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貞操逆転世界で裏垢に性癖を呟いたら、クラスの美少女たちがなぜか本気で再現してきた 〜俺の裏垢がクラスの美少女たちに監視されている件について〜  作者: 月城メロン
第2章 3人目の美少女

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第12話 二度あることは三度ある

 下駄箱を開ける前、悪寒がした。


「またか」


 もはや俺は《《気配》》だけで《《ラブレター》》の存在を嗅ぎ分けるようになっていた。

 おそるおそる上履きの上に置かれている手紙を開封すると、


「藤宮くんへ


  放課後、校舎裏で待っています。


              白雪より」


 俺はガッツポーズをしていた。


 小野寺さんじゃなかった!!


 これがなにより嬉しい。


 しかも差出人はあの白雪さん。


 白雪(しらゆき)羽依(うい)


 クラスで3番目に可愛いって言われてる女の子だ。

 あんまり喋らないし、目立つタイプでもない。


 正直、存在感は薄いほうだと思う。


 でも――


 とにかく、肌が白い。


 いや、白いっていうか……新雪みたいな白さって言えばいいのか。

 なんかこう、触れたら消えそうな感じ。


 それでいて顔は童顔で、全体的に可愛い系。

 無口なのも相まって、小動物みたいな雰囲気がある。


 気づいたら目で追ってしまうタイプの子だ。

 だから、一部の男子の間では特に人気がある。


 俺としても、こっそりそんな白雪さんに親近感を抱いてるのだ。

 何故だか彼女は俺と《《同じ》》匂いがする、そんな気がした。


 物静かで世間知らずって感じで、陰キャの俺でも気遅れなく話しかけられる存在だ。


 俺は歓喜していた。


 白雪さんならきっと小野寺さんの時みたいにはならない。


 これはきっと告白に違いない。


 だから、俺はウキウキで授業を受けつつ、放課後を待っていたのだった。






 放課後、俺が向かったのはあの空き教室でもなく、屋上でもなく、校舎裏だった。


 校舎裏なんて、普段はまず来ることがない場所だ。

 日も当たりにくいせいか、空気がひんやりしている。


 コンクリートの壁にはうっすらと影が落ちていて、昼間なのにどこか薄暗い。


 人気もまったくない。


 部活の声も、教室のざわめきも、ここまではほとんど届かない。

 まるで学校の中なのに、ここだけ切り離されたみたいだ。


 周りを見渡しても、人の気配はない。


 少なくとも、誰かに見られる心配はなさそうだった。


 ……こういう場所を指定してくるあたり、本気っぽいよな。


 やばっ、顔がニヤついてしまう。


 白雪さんに「好きです」なんて言われたらなんと返事しようかな。


 それくらい、俺は浮かれていた。


 前世を含めて、女子に告白されたことのない俺にとって、これは初体験と言ってもいいくらい重要なイベントだった。


 そして、しばらくすると、薄暗い校舎裏に、ひときわ白い影が浮かんだ。


 近づいてきて、すぐに分かる。


 白雪さんだ。


 こんな暗い場所なのに、白雪さんの肌だけ妙に目立っている。


 少しぎこちない足取りで、こっちに向かって歩いてくる様子からして、緊張してるのが伝わってきた。


「ご、ごめんなさい」


 頭を下げる白雪さん。


 俺を待たせたことに対する謝罪なのだろう。


「大丈夫だよ、気にしてないので」


「良かったぁー、怒られるのかと思いました」


 ホッと一息ついて、あどけない笑顔を浮かべる。


 その姿は正しく天使のよう。


「そんなことで怒らないよ」


 ほんと、来てくれないんじゃないかという不安は一瞬あったが、現にこうして来てくれてるのだから、怒る理由はどこにもない。


「《《さすがにノーパンは恥ずかしいので》》――」


 恥ずかしいよね。


 分かるよ。


 俺でもノーパンは恥ずかしいからね。


 うん?


 ノーパン?


 白雪さんいまノーパンって言った?


「でも、ちゃんと持ってきました!」


 《《なにか》》を握りしめて、俺に手渡そうとする白雪さん。


 必死な表情からしてきっと真剣なのだろう。


 ならば、なんであれ、受け取るしかない。


 俺は手を伸ばすと、白雪さんは手を開いた。


 そして、ふわっと俺の手のひらに舞い降りたのは――《《ピンクの紐パン》》だった。


「ち、ちゃんと昨日履いてたやつで、せ、洗濯はしてないです」


 いやいやいやいや。


 何を言ってるの? 白雪さん。


 俺は夢でも見ているのだろうか。


「だから、付き合ってください」


 緊張した面持ちで、白雪さんはそう告げてきた。


 それは間違いなく告白だった。


 俺の人生の初めての告白(される側)。


 嬉しい。


 嬉しいはずなのに……。


 なんか違う……。


「なんで泣いてるんですか? 藤宮くん」


 返せ。


 俺の純情を返せ。


「嬉しすぎてつい……」


 嘘ではない。


 嘘ではないが、理由はこれだけではなかった。


 なんでだ。


 なんでまた柏木さんと小野寺さんみたいな女の子が。


 俺の周りは変態しかいないのか……。


「じゃ、付き合ってくれるってことでいいんですか?」


 白雪さんはパァと表情が明るくなった。


 それを見るに、これは罰ゲームの類いではないはず。


 でも。


「ごめん……」


「やはり、《《今履いてるパンツ》》じゃないとダメなんですね……」


 俺の制止よりも早く、白雪さんはスカートをたくし上げてパンツの紐に指をかける。

 呆気にとられているうちに、彼女は自分の履いてたパンツを脱いだ。


「これなら、付き合ってくれますか?」


 微かに見えた白雪さんの茂み。


 彼女の肌色と綺麗なコントラストを織り成していた。


 しかし、問題はそこじゃない。


「いや、その……」


「また明日ね! 《《綾人くん》》!」


 俺の返事を聞く前に、白雪さんは走り去っていた。

 スカートが空気抵抗によって捲られて、丸くて白いお尻が見え隠れしている。








 この時の俺は予想だにしていなかった――


 白雪さんのパンツが新たな火種を生んだことを。

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