834【グリフォンとの戦闘】
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今話は、少し短めです。
お昼。
襲ってくるような魔獣のいない岩場に降りた。
みんなは浮遊の魔導具で、ウーちゃんの上から地上に降りる。ウーちゃんはみんなが離れてから小さくなって降りてくる。
地上に降りたウーちゃんが人化。そのウーちゃんに服を渡すラーナ。
そのあいだに、昼食の準備をするオレたち。
昼食を簡単に済ませ、お茶休憩。
「でも」とハルキ。「なんであのグリフォンたちは、掛かってこなかったんですかね?」
オレが答える。
「縄張りに入ってきたから撃退しようと向かってきたけど、ウーちゃんの大きさに度肝を抜かれたってところだろうな」
「それでか」
「一瞬、オレとラキエルを見たけど、手出しするのはやめたみたいだな」
「威圧でも感じたんですかね?」
「威圧なんて発したら、逆上して掛かってくるぞ、きっと」
「あっ、あるかも」
「ともかく、襲われないなら、攻撃する必要もないからな」
みんながうなずく。
***
昼休憩のあと、ふたたび飛び立つ。
一時間半ほどは、何もなかった。
しかし、そこで索敵さんが反応。
オレは、少し下がり、ウーちゃんと並んだ。
右手で方向を示し、両手でまわりから来ることを知らせた。
みんながコンパウンドボウを出して、矢をつがえる。
オレは、先頭に戻り、コンパウンドボウを準備する。
見えた。
『ラキエル、戦闘になるからな』
『もう、わかったよ。指示どおり動くから、やっつけてよ?』
『おぅ』
念話を切り替える。
『ウーちゃん』
『来とるな』
『ああ。今度は狩りの態勢みたいだ』
『らしいの。儂はこのまま走ればいいかのぉ?』
『ああ。闘うのは、みんなに任せて。それでも危険だと思ったら、避けたりは任すから』
『わかったのじゃ』
『よろしく』
念話をラキエルに戻す。
ここからは、指示どおりに動いてもらわないとな。
グリフォンたちは、集団での狩りをするつもりで、左側から接近してきている。
全部で六頭。
接近形態なのか、前脚である鷲の脚は、胴にくっつけている。後ろ脚であるライオンの脚も後方に向いている。翼の羽ばたきは優雅さよりも速い感じだ。
索敵さんによると、彼らの攻撃範囲に入るのは、あと一拍ほど。
こちらの攻撃範囲には、すでに食い込んでいる。それでももう少し引き付けたい。
攻撃を仕掛けようとしたところ、ふた手に分かれた。二頭がこちらに、四頭がウーちゃんにと。
そう来たか。ならば、オレもだ。
オレはコンパウンドボウから右手を離し、魔獣討伐装備からひとつのものを持つ。
それを二頭に投げ付けた。
二頭は、それを回避するように左右に分かれようとする。
だが、二頭の目の前で、ものが破裂すると、赤い粉が舞い、二頭はそこに突っ込んだ。
途端に悲鳴を上げて、態勢を崩す。
ご存知、煉獄の実の粉だ。魔導具の中に入れて、手放した少しあとに解放されて、粉が広がるのだ。
態勢を崩した二頭に、コンパウンドボウで矢を射る。連続して。
二射とも胴や脇腹に当たった。
それで落ちていく。
『さて、ラキエル、女王様を助けに行くぞ』
『おぅ!』
ラキエルが方向転換し、ウーちゃんのもとへと駆ける。
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