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213/215

213.聖書で買収されたか!

本作中ではHPはハレンチパワーです。ヒットポイントではありません。

 転移終了。

 そして、私は、この女性軍達の戦力を奪うことにした。

 勿論、可能ならば……だけど。



「超高速稼働&機械音痴魔法発動!」



 取扱説明書:機械音痴魔法を発動することで、アキ-108号は、触れた機械類の誤作動や機能停止を意図的に起こせます。これにより、アキ-108号は男性の前で機械音痴の女性を演じることが可能です。



 銃が機械かって言うと……疑問なんだけどね。

 でも、一応カラクリの一種ってことで、銃にも適用できる可能性に賭けてみた。



 私は超高速で移動しながら、手前から順に、彼女達が持つ銃に触れていった。

 いつもの如く、服は超高速稼働時の空気摩擦に耐え切れずに一気に燃え上がって、例の戦闘服姿になっちゃったわけだけど。

 あの、布面積が非常に少ない白ビキニ姿ね。

 三つの眼帯で両胸と股間を隠しているみたいなヤツ。

 絆創膏三枚よりはマシだけど……。

 そして、彼女達の背後に再び姿を現すと、HPを最大値に上げた。



 さすがに、この強烈なHPに気付かないはずが無い。

 男女共に。


 女性兵士達が私を銃で撃とうとした。

 しかし、銃は不発。

 どうやら機械音痴魔法は、キチンと銃を相手に発動していたようだ。


 一方のモランダーが、今、どんな状態にあるかは分からないけどね。

 さすがに何キロも離れていたら、私にも彼の姿はキチンとは見えないからさ。

 少なくとも、これだけ離れていたら私の最大HPの影響は受けていないと思うけど。



 ここで、私は急いでHPを100まで下げた。

 HP100でも、一般には思い切り女性の敵なんだけどね。


 そして、物質創製魔法で大量にロープを出すと、超高速稼働で、女性兵士達を順に縛り上げていった。

 勿論、モランダーと同様に両手首足首を背面で一纏めにして縛り上げたよ。



 私が女性兵士全員を縛り上げ終えた、丁度その時だった。

 私の背後から女性の声が聞こえてきた。



「凄い格好ね。でも、まさか、銃を壊されるとはね」



 振り返ると、そこには見たことのある女性の姿があった。

 ちょっと老けていたけど……。

 あと、女性兵士達と同様にダサい格好をしていたけど。


 たしかに私は布面積が異様に少ない凄い格好をしているよ!

 でも、そっちもそっちで、ダサいって意味で凄い格好をしていると思うよ!



「驚ろかせちゃったかしら? たった今、転移してきたんだけど」



 その女性は、そう言いながら敵意丸出しの表情をしていた。

 多分、HP100に反応しているんだと思うけどさ。


 たしかに、彼女が言うとおり、私は驚いたよ。

 ただ、転移してきたことに対してじゃなくて、そのダサい格好にだけど!


 でも、より相手を驚かせるのは、むしろ私の方だ。

 向こうは、コッチの正体を知らないだろうからね。



「國下さん?」


「えっ?」



 やっぱり、その女性……國下さんは驚いたよ。

 そりゃあ、知人など誰一人いないであろう異世界に召喚されたはずなのに、イキナリ名前を呼ばれたんだからね。



「國下礼子さんよね?」


「どうして、その名前を?」


「さあ、何故でしょう?」



 ちょっと思わせぶりな態度で様子を見ることにした。

 私は、國下さんのことを知っていたけど……ある意味、有名だったから。

 でも、向こうはコッチのことを知らないと思うし。



「もしかして、私と同じ召喚者?」


「ちょっと違うんだけどね。でも、まさか國下さんが、この世界に来るとはね」


「アナタ、誰? そんなにムカつくほど綺麗な知り合いっていないけど? アナタよりも数ランク下がる美女なら学生時代に見たことがあるけどね。計算して可愛い娘ぶっているのが一人」



 それって、もしかして?

