談夜山の道のりは
「はぁはぁ、ち、ちょっと休憩しよ…、」
ハンテは体力が限界なのか、腰をおろして、まるで散歩で遠くまで来てしまって疲れながら歩く老人みたいな姿勢になりながら弱音を吐いていた。
「「 百聞は一見にしかず!」ってドヤ顔で語ってたやつはお前だろ!」
テータは呆れ返しながら、よろよろになってるハンテの手を引っ張り 急な坂で出来た山道をナキアと3人で再び歩き始めた。
そうここは
―談夜山 入口周辺
「まだまだ入口なのに、ハンテちゃんもう弱気じゃんー」
と余裕そうに語るナキアは
「そう語るお前も来てそうそう同じ格好になってるけどな。」
と指摘されるほど、ハンテの今の姿勢と何一つ変わらず、まるで真似ているのか と言わんばかりの格好にテータは仕方なく、ナキアの手も引っ張った。
「これじゃあ、介護施設の散歩じゃねーか」
「ありがとうねぇ、テータや」
まるで孫に話しかけるおばあちゃんのように、ハンテはテータに対しツッコミ待ちの姿勢でボケた。
「あ、ちょちょ、たんまたんま 今手離されるとほんと倒れる、ごめんごめん!!」
テータは何かが気に食わなかったのか ボケたハンテの手をがっしりと掴んでいた自分の手をゆっくり広げて、いつでも離すことできるんだぞと言わんばかりの態度を取った。
「てか、そもそもMOJの本拠地というか秘密基地の1つは竹林の中の小屋なんだろ? ほらボロボロになったりしたら隠れてたとか言ってた場所 そこまでの道のりではこんな疲れないのか?」
テータは河川敷の方の秘密基地はハンテの家の近くだからまだしも それより少し遠い 秘密基地の方に行くのに疲れたりしなかったのかと指摘をした。
「それはー、悪魔に私たち操られてたから体力自体有り余っていたんだと思うよ 作ったのもたしか キルフィールと出会って その子から隠れるためや ベーチャンを親に内緒で育てる為だったし」
とMOJのもうひとつの秘密基地に関して初めてハンテの口から聞いた事実は特にテータの指摘に対しての回答ではなく むしろ曖昧にされた感だけがのこった。
「はぁ、元々ここの談夜山は アビリシティからまぁまぁ遠いって話だったから、タクシー呼ぼって言ったのに誰ですか? 冒険みたいだからタクシーじゃなく歩きがいいじゃんと言った人は」
テータの発言に対しハンテはゆっくり小さく、掴まれてない方の手を挙げた。
「誰ですか? お金かかるから 体力なら任せて これでも悪魔と身体を契約してるからばっちしよ!って言った子は」
と話すテータの発言に今度はナキアが掴まれてない方の手をゆっくり小さく挙げた。
そんな2人を見て大きい溜息をテータは吐きながら呆れた後
「もう少し上の方まで頑張るぞ、そしたらベンチがあるから一旦そこで休むぞ…。」
とテータは呆れながらも2人を心配しながらゆっくり上り坂の坂道へと2人の手を引っ張った。
少し先に登ったところにベンチがあることを事前に調べて知っていたテータは2人をそのベンチがある休憩スポットへと寄り道をした。
「着いたー、頂上ー!!!」
「まだだよ。」
ハンテの中途半端なボケにテータは雑にツッコミながら軽く頭を叩いた。
「着いたー!出口ー!!!」
「どこだよ。」
ナキアも2人につられて中途半端なボケをし、天丼をするようにテータは全く同じトーンでツッコみ 全く同じ勢いで頭を軽く叩いた。
「あ、誰かと思えばテータじゃーん!」
遠くから微かにそう聞こえた声の方向をテータは薄く目を細めて 確認した。
パッと見、誰か分からなかったが徐々に近づいてくるその子は 同じクラスで噂を話してた同級生の男の子 セキヤだと気づいた。
「あ!セキヤか!!」
「はいさーい そーだよ俺だよ」
アビリシティより、少し南側出身のセキヤは独特は発音と方言をしゃべりながら手のひらを軽くあげ挨拶をした。
「いちおー、私も居るよー?」
そう言いながら セキヤの後ろからひょこっと顔を出しながらそう喋る少女は、学校でよくセキヤといる同級生である ドリー という名前の少女だった。
ありくらげ。です
めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!
ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。
ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。
ではまた。




