2章「ダンジョンの奥へ」
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第2章です!
「ミフュ!横穴から魔物が!」
ヴェインの声に反応し、ミフュは魔物めがけて大剣でなぎ払う
「分かってるぜ、けど合図ありがとなぁ!」
倒された魔物を前にヴェインは考えていた
「前衛の人が狩り逃した個体か?にしては何で倒されず隠れていれたんだ?知能が高いような……」
「早く奥の方にいこうぜ、さっきから激しい戦闘音が聞こえる」
ヴェインは頷きミフュと一緒に時折魔物を倒しながら前線に向かい、しばらくして前線に着いた
「なにこれ……負傷者が多すぎる!」
「早く加勢するぞヴェイン!」
2人は負傷者が大勢倒れている戦場に飛び入った
「みての通り負傷者が多すぎる!手伝ってくれ!」
そこはまるで地獄のようで阿鼻叫喚で溢れかえっていた
「ヴェイン、お前は負傷者を後ろに下げてくれ!」
「あぁ、了解だ」
ミフュは今にも魔物に飛びかかられそうなハンターの元へ走る
ガキンッと大きな音が響く
「あぶねぇ!」
ミフュは大剣の腹で魔物の攻撃を受け弾き返した
「大丈夫か!」
そのハンターは、あぁ、すまない!と言い、近くにあった自分の物と思われる剣を拾い、魔物との戦いに走っていこうとした
「お前はヒーラーの補助をしてくれ!ここは俺に任せろ!」
「あ、あぁ、分かった!頑張ってくれ!」
ミフュは負傷者やヒーラーの為、魔物が一線を越えないように戦いだした
「ここから先へは行かせねぇぞ!」
大剣をしっかりと握り締め構える
それとほぼ同時、前方から中型魔物がこちらに向かってきた
「3匹もかよ!まぁ良いぃかかってこい!」
3匹の魔物が色んな方向から同時に飛びかかってきた
「釜居太刀!」
その声と共にミフュの周りには風が渦巻き飛びかかってきた魔物に傷がつく
キャイン!と魔物が吹き飛ばされ奥にいた残りの魔物のそばに着地する
「おぉ、まだ奥にいたか、かかってこいよ!魔物共!」
ミフュは魔物を挑発する、すると奥で待機していた魔物が、ガルゥ、と唸り声をあげ一斉に襲いかかってきた
「スロウヘイズ!」
ミフュの後ろから水の槍が飛んでいき魔物に命中する
「大丈夫か?!ミフュ!」
水の槍はヴェインの技だったようだ
「ヴェイン!助太刀感謝するぜ!負傷者の退避は済んだか?」
「全部済んだよ!代わりのハンターが来たからあっち預けてこっちに来たんだ、お邪魔だったかな?」
ヴェインはミフュの隣に立ちながら言う
「こんなときに冗談かよ、全然邪魔なんかじゃないぜ!」
2人は後方にいる負傷者を守るため、魔物の前に立ちはだかる
「さて、戦おうか、ミフュ!」
「あぁ、戦おうぜ、相棒!」
ミフュが大剣で魔物をなぎ払いながら、ヴェインがスロウヘイズで空中に打ち上げられた魔物に命中させ倒す、を繰り返しながらボス部屋まで向かった
「やっとボス部屋?の前まで着いたねミフュ」
「そうだな、ここは広場、か一旦ここで休憩ってかんじかぁ?」
広場にたどり着いたハンター達は8割方満身創痍だった、周りが皆、口々に言う
「俺はもう無理……体力限界」
「武器がもうボロボロだ」
「私ももう、ヒールは……」
ミフュとヴェインは汗を拭いながら話し合う
「これよぉ、ボス部屋行くの人数少ないんじゃねぇか?」
「そうだね、ほぼ全員体も心もボロボロみたい……」
そう話しているとマスターが大きな声で招集をかけた
「これより先はボス部屋だ、行くか行かないか決められるのはここが最後だぞ!行かないものは引き返してもらって構わない」
マスターのその言葉により辞退を考えているハンター達は皆口々に、遺物欲しかったけど……これ以上命を賭けられない、と引き返して行く
しばらくしたら広場には10数人が残っていた
「やっぱこうなるかぁ、少ないけど行けるか?」
「そうだね……魔石回収班のハンターも2人、か」
2人は背中にかごを背負ったハンターを方を見る
「すげぇ怯えてるやつがいるなぁ」
「まぁ仕方ないね、けどもう一人は意外と冷静だね」
その時、マスターが休憩時間を設けると言い、皆一斉に肩の荷が降りたかのように休んだ
「ふぅー少し疲れたね、ミフュ」
「だなぁ、休憩ってどれくらいだろうな」
2人は持参した干し肉を食いちぎりながら談笑していた
「ミフュはさどうしてダンジョン攻略とか遺物とか狙ってるの?ルーナの為?」
「実は俺らの両親、5年前くらいによぉ失踪しちまって、生活費を稼ぐってのもあるが、ルーナが両親のことあんまり覚えてないから恋しがっててよぉ」
「それで遺物に頼ろうとしてる感じか」
ミフュはいっぱい水をあおり頷く
「ヴェインはなんか理由あんのか?」
「いや、特にはないよ」
ヴェインのそっけない態度に少し引っ掛かったが、まぁこれ以上は聞かねぇよ、とミフュは話を終わらせた
「そろそろ休憩時間も終わりだ!皆準備を整えとけ!」
休憩時間は終わりのようだ、皆、体を大きく伸ばし筋肉をほぐしていた
「皆、扉の前に集まってくれ!」
ハンター達は扉の前に集まり、先頭のマスターが扉を触れる
ギィィ、と扉が開いた
「俺は押してないぞ?!」
マスターは一瞬驚いたが、そういうダンジョンもあると聞いたことがあるのを思い出し、皆に号令をかけた
「皆、行くぞ!生きて帰るぞ!」
マスターの掛け声に皆口々に
「遺物、絶対に手に入れる!」
「帰ったら好きな子に告白する!」
など士気を上げようと声を張り上げる
「よっしゃぁ、行くか!」
「行こう、あと少しだ!」
皆がボス部屋に入ると扉がゆっくりと閉まった
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