13. 人化
こんにちは!
今回短いですが、宜しくお願いします!
頭領の口から衝撃の事実が飛び出す。
迅はポカーンと口を開け、リィナはやっぱりね、といった塩梅の表情を見せる。
「ダガ、一ツ頼ミガアル。」
唐突な言葉に迅はハッと我に返る。
「お? おぉ、何だ何だ?」
「名前ヲ付ケテハクレヌカ? 我ニハ名前ガ無イ。 我等ノ種族ニハ、ソウイッタ文化ハ無カッタモノデナ。」
名付け親になれ。
その願いに迅は腕を組んで悩む。
名付け親はまだ良い。
だが、子供や孫で無い以上、責任が非常に重い。
悩んでいる様子の迅に気付き、頭領は更に付け足す。
「其レ程悩ム必要ハ無イ。 主ノ付ケタ名前ナラ、ドンナ物デモ満足ダ。」
そう言われ更に数分。
色んな候補を立てては消しを繰り返し、漸く迅の中で決まった。
「…よし、判った。 んじゃあ決めたぞ。 今日からお前さんは『バレット』だ。」
「『バレット』…。 其レガ我ノ名前カ。」
頭領改め、バレットはそう言うと満足そうな雰囲気を纏う。
そしてすぐ迅に向き直り、
「アリガトウ、我ガ主ヨ。」
と、律儀に礼を伝えた。
急な『主』呼ばわりが非常に気になっている迅であったが、人化が気になり突っ込みは入れていない。
自身の世界に無かった現象が次々起こっている為、少しの疑問は投げ棄てる事にした様である。
「デハ、人化スル。」
バレットがそう言うと、まるで漫画の様にボフン、といった音と共にバレットが煙に包まれる。
迅はおぉ、と感嘆の声を上げ、煙が晴れるのを待った。
数分もすると、煙が晴れ始める。
迅は食い入る様に見ているが、リィナは其れ程の興味を示していない。
恐らくこの世界では魔獣と呼ばれる存在が人化する事は珍しいモノでは無いのだろう。
そんな事を考えていると煙が晴れ、バレットの姿が露わになった。
「ふむ…。 久し振りではあったが、中々上手くいったな。 どうだ、我が主よ。」
180cm近い迅の身長より少し低い程度でほぼ同じ様な背格好、浅黒い肌に黒髪のサラサラとした髪質のショートカットといった活発且つ爽やかな印象、豹の頃と同じく金色に輝く鋭い瞳を持ち、四肢は細身ながらもしっかりと使う為の筋肉が付いており、身体もしっかりと腹筋が割れ、正に出る所は出て引っ込む所は引っ込んでおり、黒豹柄の長い尻尾と人の耳とは別に豹の耳が頭に付いた、
女性だった。
「…、お前さん、女だったのか!」
迅は驚きの余り目を見開いてマジマジと見てしまったが、ハッと我に返り慌てて後ろを向く。
「す、すまん!!」
と、謝るのが精一杯であったが、
「なに、気にするな。 我は既に主のモノ。 気にせず気の済むまで見ると良い。 それに…肝心な部分は毛皮に覆われてるであろう?」
「そういう問題じゃあねぇだろ! ちょっと、アレだ! もう一回豹に戻れ!!」
性根は老人の割に、意外な初心さを持つ迅であった。
御覧頂き、ありがとう御座いました!
初の評価が付きました!
本当にありがとう御座います!(o_ _)o))
近いうちに何かしますw




