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第7話 対敵

こんにちは初めまして、本作を開いて下さりありがとうございます、今回もぜひ最後まで読んで行ってくださると嬉しいです。

「突撃!!1匹たりとも城門に近づけるな!!」


「いくよ! リーベル君」


「っ、はい」


ラナンさんに声をかけられ、唾を飲み、走り出す


開戦の合図 騎士たちは剣を掲げ 弓を構え 槍をかまえ 魔法を構成し始める

目の前のゴブリン達が騎士たちの前で姿を変えようとする、会敵すると同時に目の前の騎士たちのもっとも恐れるものになろうとする。


「敵に変化の隙を与えないで!たとえ変化しても怖気付ずに倒して!」


「了解したぁ!!」


騎士団長を筆頭にゴブリンの軍団は正面から打ち崩される。


「「疾風の槍(ウィンドランス)」」


上空のワイバーン部隊はラナンさん含め魔法部隊が打ち崩す。


「弓矢隊構え、放てーー!!」


右翼、左翼にバラけたゴブリンたちは城壁上より弓矢隊が殲滅、


「私も仕事しないと、"清流の細剣(クリスタルレイピア)"」


手は手刀のまま、神秘を魔力に変換、流しオーガの核を刺し貫く。


「まだ後ろからのゴブリン達が来ているぞ!気を抜くな!」


森の奥からまた1000数百程のゴブリン、しかも既に姿を変えながらこちらに向かってきている。


(何かあってからじゃ遅いな、戦力が出てる今が削り時、なら)

地を蹴り宙に翔ぶ、数と大体の場所を把握する。


「!前衛部隊1度奥のゴブリンからは下がって!」


「ラナンさん?どうしたのだ」


早くと急かすラナンさんを見て前衛は少し後退するそれを見て安心し集中する。


(鎧纏・破衝)(がいてん はしょう)


「ゲイルアロー。」("無刀居合・破衝(はしょう) 十文字(じゅうもんじ))


誤魔化すために、口に出す技はこちらの世界の、いやバレるかな? なんて気にしてる場合では無いが


奥からでてきたゴブリン1000数百程の内、6割を消し飛ばす。


「さすがと言うべきか、」


「まだです!左に行ったゴブリンを逃がさないでください!」


左に行ったゴブリンたちが混ざり10数体程のワイバーンとなる。

「"暴風雨の矢(ゲイルアロー レイン)"」


すかさずラナンとティナさんがフォローを入れる、


残りワイバーン5体、オーガ8体、ゴブリン100数十、


「勝てる、これなら勝てるぞ」


騎士の何人かがそう声を上げる、しかしそう上手くいくならこんな警戒しない。


ワイバーン、オーガ、ゴブリンたちがそれぞれ1箇所、計3カ所に集まり始める



「何のつもりだ」


(形勢不利による帰還か?)


しかし直後集まっていた魔物達はその形を無くし形容のしようがない、より醜悪な姿になる。


(恐怖の対象は個人から集合体、範囲や数を決められる、まさか!)


既に遅かった、恐怖は集まりひとつの形となった、ゴブリン達の方は口と手が沢山生えたスライムに、オーガは腕が4本目が3つ、体格は先程までの2倍ほど、ワイバーン達はより大きく羽を増やし首は三本の化け物に。


