889【三人の話し合いの続行】
続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。
今話は、少し短めです。
エイジとハルキとキヨミの三人の話し合いは、場所を小屋に移しても続いた。
一番の争点は、キヨミの同行だった。男子ふたりは、ふたりだけで独立したがっているのだが、キヨミがいろんな点をあげてのダメ出しをするのだった。
就寝時刻なので、いったんやめさせ、“翌日に話し合え”と解散させた。
***
翌朝。
朝食を食べると、三人は小屋へと引っ込んだ。
エイジもハルキも、キヨミが一緒に来ることを諦めている雰囲気だ。
残ったオレたちは、お茶休憩。
「大丈夫かねぇ」とダルトンが心配げ。
「大丈夫だよ。ふたりはもう説得を諦めてると思う」
「そうじゃなくて、三人だけのパーティーでって話」
「どこかに不安要素が?」
「キヨミが重しにならないかなってさ」
「魔法に関しては、キヨミが一番だろ? 後方からの支援として、前衛ふたりがやれば、悪くないだろ?」
ううんと唸ってしまうダルトン。
「そういえば」とケイナ。「あの三人での訓練は見たことがないな」
「四人でやらせるとか、あのふたりでやらせるとかはあったが、確かになかったな。ケイナは、どう見る?」
「キヨミは、パワータイプではないが、持久力がある。ハルキは前衛特化だから、目標に一直線だ。エイジも似たようなタイプだが、考え過ぎるきらいがある。それでいて、ハルキと同様に前衛をやれば、視野が狭くなる。キヨミがリーダーであれば、いい組み合わせかもしれない」
「キヨミは」とマナミ。「ふたりをよく見てたから、声を掛けるタイミングもわかっていると思う。たぶん、問題は、ふたりがキヨミに従うかだと思う」
「指示なら大丈夫だと思います」とミリンダ。「私にもよく指示してくれました」
「戦闘はわかりませんけど」とラーナ。「普段からよく気が付いて、ふたりに声を掛けてたから、大丈夫だと思います」
最後に残ったのが、ウーちゃん。雰囲気的に何かを言わねば、と思ったのか口を開いた。
「キヨミを支持するのじゃ」
「ありがと、ウーちゃん」
「うむ」“言ってやったぞ”と胸を張るウーちゃん。
「ダルトン、これでも心配か?」
「心配は心配だけど、みんながそこまで言うなら、大丈夫なんだろうな」そこでお茶を啜る。「んじゃ、次は、三人が抜けたあとの相談なんだけどさ。魔獣討伐で戦闘になったらどうする?」
「前衛にはケイナしかいなくなる。これは痛い。しかし、すべての戦闘を真っ当に闘う必要はないだろ?」
「まぁね」
「そこで、前衛が必要な戦闘は避ける。必要だとしても、煉獄の実を使うなどの形でケイナをサポートする。あとは臨機応変に対処だ」
「なるほどねぇ。突然の戦闘になるなんて、サブがいるから有り得ないだろうし。いんじゃない」
「場合によっては、距離が離れているうちに、弓矢で倒すしな」
「あっ、その手もあった。なら、安心だね」
「まぁ、もう少し考えておくがな」
「そだね」
読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価、リアクションをお願いします。励みになりますので(汗)




