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異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


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853/865

853【科学技術は見る人によっては魔法】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


私用で慌てていて、更新を忘れていました。

申し訳ありません。ということで、二話連続更新となります。


今話は、少し短めです。

 出された不用品は、粗方アイテムボックスに収納し終えた。

 そこから即座に原子に分解するものと、素材に分解するものとに選別。

 まとめて、分解した。

 もちろん、その結果は分類される。

 収納してから、十秒も掛からずに終わった。

「はい、終わった」

「はや」とハルキ。

「どういう原理なんですかね?」とエイジ。

「神様に原理を求めるか?」と苦笑するオレ。

「いや、だって、不思議じゃないですか」

「アレだよ、アレ。“充分に発達した技術は、魔法と見分けがつかない”ってヤツ」

「あぁ、聞いたこと、あります」とキヨミ。「確か、SF作家さんの言葉でしたっけ?」

「たぶんね。技術的には、できることだと思うよ、分解なんて。それを時間や設備を使わずにやってるから不思議なだけでさ」

「気にならないんですか?」とエイジ。

「気になるに決まってる。でも、実際にそこにあるし、ほかにも不思議なものもある。バキュームなんて、その筆頭だろう?」

「いや、まぁ、そうなんですけどね」と意気消沈していくエイジ。

「気持ちはわかるが、これは神様に聞かない限り、答えは出ないよ」

「ですね」と苦笑い。


 ***


 野営を解き、ラキエルの引く馬車での移動を開始する。

 馬車の揺れはないに等しいから、話し合うことができるので、オレが口火を切る。

「さて、ウーちゃんのおかげで、旅を短くできたわけだが、ここからは人と遭遇しやすくなる。そこで話したいのは、寄る村や町を決めておきたい、ということだ」

「寄るところですか?」とエイジ。

「そうだ。マナミ、足りない食料はあるか?」

「足りなくはないけど、途中で補給したいものがいくつか」

「だな。そういう必要物資の補給がメインだ。それ以外は、基本的にどこにも寄らずに行こうと思う」

「理由は、なによ」とダルトン。

「依頼の発生だ。早く移動したいのに、依頼で足止めされるわけにいかないからな」

「急ぐ必要、あんの?」

「そこまではない。でも、なんらかの理由で町から出られなくなることもあるだろう?」

「魔獣に襲われる可能性からかな、ほとんどは」

「だろ。もちろん、町が襲われているのに、素通りするのもどうかと思うから、危険な場合は助太刀はする。でも、町側に対処する方法がある場合は、素通りでもよくないか?」

「まぁね。それを判断するのは、サブ?」

「もちろん、事前に状況を話して、みんなで決める」

「道中は?」とハルキ。

「臨機応変に対処だな」

「うっす」

「とりあえず、アキタ村までは、そんな感じで行こう。それで途中の町や村だが……」

 オレは地図を広げて、ポイントを指し示す。

 ひとまず、それで決定。

 何かあれば、その都度、対応することも決まった。

*“充分に発達した技術は、

  魔法と見分けがつかない”

   SF作家のアーサー・C・クラークが

   提唱した“クラークの第三法則”の

   うちのひとつ。ウィキペディア参照。


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価、リアクションをお願いします。励みになりますので(汗)

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