえのか? それにな、魔物より悪さしてる野郎が目の前に居るじゃあねぇか。」


  迅はそう言うと右手を固く握り締め、肩をグルグルと回す。


「俺はそれ程気長じゃ無ぇんだ。 目の前でクズ野郎共がケツから反吐が出る様な真似してんの見て許せる程、大人にゃなれねぇんだよっ!!」


  そう告げると、目の前の男の頭部に渾身の右フックを見舞い、顎を砕くと共に数メートル程左方へと勢いのまま殴り飛ばす。


「オラ、ド三品共がっ! 俺が存分に相手してやっから纏めて掛かってこいやっ!」


  迅は両腕を大きく広げ声高にそう叫ぶ。

  身を寄せ合って凌ごうとしている様子であった『破邪の隊』の面々や、後ろ手に縛られていたり亡くなった者に泣いて縋っていたオーク・コボルト達も一瞬身を震わせ、迅を見遣る。


「守るモン、仇を討ちたいモン、抗いたいモンは立てェッ! 誇りを失いたく無ぇモンは、奪わせるんじゃねぇ!!」


  再び大声を上げると、迅は吹き飛んだ男の背後に居た二人を回し蹴りで更に吹き飛ばす。

  それを皮切りに、『破邪の隊』の面々が頷き合い、縛られていたオークやコボルト達の縄を切り始める。


「クソッ、ロブがやられたっ! ギント! アンタこの合従団の副リーダーだろ! 指揮を執ってくれ!!」


  冒険者の一人がギントと呼ばれた人物に懇願する。

  だが、当のギントは


「だーから嫌だったんだよ、こんなコト。 依頼には討伐とか接収なんて事書いて無かったのに勝手にやらかしたのはお前らだろ? 俺はやーだね。 昨日の決闘だって全員見てたんじゃねぇのか? サナダの旦那みてぇな化け物Aランカーと殺り合える程の自信は無いし、ウチは一抜けすっから。 行くぞ、野郎共!」


 と言い、数人を引き連れて抜ける。


「っつーワケだからサナダの旦那よ。 俺らは無関係って事でお願いするわ。 俺ら殺しも漁りも、犯しもしてねぇからサ。」


「…その言葉を信じるだけの材料は、あんのか?」


「アンタの後ろでゴソゴソしてるおねーちゃん達に聞いてくれ。 少なくともウチの面子は今回の行動は全て反対してきてるってな。」


  ギントはそう言うと、パーティの面子を連れて村の出口へと歩き出した。

  迅に対して後ろ向きに手を振り、「またな。」などと言って去って行った。

  迅が黙って見ていると、他の連中が斬り掛かってくるが、スキル[絶対制空領域]が自動発動されている状態の迅に死角は無く、使い潰されかけている剣を避け、カウンターで肘や膝などを容赦無く叩き込んでダウンさせていく。


「食えねぇヤツだな。 何モンだ、あの野郎。」


 訝しんで見遣るが既に姿は無く、大声を上げて襲い来る冒険者に向き直ると、再び裏拳で一撃の元に殴り飛ばしていた。



 ーーーーー




  リィナとお供のオーク三人は村の外れまで来ると、バレットとブウポチコンビと再会を果たす。

  外れの辺りは何件もが炎に巻かれていた為、リィナは水魔法にて消火を試みるが、


「リィナの姐さん、ここまで燃えちまうともうダメです。 姐さんの魔力が勿体無ぇです!」


 と、ブウに止められた。

  ポチは魔法を目の当たりにし、目をキラキラさせながら尊敬の眼差しをリィナに向ける。


「リィナ、皆の衆。 この一帯は捜索済みだ。 向こうに範囲を広げるとしよう。」


  バレットが口を開いてそう言った束の間、一番後ろに居たオークの胸元に矢が突き刺さった。


「敵襲だ、隠れろ! リィナ、こっちだ!!」


  いち早くバレットが気付き、その場の全員が何とか生き残っている建物の影に隠れる。

  襲撃を受けた一人は倒れたまま呻き、苦しそうにしている。


「索敵魔法だと、二人ね! 狙撃手がこっちを狙ってるわ! 私の魔法で狙おうか?」


「主が居らん以上、その作戦しかあるまいな。 しかし『たんく』だったか? 壁役が居らんが…どうにか出来そうか?」


「うーん…かなり厳しいね…。」


「仕方ない。 このまま待機しつつ、ヴェルティ達の班と合流出来る事を祈りながら待つか。 距離を詰めてくるか、壁にしてるこの家が保たない場合はリィナ、お互い腹を括って攻勢に出るぞ。」


  バレットの厳しい表情に、リィナも覚悟を決めて返答する。


「う、うん! 判ったわ!」


「姐さん方、お話中すいやせん。 壁がありゃ何とかなりやすか?」


  すると同じ建物の影に隠れていたブウから言葉が掛かった。


「あ、ブウさん。 そうですね…せめて3秒で良いから保つ壁があれば、間違いなく狙えますが…。」


「判りやした。 野郎ども、盾になりそうなモンを片っ端から集めに行くぞ! …あぁ、隠れながらだ!」


  ブウはそう言うと、二人のオークが隠れている建物の影に飛び移る。

  間一髪といった所に矢が刺さり、相手の狙撃手の腕前が嫌が応にも判る。


「では暫しお待ち下さいやし。 直ぐに盾を集めてきやす!」


「気を付けてく下さいね、ブウさん!」


「お気遣いありがとう御座いやす! 俺たちにゃ勿体無ぇです!」


  道を挟んだ建物の影同士で会話を交わし、大きな身体のブウやオーク達が丁寧にお辞儀をして小さくなる。


「ダンナ! オイラも一緒に…!」


「バカ野郎クソチビ! テメェは此処で姐さん方をお守りしやがれ! いいか、何かあったらタダじゃおかねぇぞ! それぐらいの大事な仕事だからな!!」


  付いていこうとしたポチを体良く抑え、ブウ達は隠れながら炎に包まれた一角に消えて行った。

  その光景を見ながらバレットが呑気に「焼けたら昨日の晩に宿で食べた『ちゃーしゅー』になるな。」などと言い、くつくつと笑っている。

 

「…この状況でも普段通りって、やっぱりバレットちゃんは魔物なんだなぁって、思わざるを得ないね…。」


「死や危機に対しては人族と比較すると幾分麻痺しておる所はあるな。 だがまぁ、そんな程度であるし、見知った者の前でしか口を開かん様努めるよ。」


「うん、その方がイイと思うよ。 妙な勘繰りされるのも嫌でしょ?」


「うむ。 さて、当面はヴェルティかブウ待ちだな。」


  バレットは溜息交じりにそう言うと、鏢の確認やらを始めた。

御覧頂き、ありがとう御座いました!

ブックマーク、61.62件目、ありがとう御座います!

そしてポイント評価まで!!

ありがとう御座います!!

やる気スイッチが入り、鋭意執筆?中です!


今後共宜しくお願いします(o_ _)o))

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