884【グリフォン討伐の作戦】
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今話は、少し短めです。
移動の馬車は、ふたつになり、それぞれ防御役と仕留め役に分かれてもらった。オレは防御役の方に乗る。
出発とともに、防御役のみんなに話す。
「作戦というほどのものじゃないが、一応言っておく。まず、グリフォンが襲撃してきた場所に行く。おそらく、監視しているだろうから、すぐに接敵することだろう」
みながうなずく。
「グリフォンの攻撃の仕方は」と手で示しながら伝える。「上空から急降下して、かすめるように襲う。と同時に上昇に転じる」
またうなずく。
「オレは、タイミングを見て、矢を射掛ける。一発で当たるとは考えないでくれ。ただ、グリフォンは矢が当たるとは考えていないから、突っ込んでくるはずだ」
「すまん」とひとりの冒険者。「なぜ、グリフォンがそう考えるんだ?」
「グリフォンは、結界魔法を使うんだ。身体のまわりじゃなくて、ほぼ正面だけにな」
「あぁ」とギルドで“矢を射掛けた”と言っていた冒険者。「それで当たっても食い込まなかったのか」
それにうなずく。
「そうだ。だが、オレの矢は特製で、結界魔法を貫くことができる」
「なるほど」
「グリフォンは当たるとは思っていないから、矢が当たると驚く。すると、バランスを崩して、変な飛び方になって、ヘタをすると、そのまま地面に落ちる」
「そこを仕留め役が?」
「そうだ。だが、二頭いるから、続けて矢を射掛けても当たるかはわからない。外れれば、警戒されるだろう。問題はそこからだ」
「どうなる?」と別の冒険者。
「正直、わからん。ただ、そこからは持久戦になるかもしれない。その覚悟はしていてくれ」
みんながうなずく。
***
仕留め役の馬車が止まり、馬車後方の者が、地面を指差してきた。ここが襲撃を受けた場所なのだろう。
「よし、全員、警戒しながら降りてくれ」
ひとりひとりが降りていく。その中のひとりとして、オレも馬車を降りた。
そこへアロンソが駆け寄ってくる。
「サブ、ここが襲撃を受けた場所だ。で、どうする?」
仕留め役には、何も教えていないから、そう訊いてくるのも仕方ない。
オレはまず、コンパウンドボウを取り出す。
「なんだ、その弓は!」とアーチャーの冒険者。
「特製の弓だよ。ふつうの弓よりも威力がある」
「引いてもいいか?」
手渡す。
少しずつ引いていくアーチャー。
引き絞り終えると、そこで驚く。
「これ、途中で軽くなる。このまま保持できる。なんて弓だ」
驚きながらも返してくれる。
「防御役には、すでに話したが、仕留め役にも教えておく」
そこからは、ほぼさきほどと同じ説明をする。
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