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異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


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873【塩作り】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


今話は、少し短めです。

昨日は、私事で更新を忘れていました。

二話連続で更新させていただきますm(_ _)m

 翌日。

 ここへ来た本来の目的である商取引を行なう。

 米はもちろん、味噌も醤油も味醂も米酢も調理用の日本酒も。マナミが大好きなせんべいも。塩も含まれる。

 実をいえば、ここの塩は岩塩から精製されたものだった。

 岩塩は単なる塩ではなく、さまざまな物質が入っている。ふつう、そのまま食べても毒ではないが、その物質があるために雑味を感じることがある。また、砂粒などが入っていたりもする。

 そのため、精製して、雑味をなくす場合もある。

 精製方法は、基本的に、粉砕して水に溶かし、一度濾過してから結晶化(煮詰めたり乾燥させたり)する。


 そうした物資を購入したあと、製塩作業小屋を見せてもらった。作業は冬だけだそうで、作業自体はしていなかった。

 製塩工程は、井戸水のお湯に砕いた岩塩を入れて、飽和状態まで溶かし、そのお湯を濾過して、乾燥させるのが、ここのやり方だそうだ。砂粒とかの不純物を取り除くだけだな。


 オレは小石程度の岩塩の塊をいくつかもらった。

 ミサトさん宅に戻ると、岩塩を砕いた。

 購入した塩の中から直径五ミリほどの結晶を選んで、糸を結び付けた。

 井戸水を汲んで、沸騰させ、砕いた岩塩を入れ、飽和するまで溶かす。

 ガラス瓶にそのお湯を布で濾過しながら入れる。

 塩の結晶をくくり付けた糸を串に結び付けた。

 その串をガラス瓶の上に置く。結晶がガラス瓶の中心に来るようにして。

 その上から布を掛け、日陰に置く。


 そんなオレの作業を見ていたのは、ミサトさんと塩作りをする人。

「なんだい?」とミサトさん。

「途中までは、いつもの塩作りですが?」と塩作りの人。

「オレも初めて作るんで、申し訳ないんですが、これで質のいい塩が取れます」

「質のいい?」

「ええ。さきほどの説明だと、ここの塩作りは不純物を取り除くだけでした。不純物というのは布に残る砂粒とかのことです。ここでは、さらに余計なものを水の中に残して、塩の質を高めます」

「乾燥させないんですか?」と塩作り人。

「はい。ここに入れた塩がどんどん大きくなります。といってもそんなに大きくはなりませんけどね。ある程度すると、それ以上大きくはならなくなります。それで水の中から引き上げます。それができた塩です。残った水には余計なものだけが残りますので、そこらに撒かずに、川に流してください。毒というわけじゃないですけど、大量に流す場合、魚に影響が出るかもしれませんので、注意してください」

「は、はい」


「ところでさ、この瓶はなんだい?」とミサトさん。

「ガラス瓶といって、簡単に言うと、水晶でできた瓶です。中が見えるので、こうしたお試しにやってみるのに適しています」

「へぇ。削り出しているのかい?」

「いえ。材料を溶かして、成形します。かなりの高温なので、真似はしない方がいいですよ」

「そんなに?」

「ええ。鉄が真っ赤になるくらいの温度はあるかと」

「確かにそれは危険だねぇ」

「ええ」


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価、リアクションをお願いします。励みになりますので(汗)

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