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刀を買った事に後悔はない!!むしろ興奮している。しかし残金0はマズイ。売らねば、何か売らねば。刀?却下だ!!

何かないのか。2頭分の鹿の革を持っていたはずだ。他には?『生鮮百貨店』の品物を売れないだろうか?だが、何が高く売れるのかわからない。高級食材で知っているのは干しアワビくらいだ。

更に探していく。お酒の在庫は1つもない。つまみも全滅だ。

そして意外なコーナーを見つけた薬膳。薬膳に利用する様々な生薬があった。これはいけるかも知れない。

再びお店へと戻る。

「これは、これは。お早いお戻りで。何かございましたか。」

「先程は良い買い物をさせて貰いました。それで1つ、忘れていました。買い取りをお願いできませんか?」

まずは売る事が出来るか、だ。

「品物次第でございますが。」

売れるようだ。庭が見える部屋へと案内をされた。まずは鹿の革からだ。

「ほう。鹿革ですか。お武家様からのご注文が多く、品薄なのですよ。近年はわざわざ異国から仕入れる程でして。悪くはありません。銀貨20枚・・でしょう。あれを品とするには手を加えなくてはいけませんから。」

思った以上に高値。値段交渉は・・・、勝てる気がしない。

「ではそれで。海の向こうではこれが高値で売れるとか。」

干しアワビ様だ。反応はどうだ?海の向こうがどこかは知らない。聞かれたら国名を忘れたでいいや。

「おおっ!乾鮑(がんぱお)ですか!確かに大陸の方は欲しがります!!」

「がんぱお?」

「あぁ、すいません。向こうの方はそう呼ぶのです。これを1つですね。」

売れるようだ。あらかじめビニール袋から出して布袋へ入れていた干し鮑を取り出す。小が12個、中が6個、大が1個だ。

「なんと。乾貨とも言われる物を無造作に。しかし参りました。この大粒の物で金貨2枚、程々のが1つ銀貨50枚。小さいのは需要が少ないので1つ銀貨2枚でしょうか。まだ他に何かお持ちでは?」

計算すると金貨2枚と銀貨300枚と銀貨24枚。え?やり過ぎた?

「他に、ですか。高値の物があれば良いんですが。」

この辺が潮時だ。目立つと面倒事が増える。

「椎茸は大陸でも寺でも高く買ってくれるんですよ。他には生薬、香木、スキル書はお大名からも注文をいただきます。」

良い情報を仕入れた。今日はここまでだ。

「では、今日は

「その袋から人参の匂いがいたします。お見せ願えませんか。」

逃走に失敗した。商人のターン。

仕方なく高麗人参と田七人参を取り出す。

「正しく人参!良く肥えた素晴らしいものだ!こちらは・・。『金不換』。馬鹿な。ヒノモトには存在しないはず。これをどこで!」

「きんふかん?」

「金を積んでも換えられない物という意味です。紂の皇族や大貴族が求めるため市場には出ません。手前も紂の商人が皇帝陛下の一族に売る前の物を1度見ただけ。是非お売りください!!」

目が血走っていて怖いです。

「幾らでも積みましょう。金貨100枚?それとも200枚ですか?いや、それは品物に対して失礼だ。金貨500枚!700です!金貨700枚。よろしいですね?よろしいですね?」

「は、はい。」

余りの怖さに頷いてしまった。

「竜篭を手配しなさい!!紂に向かいます!!皇帝陛下に献上をして下賜をいただかねば!!」

商人は廊下に向かって声を上げている。早く帰りたい。

「えーと、人参を。金貨2枚ですか。全部で・・。面倒です。全部で金貨710枚。 これで成立ですな。いや、良い商談でした。」

ケイはあっけに取られるしかない。金貨が100枚入った袋が7つと金貨が10枚。

「手前は準備がありますので、これで失礼を。」

商人は飛び出して行き、ケイだけがポツンと取り残された。そして大事な事に気が付く。

「あっ、金貨じゃ普通の買い物が出来ない!!」

「銀貨お断り」「銀貨はお釣りが出せません」と書いてあるお店もあるくらいだ。部屋に白湯を持ってきた女中さんに聞く。

「両替って出来ます?」

「手数料をいただきますが。」

終わった。普段使いできないお金が沢山。

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