835【グリフォン討伐その一】
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今話は、少し短めです。
そのあいだに、オレはラキエル用のマントを起動して隠遁しておく。
これで、四頭にはこちらが見えない。
その四頭は、接近するとともに攻撃態勢として、鷲の前脚を前に出して、鋭い鉤爪を見せていた。
そこへオレ以外の九人から、矢が放たれていく。
だが、うまく当たらないのか、それともグリフォンの身体の羽で逸らされるのか、キズ付けることもできていない。
『グリフォンの上に』
『おぅ』
オレたちは、グリフォンたちの上へと向かう。とはいえ、相手は移動している。それでも上方から背中が狙える。
オレは、コンパウンドボウで狙いをつけ、一頭の背中に射込む。左側の翼の根元に当たり、食い込んだ。
その一頭が突然の痛みに悲鳴を上げる。力をなくして、落ちていく。
ほかの三頭が、その悲鳴に気付き、落ちていく仲間を見て、敵を探す。
その隙を九人の矢がいくつか射抜く。
三頭から悲鳴。それでも戦意はあるらしい。見えている敵であるウーちゃん側を攻撃しようとしている。
オレは、その三頭のうちの最後尾のグリフォンの背中に射掛けた。
悲鳴とともに落ちていく。
二頭は、そのことに反応せずに、攻撃しようとする。
だが、次々に射掛けられる矢が、身体に食い込む。攻撃態勢はほどけ、力なく落ちていく二頭。
オレはラキエルの隠遁を解く。
『迎撃が終わったぞ。ウーちゃんの横に』
『やったぁ』
みんながこちらを見ている。
オレは、指を三本立て、それから親指を立てた拳で首元を斬る真似をした。
剣技組三人がウーちゃんの背中から、浮遊して離れていく。
『ウーちゃん、始末してくるから、待ってて』
『了解じゃ』
『ラキエル、ウーちゃんと待ってて』
『わかった』
オレも浮遊の魔導具で、ラキエルから離れ、三人と合流すると、地上へと降下していく。まずは、最後の三頭だ。
三頭は、岩場にいた。
二頭が同じところに、先に落としたグリフォンが少し離れたところに落ちていた。
どれも生きてはいるが、ふたたび飛ぶことはできないようだ。
「こっちの二頭は任せるが、注意しろよ」
三人の返事を待たずに、少し離れたところに落ちたグリフォンのところに。
こちらは、一矢のみだから、落下時の岩肌への衝突はなんとか避けられたらしい。先の二頭よりも元気だ。
「悪いが、魔導具のテストに付き合ってもらうぞ」
オレは、まず雷爆弾・静を放る。短時間で起動するようにしたので、岩に触れるとすぐさま雷が走る。
グリフォンは、電撃に対して、耐えているが、動けないようだ。オレを睨んでいる。
十秒で切れた。
グリフォンは頭を振って、電撃の効果を消そうとする。
まぁ、そうだろうな。
お次はこれだ。魔導閃光発生器をグリフォンに向ける。
身構えるグリフォン。
オレは片目をつぶり、スイッチを入れた。強い閃光がグリフォンを襲う。
たまらず、痛みに悲鳴を上げるグリフォン。前脚で目を覆うようにして、頭を下げる。
それでも闘いの最中だからか、四肢をしっかりと岩に踏ん張り、音を頼りにオレを探す。まぶたは閉じている。
悪いがすでに浮遊している。
充分な高さからの一刀両断で、首を落とした。
ドサッという音とともに、グリフォンは事切れた。
すぐにアイテムボックスにしまう。
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