833【グリフォンとの戦闘?】
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今話は、少し斜めです。
ラキエルにまたがるオレのあとを、みんなを乗せたウーちゃんが付いてくる。
下は森から林になり、岩石地帯になってきた。
小一時間が経ったころ。
索敵さんが反応する。
鑑定すると、やはりグリフォンだ。
一頭のみ。
状態は、怒り。
縄張りを荒らしに来た、と思っているのだ。
オレはコンパウンドボウを取り出して、頭上に掲げる。
みんなへの戦闘準備の合図だ。
それから、グリフォンが来る方角を指し示す。
グリフォンの情報は、姿形くらいしかない。せいぜい、討伐には、地上に縛り付けることが必要だと魔獣図鑑には書かれていただけだ。
空飛ぶ魔獣だから、そうなるだろうな。
そのグリフォンの姿が見えた。ぐんぐんと近付いてくる。高速道路を走る自動車並みだ。
ところが、もうすぐ射程内というところで、スピードを殺し、空中で翼をバサバサさせてホバリングし出した。
鑑定さんの情報では、驚きの感情を示している。
縄張りに入った相手が、こんなに大きな存在だとは思わなかったってところかな?
グリフォンは、ウーちゃんから視線を外すと、オレとラキエルを見た。
オレはコンパウンドボウに矢をつがえて、待つ。
グリフォンは、またウーちゃんを見た。少しすると、ホバリングしたまま、オレたちが通り過ぎるのを見送った。
索敵さんに、ほかにもグリフォンがいるかをチェックさせるが、いないようだ。
矢を外し、コンパウンドボウとともにしまう。それから両腕を上げた。戦闘終了の合図だ。
『ウーちゃん、みんなのようすは?』
『さっきまで緊張しておったが、気が緩んだようじゃ』
『そう。今回はウーちゃんに驚いて、襲うのはやめたみたいだね』
『うむ。しかし、アヤツは速いのぉ』
『だね。ウーちゃんも速いけど、その上を行くよね』
『うむ。あのまま突っ込んで来ていたら、大ケガするじゃろうな』
『そうならないように、お守りいたします、女王様』
『苦しゅうないぞ』と笑うウーちゃん。
念話をラキエルに切り替える。
『ラキエル?』
『あれ、怖い』
『ああ。だから、武器を揃えて練習してきたんだ』
『弓矢でしょ? あんなんで闘えるの?』
『闘えるよ。だから、オレの指示に従ってくれよ。さもないと、ゴブリン食えないどころか、食われちまうからな』
『どっちも嫌だ』
『だろ』
『わかったぁ』と渋々の返事。
その小一時間後にも、グリフォンが現れた。しかし、やはり、ウーちゃんを見て、止まったかと思ったら、さっき同様、オレたちを見送った。
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