ドリーという少女
「私は私の憧れだった存在になりたい! 私が信じていた本物の天使のように私がなればいいと思う!!」
と目の前にいるサタナキアに訴えかけるように正面を向き、自分の気持ちを真剣に語った。
―数年前 エンジェリングロード
「おい待てぇ! そいつ万引きだぁ!」
鳴り響く怒号に、騒がしいほどネオンライトで眩しい夜、ドリーはただ一人そこに立ち尽くしていた。
初めて、ここに来た時の理由は今考えれば、ちっぽけな物のように感じた。
この街道はどんな奴らも見放さない、何故なら天使が見守ってるから、そんな噂話を真に受けた人達をドリーはバカにするように失笑しながら、街を歩いていた。
「そこのお嬢ちゃん、服ボロボロだね? どうだい?寄ってかない?」
客引きの声すらも今のドリーにとっては目障りでしか無かった。
「いいっす。」
ドリーは片手を突き出し、客引きから距離を置いて再び歩き始めた。
行く先は無い、だけど戻れもしない。
何故なら…戻れる場所が無くなったからだ。
それはドリーが中学生になったばかりの頃
【一家行方不明事件】という事件をきっかけに、悪魔による、人々を襲う現象が現れた。
その日もドリーはただ日常を味わっていた。
放課後、友達と喋りながら 途中でショッピングモールに帰り際、遊び行こうと言う話になったがドリーは親に連絡せず そのまま遊びに行ってしまった。
夕方が過ぎ、月が登り始めた頃にやっとのこと家の玄関の前にドリーは帰ってきてた。
親に怒られる覚悟の上手汗を握り、玄関のドアを開けて1歩踏み込んだ その時
「ぴちゃ」
足元に赤より濃い、液体を踏んでしまった。
液体は玄関前の廊下からその先のリビングルームまで1つの大きい線のような後で残っていた。
玄関前だけが、何故か溜まっているようにも見えた。
「ただいま…?」
声を潜め息を殺しながら、液体の線の道を辿っていくと リビングルームの部屋のドアにベッタリと先程の液体が付いていた。
幸いにも、リビングルームのドアは完璧に締められてはなかったため ドアを押すだけで開くことができ、ドリーは物音を立てずゆっくりとドアを押した。
その先に映っていた光景は、あまりに親に内緒で遊びに行った子にとっては、有り余るほどの残酷な現実だった。
リビングルームの机に横たわっているドリーの母親は血まみれになりダラダラと血を垂れ流しており、その近くの壁には同じく、血まみれで壁に寄りかかってるドリーの父親がそこにはいた。
「ママ!?パパ!!」
ドリーは血を垂れ流してる、ドリーの母親の方へ近づいた。
回転しながらねじ込まれた丸い穴が、複数箇所に見つかりそこから、血が垂れ流されているのが見てわかった。
それは父親も同様で、父親だけ何故か片手に包丁を持っていたが、それ以外は特に全く同じ場所に穴をあけられていた。
「ざぁー…、」
外は雨が降り始めたのか、ドリーもその雨がまるで自分の感情を知っての事なのかと、ドラマチックに浸りながら 雨に濡れた。
(ん…?家なのに雨?)
その異様な光景にドリーは天井を見上げた
そこには、曇ったような灰色の雲が何故か漂っており、そこからピリピリする雨が降っていた。
「痛っ!」
雨に打たれた箇所が刺激物に触れたかのように溶け始めた。
このままだと自分も危ないそう思いながら、ドリーは外へと走り始めた。
ボロボロになった服のまま、家から飛び出し ただその雨が止むのを待つしか無かった。
―数時間後
警察の調べによると、ドリーの両親は何者かに意図的に急所を狙うように撃たれており、その痕跡を残さないためなのか ドリー自身も打たれたあの雨は酸性雨の酸性部分が、より含まれていた雨であり それが原因なのか ドリーの両親は、見てもいられない姿で外から搬送されていった。
ドリーは警察から色々質問されていた。
「両親は仲悪かった?」とか
「両親の能力と自分の能力について教えてくれる?」とか
質問の全てが、今まで居た両親との思い出で、あり宝物のような記憶だった。
警察はこれまでの話や起きた事件の経験によると
これは【例の悪魔事件】と断定し、調べは終了した。
ボロボロな家にもう、ドリーの帰る場所は無くなった。
ただ一人、少し破れた服のままただ呆然と1人で街をよろめきながらドリーは歩いていた。
後悔しても遅いのはわかっていたが、ドリーはただ1つ両親に伝えたかった。
「遅くなってごめんなさい。」
すらも両親に謝れないまま、ドリーの親は息を引き取った。
ありくらげ。です
めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!
ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。
ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。
ではまた。