 何となくだけど、ピンときたよ。



「その娘って、『何とかでー』とか、『何々してー』とか言う娘じゃない?」


「よく分かってるじゃない」



 やっぱり、ユキのことだったよ。

 國下さんも前の私と同じで、ユキのことを誤解しているっぽいけどね。


 まあ、それは仕方ない気もするけど。

 女性の間では、物凄い悪女って感じで噂されていたからさ、ユキのヤツは……。



「私の日本での名前は篠原亜紀。國下さんとは同じ大学で同学年だったんだけどね。学部が違うから知らないと思うけど」


「うん、ゴメン。知らない」



 やっぱり知らなかったか。

 でも、一応、知らないだろうなとは思っていたけど、知らないって断言されると、それはそれで、ちょっと傷つくな。



「國下さんは理工学部だったよね?」


「ええ」


「理工学部の同期ならマナミが来てるよ」


「マナミ?」


「大井川真奈美」


「大井川さんもいるの?」



 学部が同じでも学科が違うと全然知らないってこともあるんだけど、さすがにマナミのことは知っていたか。

 ある意味、マナミは学部内では有名人だったんだと思う。

 あのエロ親父的な感性が!



「マナミとは、中学、高校、大学と一緒だったんだけどね」


「そうだったんだ」



 やっぱり、同じ大学の同期って言うのは大きいかな?

 うちの大学出身者って、母校愛が強いっぽいからね。

 大学が一緒ってだけで仲間意識が生まれてくるのかな?


 まあ、知らない世界に飛ばされて、そこに一応大学の同期がいたわけだからね。

 たったこれだけの会話だけど、なんだかんだで、少し國下さんの雰囲気から敵意とか警戒した感じが減った気がする。



 ここで、私はHPを50に下げた。

 これに伴って、國下さんの敵意も警戒心も、さらに減った気がするよ。



「あと、ユキも来てるよ」


「ユキ?」


「根岸由紀。さっきの、『何とかでー』とか、『何々してー』とか言う娘」


「マジで?」


「でも、ユキは大学時代に噂されていたほどの悪女じゃないよ。私も、コッチに来てから知ったんだけどね」


「そうなんだ。まあ、私も噂先行で知っていたってだけで、直接被害には遭っていないけどね」



 そりゃあ國下さんは、大学時代は彼氏いなかった系っぽいからね。

 ユキの被害には遭っていないと思うよ。


 あと、國下さんのステータス画面を確認したところ、一応、ク○ニはする方じゃなかったよ。

 まあ、ク○ニしたさんじゃないってことだ。

 される側に回った経験も……余り……と言うか全然無かったみたいだけど!

 研究一筋すぎて。


 取り敢えず、國下さんとの精神的距離を縮める会話はここまで。

 そろそろ本題に入らせてもらう。



「ところで、ゴーランド共和国に銃を渡したのって國下さんよね?」


「まあ、それが召喚主の希望だったから」


「でも、何で、そんな危険なモノを危ない国家に渡したりしたの?」


「凄くイイ本を貰っちゃったから。断り切れなくて」


「本?」


「この世界の聖書なんだけど」



 あれか……。

 この世界では、ニート国家エロマンガ正教国の人達くらいしか聖典として扱っていない代物だけど。


 ただ、この宇宙がどのように誕生したかとか、この惑星系がどのように構築されていったかとかがキチンと書かれているからね。

 宇宙物理学者をやってる國下さんからすれば最高の報酬か。



 でも、今、ふと思ったんだけど、あの聖書ってニート国家の経典だけど、エロマンガ正教国の人達が到底理解できる内容とは思えないよね?

 余りにも学術的過ぎて。


 それから、ラフレシア側……と言うかラフレシアの部下のスペシオサに召喚された赤青黄桃緑白黒も、サタン側なのに聖書を持っていたよね?


 ってことは、この世界の聖書って、宗教的価値は思い切りゼロだよね?

 もしかして……もしかしなくてもだけど、あの聖書に聖なる要素なんて1ミリも無いんじゃない?

 一応、最後の方には救世主降臨の話が書かれていたけどさ。

カパミネアに上陸したゴーランド兵士達は、全員、レイコの部下です。特に記載しませんでしたが、レイコの希望で女性兵のみとした設定です。

あと、ゴーランド兵士達はナイフを隠し持っていますが、そこまでアキは頭が回っていません。ゴーランド兵士達はナイフで縄を切って脱出することが可能です。

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>銃が機械かって言うと……疑問なんだけどね。  機械です。 機械の枠に電気の有無は関係無いんですよね。 機構が組み込まれていて、動くものなら何でも機械なんですよね。  たとえそれが、てこの原理…つー…
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