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メーデー・メーデー・  作者: ありくらげ。
海の幽霊編
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99/108

ドリーという少女

「私は私の憧れだった存在になりたい! 私が信じていた本物の天使のように私がなればいいと思う!!」

と目の前にいるサタナキアに訴えかけるように正面を向き、自分の気持ちを真剣に語った。


―数年前 エンジェリングロード

「おい待てぇ! そいつ万引きだぁ!」

鳴り響く怒号に、騒がしいほどネオンライトで眩しい夜、ドリーはただ一人そこに立ち尽くしていた。

初めて、ここに来た時の理由は今考えれば、ちっぽけな物のように感じた。


この街道はどんな奴らも見放さない、何故なら天使が見守ってるから、そんな噂話を真に受けた人達をドリーはバカにするように失笑しながら、街を歩いていた。


「そこのお嬢ちゃん、服ボロボロだね? どうだい?寄ってかない?」

客引きの声すらも今のドリーにとっては目障りでしか無かった。


「いいっす。」

ドリーは片手を突き出し、客引きから距離を置いて再び歩き始めた。


行く先は無い、だけど戻れもしない。

何故なら…()()()()()が無くなったからだ。

それはドリーが中学生になったばかりの頃

【一家行方不明事件】という事件をきっかけに、悪魔による、人々を襲う現象が現れた。


その日もドリーはただ日常を味わっていた。

放課後、友達と喋りながら 途中でショッピングモールに帰り際、遊び行こうと言う話になったがドリーは親に連絡せず そのまま遊びに行ってしまった。

夕方が過ぎ、月が登り始めた頃にやっとのこと家の玄関の前にドリーは帰ってきてた。

親に怒られる覚悟の上手汗を握り、玄関のドアを開けて1歩踏み込んだ その時


「ぴちゃ」

足元に赤より濃い、液体を踏んでしまった。

液体は玄関前の廊下からその先のリビングルームまで1つの大きい線のような後で残っていた。

玄関前だけが、何故か溜まっているようにも見えた。


「ただいま…?」

声を潜め息を殺しながら、液体の線の道を辿っていくと リビングルームの部屋のドアにベッタリと先程の液体が付いていた。

幸いにも、リビングルームのドアは完璧に締められてはなかったため ドアを押すだけで開くことができ、ドリーは物音を立てずゆっくりとドアを押した。


その先に映っていた光景は、あまりに親に内緒で遊びに行った子にとっては、有り余るほどの残酷な現実だった。


リビングルームの机に横たわっているドリーの母親は血まみれになりダラダラと血を垂れ流しており、その近くの壁には同じく、血まみれで壁に寄りかかってるドリーの父親がそこにはいた。


「ママ!?パパ!!」

ドリーは血を垂れ流してる、ドリーの母親の方へ近づいた。

回転しながらねじ込まれた丸い穴が、複数箇所に見つかりそこから、血が垂れ流されているのが見てわかった。

それは父親も同様で、父親だけ何故か片手に包丁を持っていたが、それ以外は特に全く同じ場所に穴をあけられていた。


「ざぁー…、」

外は雨が降り始めたのか、ドリーもその雨がまるで自分の感情を知っての事なのかと、ドラマチックに浸りながら 雨に濡れた。


(ん…?家なのに雨?)

その異様な光景にドリーは天井を見上げた

そこには、曇ったような灰色の雲が何故か漂っており、そこからピリピリする雨が降っていた。


「痛っ!」

雨に打たれた箇所が刺激物に触れたかのように溶け始めた。

このままだと自分も危ないそう思いながら、ドリーは外へと走り始めた。

ボロボロになった服のまま、家から飛び出し ただその雨が止むのを待つしか無かった。


―数時間後

警察の調べによると、ドリーの両親は何者かに意図的に急所を狙うように撃たれており、その痕跡を残さないためなのか ドリー自身も打たれたあの雨は酸性雨の酸性部分が、より含まれていた雨であり それが原因なのか ドリーの両親は、見てもいられない姿で外から搬送されていった。


ドリーは警察から色々質問されていた。


「両親は仲悪かった?」とか

「両親の能力と自分の能力について教えてくれる?」とか

質問の全てが、今まで居た両親との思い出で、あり宝物のような記憶だった。

警察はこれまでの話や起きた事件の経験によると

これは【例の悪魔事件】と断定し、調べは終了した。

ボロボロな家にもう、ドリーの帰る場所は無くなった。

ただ一人、少し破れた服のままただ呆然と1人で街をよろめきながらドリーは歩いていた。

後悔しても遅いのはわかっていたが、ドリーはただ1つ両親に伝えたかった。


「遅くなってごめんなさい。」

すらも両親に謝れないまま、ドリーの親は息を引き取った。

ありくらげ。です

めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!

ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。

ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。

ではまた。

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