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山犬のボスはカルナに両断され、館での戦いも無事に勝利した。行方がわからなくなっていたケイも館の側で発見された。全身筋肉痛で震えた姿で。そのケイからの情報により、山中から武装集団の遺体が発見された。

「調べた結果ですが、所属が分かるものはありませんでした。しかし、1人だけいた老人は道士です。」

「紂の、か。でも。」

「はい。紂に繋がるものは何も所持していません。わかったのは山犬が符術で操られていたという事だけです。」

ニーナの報告にベラは顔をしかめる。

「他は?」

「ケイさんが山犬を倒して行ったのは村人の話から間違いありません。しかし、山中に行って戻ってくるのは時間的に不可能です。」

「そうなの?」

「徒歩では間違いなく。騎馬でも無理でした。」

「試したの?」

「あの山中で馬を走らせるのは無理です。山道を走らせたのですが、危うく転落する所でした。」

「無事で良かったわ。」

「それともう1つ。馬に乗ったケイさんが目撃されていますが、当時館内から外に出た馬はいません。」

「すると何?お兄さんは馬を召喚して、空でも飛んで山中に行ったって事?」

「コメントできません。」

「はぁ。頭痛いわ。」

第2分隊の調査は行き詰まっていた。


「痛いよー。痛いよー。」

宿屋の布団で泣き続けるケイ。朝から村人達がお礼にやってくるのだが、いちいち起き上がって対応するため休めない。領主からは呼び出されたが動けないため丁重にお断りをした。


名前:ケイ

性別:男

年齢:16

レベル:19

HP:900

MP:885

体力 80

筋力 83

速度 82

魔力 77

精神 75

運 73


スキル

限界突破

成長促進

魔の核

降魔の支配

英雄憑依

薬草の知識

薬学の知識

手当て

修復魔法


所持品

片手剣

革鎧(上)

ハイポーション

ポーション

高級傷薬 2

傷薬 2

女神の羽 5


所持金

銀貨8枚


結構レベルが上がった。それによって能力値も上昇したけど、これがどれくらいの数値なのかが分からない。ワーイ、って喜んだら一般的な兵士以下とかあり得るのだから。考えたら凹んできた。考察はここまで。


館では領主からの謝礼が行われていた。

「助かったあ。礼を言うぅ。なあにか出来ないか考えた。三好様に会うんだったな?この先の山々を越えるのは馬車じゃ無理だ。舟を出す。川を下れば早い。そこから別の山道を通れば海だ。海沿いを行かれよ。」

「お気遣い、ありがとうございます。」

「いやぁ、それしか出来ないのだ。すまぬ。」

こうして第2分隊はルートを変更する事になった。しかし、これは第2分隊を始末しようとしていた勢力には予想外であった。険しい山道に兵を配置し、あくまで魔物やケモノに殺されたか、事故に見せようとしていたのだから。結果的に第2分隊の現在地はわからなくなり、敵勢力は険しい山々で多くの兵を失う事になった。


深夜、すでに眠りについたケイの元をベラが訪れる。

「本当に無警戒ねぇ。普通は寝ながらでも気配は探るもんでしょうに。・・。それはアタシらだけか。一体、お兄さんは何者なんだろうねぇ。アタシはお兄さんを気に入ってるんよ?斬る事にならなければいいなぁ。」

ベラは暫くケイの寝顔を眺めていた。

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