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気分が良いついでだった。女神の羽を握りしめ、願う。
「ポンコツ様、ポンコツ様。俺の願いを叶えてください。」
・・・・。あれ?何事も起こらない。もしかして違うのか?しばらくして羽から声が聞こえた。
「あー、ケイさんですか?突然ポンコツが『誰がポンコツよ!!』って叫び出したからビックリしたわよ。」
出たのはポンコツの上司の女神だ。
「すいません。ポンコツが迷惑をお掛けします。」
「良いのよ、気にしないで。何か願いがあるんでしょ。手短に。」
「物を保存しておける魔法やスキルってないですか?」
「あるわよ。出し入れだけなら『次元倉庫』。状態保存をするなら『貯蔵庫』ね。」
「そこに地球の調味料や食材を調達して入れられますか?」
無理なお願いかも知れない。
「うーん。ポンコツの給料じゃ無理ね。さっきも仕事中にゲームをしていて減給が決まったところだもの。」
「ポンコツの給料を差し押さえてください。余分なお金がなければゲームは買えないはずです。」
「いいアイデアね。そうね。ちょっと待ってなさい。」
横暴だ、とか、労働者の権利をとか聞こえるが気のせいだ。ポンコツ、仕事中にゲームをする君がいけないのだよ。
待つ事しばらく。
「上の許可がおりたわ。どうせなら地球上の全ての調味料と食材を集めます。使っても元に戻る『補充』の魔法も組み込みます。ただ、常時MPを200使用するわ。そして条件が。」
「何ですか?」
神様が出す条件だ。無理な内容かも知れない。
「私や上司が時々酒やつまみを貰います。補充はされるけど、タイミングが重なったら残ってないわ。」
「それなら問題ありません。」
「あなたオリジナルのスキルね。『生鮮百貨店』ってところかしら。フロアは6つ。①酒、つまみ②野菜、果物③肉、魚④調味料⑤レトルト、即席ね。最後の1つはケイさんが自由に使ってください。使いやすいように状態保存だけの空間よ。ただし出入りは無理だから気を付けて。他には?」
「魔法やスキルの一覧って貰えますか?」
「あるけど自分で調べなさい。もし一覧を持っていたらケイさんは『生鮮百貨店』のスキルにたどり着いたかしら?」
そうだ。恐らく一覧の中から選んだはずだ。
「いいえ。」
「私は人の成長を妨げる事はしたくないの。ポンコツに始末書を書かせないといけないから、ここまでで良いかしら。」
「はい。ありがとうございました。」
会話が終わると女神の羽は光となって虚空に消えた。
さっそく『生鮮百貨店』のスキルを発動する。ウインドウが現れ、商品が表示される。商品は画像で表示されていて数も選択できるようになっていた。商品を取る時は画面に手を突っ込めばいい。商品を入れる時も同じだ。数打ちの刀1本を残して、3本の刀は収納した。
「あっ、調理器具も頼めば良かった・・。」
もはや後の祭りであった。




