39
1人の美女が咆哮をあげ、化物のような顔に変化をしてケイに襲い掛かる。いつの間にか両手の爪は伸び、刃のごとき輝きを見せていた。
だが、その両腕もオモチャみたいに両肩から落ちる。女が悲鳴を上げながら転がっていく。
「弱いのね。世代はどれくらい下なのかしら。」
ヴァンパイアは始祖から始まり、第一世代、第二世代と世代を重ねる事に弱くなっていく。もちろん、個の才能や努力、年月により世代が絶対とは言えないのだが。
「落ちた腕を霧に変えられない。再生も出来るのかしら。もうゴミね。」
両腕を落とされた女が無数の蝙蝠へと変わっていく。だが、見えない壁があるかのように移動できないでいる。そして蝙蝠は1匹、1匹と火が付いていき、燃え尽きた。広間に残っているのはケイと5人の女だけ。女達が悲鳴を上げながら逃げようとする。
「どう殺そうかしら。でも馬鹿ね。逃げられるわけないのに。」
ケイは悲鳴を楽しむかのようにゆっくり、ゆっくりと女達に近付いていく。
「な、何でもするから!助けて!!」
1人の女が命乞いを始めた。
「あら、そうなの。なら今すぐ裸になって四つん這いになりなさい。豚の様にね。」
女はすぐに裸になって四つん這いになった。
「ウフフ。アハハハハ。」
ケイから嬉しそうな声が漏れる。
『降伏の条件を満たしたため、「降魔の支配」が発動しました。アルナが絶対的支配下に置かれました。アルナのステータスが確認できます。』
「?あら、お父様ったらこんなスキルを持ってたのね。さすがお父様。素敵。」
命乞いをした女が助かったのを見た他の女も裸になって豚の真似をする。だが、『降魔の支配』は発動しない。
「そこの豚。そう、お前。服を脱がせなさい。」
指名された女が走ってきてケイの服を脱がせた。全ての服を脱がせたらスキルが発動する。
『降伏の条件を満たしたため、「降魔の支配」が発動しました。イザベラが絶対的支配下に置かれました。イザベラのステータスが確認できます。』
「今度はそこの豚。股間のモノをしゃぶり続けなさい。」
1人の女にケイのモノをしゃぶらせる。それはケイが発射しても続く。
「明確な終わりがなければ発動しないのね。終わりを告げたらどうかしら。もういいわ。」
『降伏の条件を満たしたため、「降魔の支配」が発動しました。キッカが絶対的支配下に置かれました。キッカのステータスが確認できます。』
「面白いわ。お父様は魔の王になるべきよ。そこの豚は城にある財宝や武器・防具を献上しなさい。こっちの豚はあの豚が献上品を持ってくるまで相手をしなさい。自分から股がって腰を使うのよ。」
5人の女達は力が弱いヴァンパイアである。体を霧に変える事も出来ず、身体の再生も時間が掛かる。紅い瞳の魔眼が持つ力も弱く、陽の光の下では行動できない。日除けのローブを深く被ればなんとかというレベルだが、その場合は常人と代わらない身体能力となる。
だが、それでもヴァンパイアなのだ。人の数倍以上の身体能力に圧倒的な魔力。蝙蝠になったり、身体の一部を変化させる能力。普通の騎士では相手にならない。
「戦場跡のご馳走で産まれてもよかったけど、お父様の中にいて正解ね。レベルは上がらなくとも、魔として進化できるもの。これからも狂うほど濃厚な瘴気が貰えるかしら。」
そんな彼女らを歯牙にも掛けないケイの中のモノ。
「お父様はお前達の事を知らないわ。お父様が再びここに来るまで鍛練なさい。今のままじゃ邪魔ね。」
5人に命がくだされた。




