14. 今後の予定は?
こんにちは!
宜しくおねがいします!
バレットが豹に戻ると、リィナ含め三人で作戦会議を開く。
「まず一端街に入るのはリィナ一人だ。 女モンの服を買って戻ってきたら、三人で再び街に入る。 んで、冒険者ギルドに冒険者登録とパーティ登録。 此処まではいいな?」
一連の流れに二人も頷く。
「よし、んじゃあ細かい問題を潰してくとしようや。 先ずはバレットの名前だが、どっちかっつーと男用の名前だ。 バレッタに変えねぇか?」
すると間髪入れず、
「断ル。 我ハ『バレット』ダ。 気ニ入ッタ。」
名前は解決した様なので、次に移る。
「リィナ。 パーティの件だが、本当にどうすんだ。 マジで俺と組むのか?」
「バレットちゃんも居ますからね。 女性なんですから、余計に迷う必要なんて無いじゃないですか。」
そう言われると否定のしようが無い。
バレットの方もリィナに対しては悪い印象を持っていない様子の為、三人パーティで登録する事にした。
「よし、最後にカネの話だ。 悪いが俺は一銭も持ってねぇ。 金目のモンは熊の毛皮くらいなモンだ。 だもんで、情け無ぇ話だがバレットの服はリィナ、ちっと立て替えといてくれねぇか?」
「それくらい問題ありませんよ? 寧ろ私がバレットちゃんに買ってあげるつもりでしたし。」
「まぁ…、その辺は適当にするか。 次に熊皮の売り先だ。 防具屋に売るか冒険者ギルドに売るか、どっちの方が『都合がイイ』んだ?」
迅は此方の世界の街を見た事は無いが、ゲームやラノベの世界に来ている自覚がある。 防具屋もあって然るべきといった風に、当たり前に防具屋と言ったが問題は無かった様だ。
「話が長くなりますが、冒険者ギルドの説明からしましょうか? 今後の為にも、よーく聞いて下さいね? 判らなければ都度質問して下さい。 冒険者ギルドのシステムって複雑ですので。」
その言葉を聞き、既に嫌な気分である。
が、それを理解していなければ冒険者としての生活で不具合が出るのだろう。
迅とバレットは覚悟して聞く事にした。
リィナの話は本当に複雑且つ長く、更には迅が質問を重ねる為かなりの時間を費やす結果となった。
因みにバレットは迅に完全に任せる気になり、食事を取りに森へと消えていた。
「よし、んじゃあ要約するから確認してくれよ?」
「いいですよ。 どうぞ。」
「①個人の『ランク』とパーティの『クラス』という区分があり、共にGが最低でSが最高。 Sランカーは世界で5人であり、年一回入れ替え戦がある。 パーティクラスはギルドに一任されていて、Aランカーが居ても他がGとかの雑魚だとCクラスにされたりする。」
「雑魚って…。 ま、まぁ解釈としては間違ってませんが…。」
と言って、微妙な顔になるリィナ。
その表情は無視し、迅は続ける。
「②3ランク・2クラス以上離れた上の依頼は受けられない。同条件の下の依頼は受けられる。 また、昇格30日以内は1ランク上までしか受けられない。」
「はい、大丈夫です。 って言うか簡潔な説明お上手ですよね。」
ジト目でリィナが迅を見やるが、其れ程までに細かく質問した成果だと言わんばかりに迅が胸を張る。
「続けるぞ。 ③冒険者同士の争いはギルド管理の下で地下格闘場にて行う。 上位ランカーが負けた場合は降格、下位ランカーの負けは据え置きだが理由によっては罰則がある。 パーティ同士の争いは認められず、もし争いになった際は共に解散の上、同メンバー3人以上は次以降のパーティは組めない。」
「ホント凄いですね…。 この短時間で要点はしっかりと抑えてますね。 それだけ理解してらしたら、登録も時間は掛かりませんね。」
苦労した甲斐があったとばかりに、リィナが満面の笑みを浮かべる。
美女揃いだと言われるエルフという種族の笑顔の破壊力には、流石の迅でも卒倒しそうなまでの衝撃を受ける。
とどめと言わんばかりに、
「どうされましたか?」
などと言いながら小首を傾げて迅を見やる。
反則だろう、と迅は心中で訴えるも虚しく、リィナの魅力という圧力は増してきた。
若かりし頃のドキドキを思い出し始め、リィナを見る事にすら恥じらいを覚え始めた所で助っ人が帰ってきた。
「ドウシタ主。 顔ガ真ッ赤ニナッテイルゾ? 何ヤラ背中ノ方ハ汗ノ匂イモスルガ。」
余計な事を言うバレットだったが、妙な空気になりかけた所をカットしてもらい、ホッとする。
「…何でもねぇよ。 さて、冒険者登録に当たってだが…、リィナは何のジョブにしたんだ?」
冒険者は登録の際に『ジョブ』という職業的なモノを選ぶ。
そこで選んだモノによって、ステータスの伸びやアビリティに個性が出るという仕組みである。
また、面白い事にジョブは登録変更が可能であり、登録変更する事でステータスの上昇を調節したり出来る。
だが反面、一つのジョブを貫いたヒトと比較すると中途半端になりがちという欠点もある。
「私は『メイジ』ですね。 魔法が得意ですし。」
メイジという魔道士の初期ジョブを選んだというリィナ。
「よし、登録し直せ。 そうだな…、出来たら『ソルジャー』が好ましいな。」
「ちょ…、ヒトの話を聞いてましたか!?」
「魔法が得意なんだろ? 接近戦苦手っぽいし、丁度イイじゃねぇか。 目指せ魔法剣士だ。」
その言葉にリィナは目を丸くする。
魔法剣士などというジョブを聞いた事が無かった為である。
「ジン…。 その、『魔法剣士』って、何なんですか!?」
「『ソルジャー』で基本的な【剣術】アビリティをマスター目指しながら、元々素質のある魔法を使いつつ【魔法術】アビリティもマスターを目指す。 両方まともに使える様になりゃあ、魔法剣士サマの出来上がりってヤツだ。」
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