その場にいた騎士はおろか城壁上騎士たちすらも膝をつく、本能的に感じているのだ、あれは人の勝てるものではないと、全ての騎士がその場で絶望した。

ある二人を除いては、


「弓矢隊構え!あのオーガに向けて集中砲火!魔法部隊はワイバーンに向けて火力を集中して!」


「膝を付くな!全体あの化け物スライムをかこめ!」


さすがに無茶だ、下賜している神秘ではあれは無理だろう、仕方ない


「いえ騎士の皆さんは1度城門付近まで後退してください、これは私が対処します」


「魔法部隊、弓矢隊はそのまま打ち続けて、ティナさんそのまま指示よろしく」


「え、ちょっとラナンちゃん!」


騎士団後退を援護し終わりようやく正面から向き合う、息をつくと横にラナンさんも現着した


「あとは私たちで、かな?」


「そうなりますね、前の時見たく視界を遮って」


「私も戦うわ」「俺も行くぞ、示しがつかないからな」


少し戸惑いつつも、言っても引かないだろうなーと思いつつ頭を抱える、



「わかりましたでは私がサポートします、ですが今聞くこと、何も詮索しませんよう」


「"鎧纏・疾(がいてん はやて)"、"鎧纏・豪激(ごうげき)"、"鎧纏・重盾(じゅうじゅん)"」

「ーーー、ーーー、ーーー、」


「一体何を、っ!強化魔法、いやこれはそれ以上の」


「この感覚さっきから魔法撃ってる時の、それよりもはっきりと」


「2人はその化け物ゴブリン何とかして欲しい、あとは私たちでやるから」


「わ、わかった」


「ラナンはどっち行きます?」


「ワイバーンのが楽そうだからそっちいくよ」


役割分担がすんだところで各々が敵へと向かう、


「「「団長に敬礼!!」」」


「「「副団長!勝ってください!!」」」


あっちの歓声凄いなぁとか思いつつ目の前のオーガに目を合わせる、ふとその奥に何が別のものが見えた気がした。



「任された以上、負ける訳には行かんな、ティナ副団長」


「えぇ、当たり前よ、というよりあっちはひとり一体これで負けたら騎士団引退よ」


そう軽口を叩き剣を担ぐ


「出遅れたけど私も行くぜ」


「ルーシア第1王女様!?何故ここに」


「危険だ!下がれ!」


「何言ってるんだ、私は騎士団員だ、この日のために強くなったのにここでてないのは意味がねぇ」


「それは後方のものたちも一緒だ、特に貴方は」


「今言ったばっかだ!王女じゃねぇ!今は騎士だ」


「いいですよ私が補助します」


突如彼女も驚いた様子で自身の身体を見る


「おい、なんだこれ、強化魔法なんて比じゃねぇぞ」


「詮索しませんように、それが条件ですので」


「わかった今はしない」


それを聞きリーベルさんは溜息をつき敵の方へ走っていった


「今城壁内でもレナイトが治癒の魔法で役立ってる、私だけ何も出来ないのは御免だ」


「わかった、では行くぞ」


「強化魔法は、要らないわね各自いつも通り?」


「ああ、だが俺とティナで隙を作る、とどめはお前に任せた」


「わかった!」


俺の動きに合わせるのは今まで何回もやってるだろうしな、安心だ

片っ端からその変な腕切り飛ばしてやる

雄叫びを上げ自信を鼓舞する、目の前にある邪魔な腕、国を害する手を切り飛ばす。


「"暴風の鞭(ゲイルラッシュ)"」


ティナにより敵の身体は吹き飛ばされる、がすぐさま再生し襲いかかってくる。


「キリがないな、どうする」


「さっきチラッと見えたけど赤い何かが見えた、球状のね、それが核かも」


「ならそれを壊せばいいってことだな!簡単だ!!」


「待て突っ込むな!」


やれやれと言った感じでティナもすぐに魔法を構成する、


「俺とティナで核を表出させる、出てきたらそれを狙え」


了解というように首を縦に振る



「さて、持つかわからんが"身体強化(エボルディオ)""防御補助(プロテクトアシスト)"、ティナ同調を頼む」


身体強化の神術、前に使った時は身体が持たなかった、すぎたものだと思っていたがな、そうも言ってられん


「了解、"清流の槍(クリスタルランス)"」


激流を剣で受ける、魔力を流し同調する。


「"聖水の剣(クリスタルカリバー)"」


受けた激流と魔力を切り上げと同時に放つ、それを受け大きよろめくと同時にかすかに赤い光が指す


「そこだルーシア!」


迷わず剣を投げる、鉄とがぶつかり合った音が響きそこめがけ飛び上がっていたルーシアがとどめを刺す


「終わりだクソヤロー!!!!」



「さてとこのワイバーンだっけ?原型ないけど」


目の前にいるこれが先程と同じ名称の個体とは思えないほどの変貌を遂げていた


「失策だったな、人から集めた恐怖を合体、ありえない話じゃなかったのに、」


視野に入れておくべきだった、ほんと私もまだまだあの人には遠く及ばない、


「でもそれを君に思い知らされるのは癪なんだよね〜、魔法の試し打ち、付き合ってもらうよ」


王国の図書館に記載があった、魔法の上、極め啓示を受けたものにしか使えない技術、


「神術、できるかどうかぶっつけ本番だけど」


集中し神秘を魔力よりも少ない工程で別の力に変換する、そしてそれを構成に描きだす、


「"風神鎌(エアリルデュラハン)"」


突如風は嵐となり敵に襲いかかりワイバーンの翼と首ひとつを落とす


(啓示も何も授けてないんだけど)


