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第2間章「ヤサシイおねーちゃん」

この作品に興味を持っていただきありがとうございます!

第2間章です!

「ルーナちゃん、かごの中窮屈じゃなぁい?」

「うん、全然大丈夫だよ、お姉ちゃん」

 トゥルーナはかごを背負って、先陣を切ったハンター達が倒した魔物から、魔石を取り出しながら進む

「今回のダンジョンは魔物が多いわね、魔石もその分あるし、まぁいいわ」

 魔石の話をしていると、かごの中のルーナが興味を示した

「あのね、お兄ちゃんが今日の仕事で綺麗な魔石持って帰ってくるって言ってて!どんなのか楽しみなの!」

 ルーナがそれは嬉しそうに話すものだから、つい、ふふっと笑ってしまった

「あぁ、ごめんなさいね笑っちゃって、でもすごく楽しそうに話すものだから」

「なんで笑うのー!」

 ルーナはかごの内側からトゥルーナの背中をポコポコと叩く

「これで許して、ね?」

 そう言ってトゥルーナはかごにポイッと魔石を入れる

「わぁ~綺麗!魔石ってこんなに光ってるものなのね!」

「ルーナちゃんあんまり大声はだしちゃダメよ、本来ここは子供が来ちゃいけない場所なんだから」

 ルーナは、は~い、と小声で返事をした

「わかったなら良いのよ」

 そうして魔石を回収しながら進んでいると、少しづつ引き返してくるハンターが増え始めた

「負傷者が通ります!道を開けて!」

 救助チームが負傷者を担架に乗せ走ってくる

「負傷者?怪我した人ってことだよね?そんなに危険なの?」

 ルーナは怖がって不安になり、かごから顔をだそうとする

「あなたは見ちゃダメ!かごに入ってなさい!」

 トゥルーナの厳しめの口調に驚き、ルーナはかごから顔をだすのをやめた

「ご、ごめんなさい……」

「こちらこそごめんなさいね、大きい声だしちゃって」

 ルーナは小さな声でしくしく泣いていた

「こればっかりは見せられないから、つい怒鳴っちゃったのよ、泣かないで……」

 トゥルーナはルーナをあやすようにかごを揺らした

「先に進むわよ、覚悟はいい?ルーナちゃん」

 ルーナは小さく、うん……と嗚咽まじりの声で返事をした

 さらに奥へ進むと魔物の数も負傷者の数も増えてきた

「……ってこいぜ、魔物共!」

 遠くでハンターの声がする、魔物を5匹も相手取っていた

「わぁ、すごいわねあの人5匹を相手して持ちこたえているわ」

 その時かごの中でルーナが言う

「お兄ちゃんの声だ!戦ってるの?怪我してない?大丈夫そう?お姉ちゃん」

「えぇ、怪我はしていなさそうよ、強いのね」

 ルーナは兄を褒められたからか

「そうなの!お兄ちゃんは強いんだよ!」

 と興奮した声色で言った


 トゥルーナは魔石を回収しつつ先陣を切るハンター達についていった

「ようやくボス戦、というところかしら」

 2人はボス部屋前の広場に着いた

「お姉ちゃん、何で止まるの?ダンジョン終わり?」

 その時、マスターの声が響く

「これより先はボス部屋だ、行くか行かないか決められるのはここが最後だぞ!行かないものは引き返してもらって構わない」

 そうマスターが言うと、大半のハンターが引き返していった

「戻ってっちゃう足音が聞こえるけど……みんな疲れちゃったのかな?」

「そうね、このダンジョン魔物が多かったから、仕方がないわ」

 しばらくして広場には10数人が残った

「ルーナちゃん、人が減ってバレちゃうかもだから、静かにしていてくれると嬉しいわ」

 かごの中で、うん、わかった、という返事が聞こえ、静かになった

「これより、休憩時間だ!各自、今のうちに休むか食うかして戦いに備えておくように!」

「休憩よ、かごからはだせないけど、ゆっくりしてねルーナちゃん」

 ルーナはかごの内側からトゥルーナの背中を軽く叩いた

「魔石回収班の人かな?あそこにいるの」

 トゥルーナはその人に近付いていく

「ねぇ、あなたは残るのね、すごく怯えてるけど大丈夫?」

 その人は言う、絶対に遺物を手に入れないといけない、と

「これからボスと戦うのとバトルロワイヤルがあるけどそんな感じで本当に行けるのかしら?」

「うわぁ!分かってるけどそんなに詳しく言わないでよ!怖いの我慢してるんだから!」

 いや、我慢できてないでしょうに……

「わかったわ、これ以上言わないから、もう、ガタガタ震えないで……そんなんじゃまともに戦えないわよ?」

 トゥルーナはその人の肩をポンと叩き落ち着くように慰めた

「ありがとう、親切だね君、名前は何て言うの?」

「私は、トゥルーナよ、あなたは?」

「私は、マカイだよ」

 お互いの自己紹介を終えた後2人は休憩時間が終わるまで話を続けた

「皆、扉の前に集まってくれ!」

 マスターの声が聞こえた

「そろそろね、行きましょう」

「色々話、聞いてくれてありがとう、トゥルーナ、少し元気が出たよ」

 トゥルーナ達は扉の前に集まりマスターが開けるのを待つ

 マスターが扉に手を掛けると、ひとりでに扉が音を立てて開いた

「俺は押してないぞ?!」

 まぁいい、とマスターは咳払いをして士気を上げるため宣言する

「皆、行くぞ!生きて帰るぞ!」

 ハンター達は各々頑張るための言葉を声高らかに言う

「うぅ、ついにボス戦か……怖いけど、頑張んないと」

「そうね、お互い頑張りましょう、最終的に勝負になってしまうでしょうけれど」

 ハンター達はボス部屋へ足を踏み入れた、全員が入ると扉は大きくギィィと音を鳴らし閉まった

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(*´▽`)

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