表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

842/887

842【グリフォン討伐その八】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


今話は、少し短めです。

 ダルトンに顔を向ける。

「ダルトン、彼らが引き取ってくれるそうだ。ただ、巣まで少し遠いらしい。で、その子どもはまだ飛べないから、歩かせるしかないって。その際にほかの魔獣に襲われるだろうって話なんだ」

「あぁ、そういうこと? じゃぁ、護衛するしかないって?」

「いや、浮遊の魔導具で、飛ばせばいいだけだろう? ただ、子どもはダルトンに懐いているから、連れていくのはダルトンの仕事になる。もちろん、オレも行くけど」

「わかったよ」

 オレがタンブラーに、その話をすると、首を傾げられた。

 オレは説得するために、浮遊の魔導具を装備して、浮遊とともにあたりを旋回して見せた。

 戻ると、二頭は、呆気に取られていた。

 彼らみたいな翼もないのに、飛べるのは不思議なのだろう。


 ***


 まず、子ども用のハーネスを作成して、装着させた。装着はダルトンの役目。

 装着しているあいだに、戻るまでは警戒し続けるように、とみんなに指示しておく。


 それから、ダルトンが子どもとともに浮遊する。

 子どもは、不思議そうな顔をして、ダルトンを見る。

 ダルトンが頭を撫でてやると、安心したのか、前方を飛ぶ二頭の姿を見て、真似るように羽ばたきはじめた。

 オレは、後衛に付く。後ろからグリフォンに襲われるのは、願い下げだからな。


 無事にタンブラーたちの巣に到着。巣には金の小石とメノウの玉があった。

 子どもからハーネスを外してやるダルトン。それから撫でてやる。

 ダルトンにオーク肉を渡す。

「子どもの前で、タンブラーに渡すんだ。タンブラーたちが噛み分けて、子どもに与える。子どもが食べたら、もう安心だ」

「食べなかったら?」

「ダルトンが、子どもに食べさせるんだ」

「わかったよ」

 ダルトンがタンブラーに、オーク肉を渡す。受け取ったタンブラーは、それを番いに渡す。

 受け取った番いは、噛み分けて、口の中でモゴモゴすると、子どもに近付き、口の中から、子どもに見せる。

 子どもは一度、ダルトンを見た。

 ダルトンがうなずく。

 子どもがくちばしを開いて、その肉を食べた。

 番いが次から次へと、肉を与えていく。

『主、もう大丈夫だ。子どもは、我らを受け入れた』

『そうか。従魔契約はこのままだが、たぶんオレたちはここには来ないだろう。来たとしても、通り過ぎるだけだ』

『わかった。我は、ここで暮らせば、良いのだな』

『そうだ。できれば、人間には手を出さないでくれると、うれしいかな』

『殺されそうになっても、か?』

『自分たちの命を優先してくれ。その人間も殺される覚悟を持ってきているはずだからな』

『わかった。そうする。主に会えて良かった』

『こちらもだよ、タンブラー。じゃぁな』

「ダルトン、行くぞ」

 ダルトンは後ろ髪を引かれているようで、動こうとしない。

 なので、腕を引っ張っていく。

 ようやく諦めたのは、子どもが見えなくなったところだった。


 ***


 拠点に戻ると、みんなが途端に警戒を緩めた。結構、消耗している。

 話を聞くと、交代で休憩は取ったが、それでも警戒の緊張は、半端なかったそうだ。

 このまま出発するのも危険と判断して、もう一泊することにした。

 そして、今夜は結界を張っておくことに決まった。というか、オレが決めた。


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価、リアクションをお願いします。励みになりますので(汗)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