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異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


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877/894

877【塩作りの魔導具】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


今話は、少し短めです。

 そこでエイジにやってみてもらい、その過程を鑑定さんの能力で、解析してみた。

「イメージは関係ないみたいだな」

「どゆこと?」

「魔力によって、魔素が引き寄せられるんだが、そこに塩の核があるから、まわりの塩を引き寄せやすくなる。そのため、塩が集まるって具合だな」

「つまり、魔力操作ができれば、誰でもできるってこと?」

「それどころか、簡単な仕組みの魔導具で充分だ」

「なら誰でも塩が作れるな」

「ああ」


 ということで、さっそく魔導具を作った。原理は、魔力充填装置によく似ている。

 エイジに用意してもらっていた、岩塩を溶かし込んだ飽和溶液の湯に、糸で吊るした塩の核を入れ、魔力吸引装置につなぐ。 スイッチオン。

 ここでやっとお茶休憩。

「塩ができたら、どうすんの?」とダルトン。

「もちろん、商業ギルドに売るよ。せめて、いくらくらいになるかは、知りたいところだな」

「で、魔導具はここに置いとくの?」

「そのつもりだけど?」

「ここで作ってるってなったら、その製法を奪おうとする輩が来るんじゃないの?」

「あっ」

「そうなったら、これ、奪われちゃうね。というかさ、ここに岩塩の鉱床があるって知ってると思う?」

「あぁ、知らないだろうな。村の中だけの消費なんだから」

「だろ。そこらへん考えないと、おいそれと商業ギルドに持っていけないじゃん」

「だな。岩塩鉱床自体も領主が管理するだろうし、しかも高純度の塩なんて、高値だろうし、魔導具を解析して作れるようになったら、塩市場を独占できるな」

「市場を独占できるかはわからないけどさ、それなりの影響があるとは思うよ」

「そうだな。だが、値がわからなければ、オレが買い取るとしても、いくらで買い取ればいいのか」

「わかんないよねぇ」

「つまり」とエイジ。「作ってもらって、買い取るってことですか?」

「ああ」

「なら、ひとまず商業ギルドに持っていって、鑑定してもらいましょう。出どころはダイナーク国として。あっ、ここももとダイナーク国か。ならゴウヨーク国にしましょう。いくら、商業ギルドでも出どころは聞いても、詳細な場所までは聞けないでしょ。商売の元ネタなんだから」

「そうだな。こっちは商人なんだ。元ネタを教えるわけがない」

「なら」とダルトン。「どこで売るんだよ?」

「商業ギルドで売ればいいさ。途中途中の町とか。なんなら王都に行ったときにでも」

「なるほど。採取場所を特定させないってことか」とダルトンは納得してうなずく。


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価、リアクションをお願いします。励みになりますので(汗)

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