まぁいいか、それに相手はまだ死んでない、残ったふたつの首でこちらを食い殺そうと襲い掛かる。


「"夢見の砂"」


咄嗟に神秘を使って回避する、危なかった〜


「にしても神秘使うのは大人げなかったかな?」


まぁいいやあんまり長引かせても意味ないし、神術は問題なく行使できた


「終わりでいいや"神峰颪扇子(かみおろしのせんす)"」


凄まじい風がワイバーンに吹き落とされる、風が止みそこにあったのは骨格と散り散りになった、血だけだった、手加減はしたんだけど。というより、


「あのオーガが本命かな〜」



(後ろの騎士団に見られてもまずいか、)


そう考え、敵の攻撃に合わせ虚ろを開く、もといた場所よりかなり離れた平原へと飛ばし、向かい合う。

目前にいるオーガ、やはりというかなんというかバケモノじみた怪力。


(神秘まとってても砕かれそうで怖いな)


そんなことを考えているうちにも右後ろの手から神秘の弾が打ち込まれる。


「"嵐凪の神盾(あらなぎのしんじゅん)"」


咄嗟に盾を構え攻撃を防ぐ、が


大ぶりの左の拳がもろにあたる。


「ーーーーっは」一瞬意識が飛ぶ、


前回のオーガと同じじゃこっちが大怪我するな、とはいえ太刀を抜くにも間合いが近すぎる、

持ってる武器は指輪のみ、言葉にしてみると絶望なんてレベルじゃない。


「仕方ない体術でごり押すしかないか』

"鎧纏・疾(はやて)""鎧纏・破衝(はしょう)""鎧纏・豪激(ごうげき)"

かけられる攻撃特化系はかけた。


「破衝の使い所は考えないとか」


またも左の大振り、右足で左に蹴飛ばし懐へ潜り込む、速度と豪激を合わせ、拳を叩き込む、よろめき前に屈む、顔に数発、蹴りを入れ後ろへのけぞらせる。


「背中はつかないか流石に」


だがその仰け反りは核を壊すのには十分な体勢だった、眉間を狙い手刀を構える。

「"抜刀・陣風槍(じんふうそう)"」


それなりに確証のあった一撃は目の前で砕けた、想定外の事態に距離をとる。


『やっぱりもウ降りてきテたんだ、動くの遅かっタのかな』


オーガが喋っている、会話に雑音があるがそれなりに流暢に、何より女性の声?

さっき感じた違和感はこれだ、オーガと目を合わせた時、見られている感じがしたのだ、目の前のオーガではなく、その奥からなにかに。


「このタイミングでその芸当、話してきてる貴女が恐怖の災い、でいいんですよね?」


「そうデす、君と今話して、のが本体、じゃア君ハ次代の?」


「一応次代の守護神、というより現守護神です」


「へぇー、そウナんだ、関係ないですが、私の仕ゴとはかわらないので」


「ではまタ今度、少し予ソウ外の収穫もありまシタのでこの子モ帰らせていただきます」


流石にあれほどのオーガは帰せない、さっきの三体の中でも群を抜いて強い、仕事としてあれを逃がせば今後詰みの可能性すら有る。


「"万世大断刀(ばんせいのおおだち)"」


現状出せる一番の初見殺し、これ防がれたらどうにもならなかったが、


「流石にこのオーガまでは返せませんね、恐怖の災さん」


「残念デす」


そういい目から光がなくなっていく、しかし散り際、こう呟いて逝った


「仕事は上手く行きそうですが、そちら側にノイズがいるとは思いませんでした」



〜どこか遠い空にて〜


机の上、水盤には戦いが映った。世界規模で見ればひとつの地域一帯でおきた戦い、だがそこには存在しない駒が多く、席に座るものたちは写っているものに興味津々であった。

何時呼ぼうか何時呼ぼうかと皆楽しみにしている様だ、しかしひとりは冷静にこういった


「まだ呼べません、今呼んではここが無くなってしまいます、それは皆さん嫌でしょう?」


そうだね〜といいみな納得する、この国には強く面白い駒が多い、無くしてしまうのは(亡くしてしまうのは)勿体無い、面白くないとみなが同意する、


「ことが終われすぐにでも呼びますよ」

最後まで読んで下さりありがとうございました、結構読まれていて驚いてます...

コメント、感想、評価等くださると嬉しいです、

次回も読んでくださると嬉しいです

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