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異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


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856/863

856【ふたりに関する雑談】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


今話は、少し短めです。

 翌日から、ふたりは走り込みをはじめた。聞くと、何かしていないと、余計なことを考えてしまうとか。

 まぁ、やりたいようにやらせておこう。


 ***


 町に到着した。ここで補給するためだ。泊まりはしない。


 馬車を冒険者ギルドの前で停車し、ウーちゃんとラーナには残ってもらい、残りでギルドに入る。

 それぞれですでに役割を決めてある。

 補給組はカウンターで店の場所を尋ね、周辺調査組は掲示板をチェックしてからカウンターでの確認を行なう。

 オレとダルトンは、食事処のカウンターでエールを頼み、ギルド内のようすをチェックする。

 受付嬢から店の場所を聞いた補給組が出ていく。

 エイジたちが掲示板を見ている。


 時間帯的に、ギルド内は空いている。オレたち以外には、もう一組のパーティーがテーブル席で食事をしているくらいだ。


 エイジたちがこちらに来た。

「オークの討伐依頼があります。場所は街道なので、もしかしたら、すでに討伐したやつらかもしれません」

「なら、確認して、オークを売却しよう」

「はい」

 エイジとハルキがカウンターに向かう。

 オークは町に入る前に、マジックバッグに入れておいた。

 ケイナは残って、ふたりがカウンターに行くのを見送る。

「オーク以外の討伐依頼はなかった。あとは常設だけだ」

「そうか。すでに受注して、採取とかしに行ったのかもな、ここの連中は」

「おそらく。……あのふたり、少し落ち着いたようだ」とカウンターのエイジとハルキを見るケイナ。

「オレの言葉が効いたかな?」

「放任主義とも言うけどな」と笑うダルトン。

「それでも」とケイナ。「あのままだったら、パーティーの内部崩壊もあり得た」

「まぁな」

 オレはため息をついた。

「なんのため息よ?」

「彼らの恋愛関係を考えてのため息だよ」

「恋愛?」

「オスのサガ。恋愛と肉欲を混同しやすいからな、あの歳は」

「あぁ、そういう話か」

「だが」とケイナ。「エイジは理性的だし、ハルキにはキヨミがいるだろう?」

「それを否定はしない。だが、男だ。それも若い男だ。ちょっとした誘惑で、衝動的に走り出す可能性もあるんだ」

「それが?」

「ほかの女に行くって話。あるいは性欲をコントロールできずに、無理矢理してしまうこともある」

 眉間にシワを寄せるケイナ。

「“レイプ”か」

「そこまでじゃなくても、お互いに知識も知らない初めては、キツいはずだ」

「なるほど」

「ケイナは、前世で経験は?」

「ある。あまりいい経験ではなかった」

「そうか。思い出させてすまん」

「いや、いい。こちらでいい男を探すさ」

 その言葉を軽い口調で言うケイナに、ありがたく思いながら笑った。


 ***


 その町を出発した。

 討伐したオークは、討伐依頼のあったオークと判断された。

 もちろん、しばらくは警戒を続けるのだろうが。本当に同じオークなのかが判明したわけではないからだ。十中八九そうだとしても。


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価、リアクションをお願いします。励みになりますので(汗)

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