25. 欲しいモノ
こんにちは!
宜しくお願いします(o_ _)o))
お互いの需要と供給が上手く合致した様で、迅は少々安心する。
店構えや社長本人を見て、間違いなく『やり手』だと確信していた。
それだけに、吹っ掛けるのは得策では無いと瞬時に察する。
が、折角イニシアチブを取っている状況を手放すのは惜しいと即座に判断し、利息を現物という方向転換を行なったのだった。
迅としても、『この後の用事』という内容が一纏めに出来たので納得している。
理解が追いついていないリィナ達を他所に、迅とサントスの商談は続く。
「現物と仰いましたが、具体的な内容を伺っても?」
「あぁ、勿論。 欲しいのは『庭付きで大きな一戸建て』、『それを管理出来るメイド一人か二人』、『前衛職をこなせる冒険者の紹介』の三つだ。 『モノ』って言い方が適正で無いモンもあるが、まぁ語彙の無さってヤツだ。 勘弁してくれ。」
欲しいモノを聞くと、サントスは顎に手をやり暫く俯いて考えて口を開いた。
「通常ですとご提示頂いた内容で利息分と受け止められますが、私の持つ物件と照らし合わせますと少々『安過ぎ』ますね。 特に一件目の家ですが、条件に合う物件が安過ぎるのです。 他に何かありませんか?」
サントスの言葉に驚いた迅だったが、すぐに返答をする。
「こんな若造にえらく真っ当な商売をしてくれるんだな。 ありがてぇこった。 で、家が安過ぎるって話だが、立地条件かぃ? それとも曰く付き物件ってヤツかぃ??」
「立地ですね。 この街との距離が片道徒歩一時間という距離なのです。 周囲は森、すぐ後ろには山、といった立地でして…、家自体は立派な上に水も湯も湧き出る好条件なのですがねぇ…。」
その内容に迅の目が見開かれる。
「見たワケじゃねぇが、すげぇ惹かれる物件だな。 その物件で決めたいが、立地のせいで安いのが社長にとって推し難い材料なんだよな? なら、往復を少しでも楽に出来る様に馬車と『馬より速くてタフな生き物』を追加してくれや。 これでも安いっつーなら、それはそれで構わねぇ。 アンタの誠実さが利息だと受け取る。」
今度は迅の言葉にサントスが目を見開く。
見た所20前後の若者で女性二人を連れてチャラチャラして見えるクセに、物言いがオッサン臭い。 それ以上に考え方がオッサン臭い、と言うか人間味溢れる感じである。
自身の取引先でさえも、これ程お互いの利益の落とし所を考えてくれる相手は居ない。
サントスはもう少し上乗せして利息を払うつもりだったが、先の言葉に押し負ける形の返答を出した。
「それで契約書を作成させて下さい。 メイド二人と『引き獣』は、この『サントス・ゴート』の名前とプライドに於いて、最高級のモノを用意させて下さい!」
契約書が出来ると、リィナに渡す。
リィナは交渉した迅がサインしろと言うが、迅はリィナが博打で勝ったからリィナのサインが必要だと言い、リィナは渋々サインする。
「社長よぉ。 引渡しにはどれ位かかりそうだぃ?」
「7日程頂けますか? 『屋敷』の清掃と『引き獣』の選定に時間を少々下さい。 メイドと冒険者の件ですが、其方は今すぐにでもご確認頂けます。 如何致しますか?」
『屋敷』という単語はスルーする事にした。
最悪メイドを三人にしよう、と迅は内心考えるのである。
「んじゃ、今から会わせてくれや。 社長としても用事は少ないに越した事ぁ無ぇだろ?」
「そうですね。 今日済ませられる事は、今日中に。 商売人の鉄則ですね。」
そう言うとサントスは玄関の方へと歩いて行く。
迅達もそれに倣い、サントスが用意した馬車に共に乗り込んだ。
どうやら人の派遣等は他所に拠点があるらしい。
馬車に揺られる事数分、これまた派手に『サントス・ゴート商会』と書かれた店に到着した。
バレット、リィナ、迅と降り、最後にサントスが降りる。
「御足労ありがとう御座います。 此方が当商会の『奴隷市場』で御座います。」
御覧頂き、ありがとう御座いました!
短期集中?投稿期間は、短いながら今回で終わります。 申し訳( ;´Д`)
詳しくは活動報告に書きますが、月末までに帰ってこれる様に調整します!
それまで、良かったら待ってて頂けますと幸いです(o_ _)o))




