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Life is Reloded  作者: MC.Ht
第一章 『基盤固編』
16/77

3. 初遭遇

いつもお待たせして申し訳御座いません(o_ _)o))

き、今日は一日だけですが早い更新です!

それではどうぞ!

  程なくして衣摺れの音が止まり、立ち上がる物音が聞こえたので振り返る。

  ゴロツキ共の服を着ている上に所々殴打された様な傷が見られたが、そういうマイナスオプションがあれども、その女性はとても見目麗しい人であり迅は目を丸くして驚く。

  バサバサにされてはいるが、黄緑色の長い髪の毛に端正な顔付き。

  目元は少し垂れ目がちだが、ハッキリとした目鼻立ちであり、瞳も髪色に近い緑色。

  背格好も見た感じで170センチ程あり、脚も長く出る所は出て引っ込む所は引っ込むというモデルの様な体型である。

  そのせいかゴロツキのズボンは寸足らず、服は男物だと言うのに胸元が少しキツそうであった。

  そして何より迅の目を引いた物を女性は持っていた。


「おい、お前さん…そのトンガリ耳はまさか、エルフか!?」


  早速のお約束展開からの、異世界に居なくてはならない存在と邂逅した瞬間に、迅はテンションが上がる。

  女性はビクッとすると、恐々と口を開いた。


「は、はい…。エルフです…。 あの、この度は何と申して良いか…、肉体・精神共に命を救って頂き、ありがとう御座います。」


  恐怖から抜け出せていないのか、迅に対して新たな恐怖を覚えているのか、見るからに怯えた空気を出しながらも深々と頭を下げる。

  立ち振る舞いや言葉遣いから、割と高貴な生まれかと察するが、迅にとっては特に関係無い。

  それよりもゲームやラノベの世界でしか知らないエルフの実物を見られて少々興奮している迅は、矢継ぎ早に質問を重ねる。


「おぉ、マジか! すげぇ…こんなに早くエルフに会えるとはな! おぉ、感動したぜ! お前さん、何処から来たんだ? 街か、村か? 近いのなら方角だけでも教えてくれねぇか?」


  捲し立てるかの様な迅の言葉に驚いて後ずさるも、女性は質問に答える。


「街か村、と言うのは、我々エルフの領域のでしょうか? それとも、私が住んでいる所でしょうか?」


  答えによっては覚悟を決める、と言わんばかりに少々目力が入る。

  恐らくエルフの領域に来て欲しくないのであろう。

  先程の迅の喜び方は、まるで奴隷商人とでも言わんばかりの反応であり、変な捉え方をされてもおかしくない。

  其処を踏まえて迅は言葉を発した。


「それはどっちでもいい。 近い方の方角だけ教えてくれ。 格好悪い事に、俺はこの森で迷子になってんだ。 助けてやった恩とまでは言わねぇけど、方角くれぇは教えてくれてもイイだろ?」


  その言葉にエルフの女性はハッとし、言葉を返す。


「え、あの…、貴方様は一体何者なのですか? かなりの実力者だとお見受け致しますが…、この森で迷子に?」


  変な興味を持たれても後から面倒になりそうだと考え、迅は適当に返答する。


「実力なんてねぇよ。 魔法は使えねぇしな。 さっきのはたまたま上手くいっただけだ。 迷子に理由はねぇよ。 人間その気になりゃ、一つの建物内でさえ迷子になれるんだ。」


  よく判らない言い訳だが、受け取った側は更に判らないといった困惑の表情をしている。


「魔力も無いのにこの森に!? しかも先程の戦闘で、魔法を使用されなかったのですか!? あの様な戦闘、肉体強化魔法抜きではとても出来る筈がありません!」


  迷子の件は話題が逸れて安心する。

  だが目前のエルフ女性は、魔法にある程度の知識を持っている様子だ。

  この際恩を着せて魔力の使い方を教わろうか、と考えていると女性から次の言葉が飛んでくる。


「ですが…、確かに魔力は微量しか感じ取れませんね…。 本当に先程の戦闘は魔法抜きだったのでしょうか?」


  未だ信じられないといった表情だが、迅にとっては落ち込むに充分な宣告をされた。

 ~魔力は微量~

  見るからに落ち込む迅を見て、何か失礼があったと女性は勘違いして焦る。


「も、申し訳御座いません! ズケズケと物を申しまして! お許し下さい!」


  そう言って平身低頭と言わんばかりに頭を下げる。

  だが迅の頭に去来したのは、違う事である。


「なぁ姉ちゃん、取り敢えず頭を上げろ。 頭を上げたら魔力の増やし方と街か村の場所か方角を教えてくれねぇか? 教えてくれりゃ、今日の事はチャラにするって寸法でどうよ?」


  汚い遣り口かと思ったが、魔法に詳しそうなエルフだ。

  効果的な方法を知っているかもしれない、と迅は考えた。


「え…、あの、そんな程度の事で恩返し出来たとは思えません! あの、他にはありませんか!?」


  馬鹿正直な女だなぁ、と思うが口にはしない。

  だが、街の方角と魔力の増やし方だけで本当に良いのだ。

  暫くは永らく遠ざかっていた『鍛練』をしたい上に、明らかに高貴な生まれ育ちである。

  面倒ごとは御免被るのだ。

  そう考える迅に、目前の女性は更に言葉を繋げる。


「そうだ! 是非、当屋敷にお越し下さい! 大恩人に対して持て成しをせずに帰したとなっては、我が『バラッド家』の未来永劫の恥となります!!」


  とても迷惑そうにしながら、迅は頭を抱えた。


御覧頂き、ありがとう御座いました!



遅くなりましたが、ブックマーク5、6件目ありがとうございます!

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