886【身近な危機は?】
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今話は、少し短めです。
ミサトさん宅に到着したころには、すっかり暗くなってしまった。
まぁ、町門を出た時点で、ウーちゃんに念話したから、みんなには心配を掛けてないはず。
「ただいま、帰りました」
居間の方から、ミサトさんの声がする。
ブーツを脱ぎ、そこに消臭剤を入れる。
立ち上がると、手をクリア。
それで居間に行く。
食卓には、料理が並んでいた。
お帰りなさい、とみんなからの声。
「待たせた」
「話はあとにしよう」とミサトさん。
いただきますして、夕食を食べる。
お茶休憩。
「なんでこんなに遅くなったん?」とダルトン。
みんなも気にしてるようだ。
「冒険者ギルドに寄ったんだ。そしたら、《白銀の狼》のアロンソと再会してな」
「アロンソね。彼との出会いがなかったら、王都巡りは大変だっただろうね。それで?」
「アロンソが護衛する商隊が、グリフォン二頭に襲われたんだ。それで冒険者ギルドに知らせに来た。ちなみに誰もケガはなし」
「ありゃ」
「んで、緊急討伐依頼がギルマスから出され、その場にいた冒険者たちとともに、討伐に行ってきた」
「帰ってきたってことは――」
「討伐してきたよ。死傷者なし」
「おお」
「ただ、グリフォンを持ち帰ってきたんで、馬車に載せるのが大変だった。それで時間が掛かったんだ」
「どうやったんです?」とエイジ。
ハルキも聞きたそうに、身を乗り出している。
そこで、討伐のようすを語って聞かせた。
「やっぱ、あの弓矢を使ったのね」とダルトン。「まぁ、それしかないだろうけど」
「まぁな」
「でも」とエイジ。「ここまで来るのは、よくあることなんですか?」
「ギルマスの慌てようだと、そうは思えないな。対策を訊かれたら、苦虫を噛み潰したような顔をしたからな」
「じゃぁ、なんで来たんでしょう?」
「鑑定したら、番だった。おそらく、近くに巣を作るつもりだったんだと思う。まだ来たばかりだったみたいで、索敵さんでも、巣は見つからなかった」
「何か、利点があるんですかねぇ」
「そういうのは、さすがにわからないな」
「そうですよね。いや、いいんです。ちょっと気になっただけなんで」
エイジの“気になった”が、引っ掛かる。
「一応、索敵してみるか。調べて、なんでもなければ、安心できるし」
オレは条件を設定して、索敵する。
まずはグリフォン。あのグリフォンの長のグループがいたエリアからの移動は察知できない。
「グリフォンの大移動のようなものは見つけられない」
次に条件をオーガ以上の大型魔獣に切り替える。状態異常も含めてみる。一部に腹痛を訴えている魔獣はいるが、変なものでも食べたのだろう。
「大型魔獣に変化はないようだ」
次は、オークやゴブリンのような中型魔獣。
「中型魔獣も大きな動きはない」
次に、ツノウサギなどの小型魔獣。
「小型魔獣も変化はない。ほかに何かあるか?」
「スタンピードの可能性は、ないんですね?」
「今のところな」
「なら大丈夫か。すみません、わざわざ」
「いや、気になるなら、警戒はしておく方がいい。嫌な予感ってのは、バカにできないからな」
「はい」
「メタル・ワームが近付いてきてたりして」とおどけて言うハルキ。
「おい」と叱るエイジ。
「とりあえず、チェックするよ」
条件をメタル・ワームを含むワーム系に切り替える。
「ワーム系も大丈夫だな」
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