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朝食が終わるとベラから話があった。

「お兄さん、今日が約束の2日。『騎士様』の怪我も治ったし、問題はないよね?」

「近くに館を中心とした村落があります。そこには宿もありますし、小さいながら市もありました。」

ニーナも続ける。

「いや、しかし、私は戻るべき部隊がないのだ。そちらが私の面倒を見るのが当然だろう!」

カノンが慌てて反論する。

「ニーナ、『騎士様』って馬鹿なの?」

「『騎士様』の所属は何でしょうか?私達は『神聖任務先遣隊』で任務の途中です。『騎士様』はどこに属しているのですか?」

「し、しかし私にはどこに行けばいいのか分からぬのだ!ならば助けてくれても良いだろう!」

「具体的には?」

「今の待遇のまま同行させてくれ。文句は言わない。」

カノンの要求にニーナの目が細くなる。

「つまり、何もしないで3食食べて!夜にはテントで騒いで楽をしたいと?」

「いや、その、私とて隊がなくなり苦しんでいるんだ。数日くらい労ってくれても。」

「『騎士様』、穀潰しって言葉はご存知ですか?」

ニーナの背後に般若が見える。

「平民の分際で無礼だぞ!」

対するカノンの背後に下着姿でパソコンをいじるニートの姿が見える。ベラは少しずつ後退していく。うん、ここは戦略的撤退だ。

こうして般若対ニートの激しい戦いが始まった。



「お兄さん、お兄さん。お金はあるの?」

ベラに呼ばれて2人と離れた場所で話を再開する。

「金なら心配するな。私がこの方に同行する。」

横からカルナが口を挟んできた。

「え?」

ケイも初耳である。

「うわぁ。交渉潰しは止めてくださいよ。カルナ団長。」

「私はこの方に付いて行くと言っただけだぞ。」

「お金と安全で交渉するつもりだったのよ・・。」

ベラはショボーンとしている。

「アタシ達は蛇やトカゲを食べたり、生肉を食べる生活に戻りたくないの!!」

復活して力説しはじめた。

「今ならニーナの下着を付けるわ!!」

何かがベラを掠めて木へと突き刺さる。

ビィーーンと良い音をさせているのはナイフだ。

「に、ニーナのは・・マズイわね。アタシの命が。」

そう思います。

「べ、別の娘の下着を付けるわ!!ほら、ニーナの下着って臭いから!」

また何かがベラを掠めて木に突き刺さる。ナイフだ。

「いや、臭くない!臭くない!!ニーナの下着は臭くない!!フローラルっていうの?とにかく臭くないから!!」

まるでニーナが臭いか臭くないかの論争である。必死に否定すればするほど本当に臭いと言っているようだ。


「臭い、臭いと叫ばないでください。」

戦いを終えたニーナが帰還した。勿論、ニートの敗北である。

「ごめんなさい。ごめんなさい。働かないでごめんなさい。食っちゃ寝してごめんなさい。」

カノンは泣きじゃくっている。

「少年に下着姿を見られて感じる変態でごめんなさい。少年にお漏らしを見られたいと思う変態でごめんなさい。少年に襲われる事を期待している変態でごめんなさい。」

変なカミングアウトもあるが気のせいだ。心からニートである事を反省しているはずだ。きっとそうだ。

「次はベラ隊長とじっくりお話しをする必要がありますね。」

しっかりとベラは捕獲されていた。仲間であるはずの隊員達によって。・・・。ベラさんはお星様になりました。

「グスン。グスン。仕事サボってごめんなさい。つまみ食いしてごめんなさい。ニーナの下着が臭いと言ってごめんなさい。」

ベラは泣きじゃくりながら反省している。

「お兄さんに夜這いしようとしてごめんなさい。既成事実を作って結婚しようとしてごめんなさい。先に結婚してニーナに行き遅れと言おうとしてごめんなさい。」

あれ?変なのが交じってる?

「ニーナのバーカ。」

訂正。ベラは反省していなかった。

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