877【塩作りの魔導具】
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今話は、少し短めです。
そこでエイジにやってみてもらい、その過程を鑑定さんの能力で、解析してみた。
「イメージは関係ないみたいだな」
「どゆこと?」
「魔力によって、魔素が引き寄せられるんだが、そこに塩の核があるから、まわりの塩を引き寄せやすくなる。そのため、塩が集まるって具合だな」
「つまり、魔力操作ができれば、誰でもできるってこと?」
「それどころか、簡単な仕組みの魔導具で充分だ」
「なら誰でも塩が作れるな」
「ああ」
ということで、さっそく魔導具を作った。原理は、魔力充填装置によく似ている。
エイジに用意してもらっていた、岩塩を溶かし込んだ飽和溶液の湯に、糸で吊るした塩の核を入れ、魔力吸引装置につなぐ。 スイッチオン。
ここでやっとお茶休憩。
「塩ができたら、どうすんの?」とダルトン。
「もちろん、商業ギルドに売るよ。せめて、いくらくらいになるかは、知りたいところだな」
「で、魔導具はここに置いとくの?」
「そのつもりだけど?」
「ここで作ってるってなったら、その製法を奪おうとする輩が来るんじゃないの?」
「あっ」
「そうなったら、これ、奪われちゃうね。というかさ、ここに岩塩の鉱床があるって知ってると思う?」
「あぁ、知らないだろうな。村の中だけの消費なんだから」
「だろ。そこらへん考えないと、おいそれと商業ギルドに持っていけないじゃん」
「だな。岩塩鉱床自体も領主が管理するだろうし、しかも高純度の塩なんて、高値だろうし、魔導具を解析して作れるようになったら、塩市場を独占できるな」
「市場を独占できるかはわからないけどさ、それなりの影響があるとは思うよ」
「そうだな。だが、値がわからなければ、オレが買い取るとしても、いくらで買い取ればいいのか」
「わかんないよねぇ」
「つまり」とエイジ。「作ってもらって、買い取るってことですか?」
「ああ」
「なら、ひとまず商業ギルドに持っていって、鑑定してもらいましょう。出どころはダイナーク国として。あっ、ここももとダイナーク国か。ならゴウヨーク国にしましょう。いくら、商業ギルドでも出どころは聞いても、詳細な場所までは聞けないでしょ。商売の元ネタなんだから」
「そうだな。こっちは商人なんだ。元ネタを教えるわけがない」
「なら」とダルトン。「どこで売るんだよ?」
「商業ギルドで売ればいいさ。途中途中の町とか。なんなら王都に行ったときにでも」
「なるほど。採取場所を特定させないってことか」とダルトンは納得してうなずく。
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