851【グリフォン討伐その十七】
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今話は、少し短めです。
一時間弱で、長の声が長く聞こえてきた。そのあとから、ほかのグリフォンの雄叫びが呼応する。
オレたちもすでに討伐を終え、収納も済ませていた。
***
グリフォンたちとともに、待機組のもとに戻ると、ラーナが笑顔で手を振ってくれている。
「ただいま」
「お帰り」とダルトン。「無事に終わったみたいだね」
「ああ」
「作戦どおり?」
「まぁね。グリフォンたちに多少のケガはあったみたいだけど、自然治癒で大丈夫だろうな」
「それはよかった。それで、出発は?」
「すぐに出る。その前に、ちょっと挨拶してくるよ」
「準備しとくよ」
長に近付く。
「おまえたち、手伝い、助かった」と長。
「オレたち、お互い、利益、あった」
「うむ。エサ、確保、楽、なった」
エサが豊富な土地が欲しかったのかな?
「そうか。では、オレたち、旅立つ」
「おまえたち、遮る、グリフォン、もう、いない。さらばだ」
「さらば」
オレたちは出発した。オレはラキエルに乗って。みんなはウーちゃんに。
***
その後は、以前のように、何度か一頭だけが上がってきたが、何も手出しはしてこなかった。
***
二度の野営のあと、オレたちはグリフォンエリアを抜けた。
少しの森の上を行くと、ようやく街道へとたどり着く。
事前に、ウーちゃんに小さくなってもらい、人気のない馬車留めに降りた。
「ふう。ここからは馬車移動だね」とダルトンが誰よりも早く口にした。
「まぁ、一服してからの移動にしよう」
お茶休憩を挟んで、ラキエルに馬車をつなぎ、みんなで乗り込む。
馬車が動き出すのを待って、ウーちゃんに声を掛ける。
「ウーちゃん、ご苦労様」
「うむ」
「今夜は、お風呂だね」
「うむうむ」と何度もうなずく上機嫌なウーちゃん。
グリフォンエリアに入ってから、お風呂に浸かれていなかったからね。
オレたちもだけど。
それでもお湯を使っての身体拭きはした。肌がベタベタするので。
夕方前に到着した馬車留めで、野営を張る。
索敵さんによると、朝までは誰も来そうにないので、小屋を出させた。みんなも小屋の中の方が快適だからな。
グリフォンエリアという過酷なエリアを抜けたご褒美だ。
夕食は、中で食べた。野営だとなかなか食べられないくらいの品数だ。ごはんやパンが減るのが早い。あとで仕入れないといけないな。
お茶休憩。
ハルキが口を開いた。
「不寝番、どうします?」
「今夜の不寝番はなしだ。ウルフやゴブリン程度なら、結界を張っておけば大丈夫だし、ヤバい相手なら。全員を起こすから」
「いるんすか、そんな相手?」
「オーガの集落はあるが、離れているし、腹は満たされている。おそらく、狩りで獲物を得られたんだろうな」
「それだけですか?」とエイジ。
「ああ。ボアもいるにはいるが、結界で入ってこれないはずだ。焚き火も起こさせなかっただろ。焚き火に反応するかと思ってそうしたんだ。ほかの大きめの魔獣は、このへんにはいないな」
「なら、安心ですね」
「だから、全員、ゆっくり休んでくれ。旅はまだまだ続くからな」
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