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困った時の神頼み。女神の羽は残数4枚。簡単な悩みなら使わない方が良いのは確かだ。しかし、今のケイが1年後に生き残っている保証はない。
細い小路に入り込み、周りに誰もいない事を確認してから願い事をする。
「ポンコツ様、ポンコツ様。お願いがあります。」
「はっはっはっー!!君がケイ君か!彼女が言っていた通り遠慮がないな!」
女神の羽から聞こえてきたのは想像もしていなかった男性の声。
「私は君がポンコツと呼ぶ女神アナストライアの上司にあたる。今はアナストライアは折檻・・、いや、教育中のため、私が話を聞こう。」
「何をしたんだ?あのポンコツは・・・。」
思わず呟いたケイの発言は羽を通して相手に聞こえてしまった。
「それについて君に詫びねばならんな。アナストライアが君の『生鮮百貨店』に無断侵入し、酒・つまみ・果物等を他の神に転売したのだよ。君には迷惑を掛ける!」
頭が痛くなってきた。
「あの機転と情熱を仕事に向けて欲しいのだがね!!はっはっはっ。さて、君の願い事だ。さぁ、言うが良い!」
なんだ。このエセヒーローみたいなハイテンションは。やりにくい。
「願いは2つ。家電調理器等があって、ゴミの処理まで出来る空間が欲しい。もう1つは優れた教師と修行の場が欲しい。」
「ん?んー?良かろう!願いは叶えてやろう!それで何なのだ、それは?!」
あれ?意味が伝わっていないのか?
「はっはっはっー!!あれ?ミネルバ君、そのハンマーはなんだい?いや、待て。話せば、ギャー!!」
「ケイさん、すいませんでした。考えたがらない上司の排除は終了しました。」
いつものポンコツ上司様へと相手が変わる。
「なんか大変ですね。」
「部下がアレで、上司がコレですから。即断即決、仕事は部下に任せて責任だけ取る。素晴らしい上司なんですよ、何も考えずに仕事を引き受けたりしなければ。最近は考える事まで部下に任せるのが困るんです。」
「それは・・・。お疲れ様です。」
非常に同情したくなる。
「話が逸れました。ケイさんの願いですね。大きな台所のイメージですね。こちらは可能です。もう1つが理解できません。もう少し説明を。」
「えーと。スキルや魔法について教えてくれる教師がいて、練習 相手も欲しいですね。それから魔法の練習とかしても迷惑にならないような場所も。あっ、レベルアップが出来るような相手も!!」
「整理すると教師と訓練相手。鍛練場と模擬戦場。手頃な魔物。ですね。」
「可能ですか?」
「すでに上が許可してますから。軍資金はポンコツが転売した収益をあてます。詳細は私好みで。まずは調理場と食事スペースが一体になった『夢幻キッチン』。出入りはケイさんとケイさんが許可した人だけです。使用中はMPを消費し続けます。MPが無くなると放り出されますので注意してください。」
やはり彼女は仕事ができる神様だ。
「次です。仮想的な空間を用意しました。時間の流れも現実世界より早くしてあります。そこで取得したいモノを選んでください。教室や鍛練場へ繋がります。それから5つの戦場を用意しました。この戦場で死んだら本当に死にますので気を付けてください。危なくなったら脱出を。最後に予算が余ったので試練を用意しました。試練は9つ。クリアすれば報酬がありますので挑んでください。こちらもケイさんとケイさんが許可した人だけが入れます。ただし、試練はケイさんだけしか入れません。こちらは常時MPを200使用します。『万能教室』としましょうか。では、私は折檻に戻ります。」
あれ?最後はこれで終わり?確認や承諾は?女神の羽が光へと変わっていく。何でだろう。ポンコツと一緒に扱いが雑になった気がするよ。
『夢幻キッチン』は食堂のような造りだった。カウンターもあるし、個室も完備。入り口がキッチンという事を除けば営業できそうだ。使用MPも1分で1くらいのようだし問題はなさそうである。
『万能教室』は空間に入ると3つのドアが存在している。『学習』『実戦』『試練』のドアだ。その3つのドアの横にはモニターが有り、モニターで選んだ内容でドアの先が変わるようである。今はそれ以上の確認は止めておこう。
名前:ケイ
性別:男
年齢:16
レベル:19
HP:900
MP:485(最大MP-400)
体力 80
筋力 83
速度 82
魔力 77
精神 75
運 73
オリジナルスキル
生鮮百貨店
夢幻キッチン
万能教室
スキル
限界突破
成長促進
魔の核
降魔の支配
英雄憑依
薬草の知識
薬学の知識
手当て
修復魔法
刀 レベル2
剣 レベル2
短剣 レベル2
槍 レベル2
弓 レベル2
聖魔法 レベル2
火魔法 レベル2
所持品
片手剣
刀 7
革鎧(上)
ハイポーション
ポーション
高級傷薬 2
傷薬 2
女神の羽 3
所持金
金貨10枚、銀貨6枚、銅貨20枚




