2人組
「そんな目で見ないでよ…。」
タジタジとしながらアマモはロヴから目線を外した。
アマモの不審な行動に何かを思い出したようにロヴは
「あんた、またストーカーしてる訳じゃないよね?」
と質問した。
すると明らかにアマモは何かを隠すように動揺し始めた。
「ま、まさか!? ナキアちゃんにはしてないよ…まだ、」
まだ という言葉に引っかかりながらロヴは降ろしていた銃口を再びあげて、嘘をつかせないように構え
「じゃあその情報どこで知ったのよ…、って多分私と同じ MOJのハッカーが作ってたサイトからでしょうね…。」
と自問自答した。
MOJのハッカー ハンテが転校生狩りの時にナキアやテータの色々な情報を調べて、噂や本当のことが散らばっている掲示板サイトがあった。
今となってはもう、そのサイトは削除されており、リンクも無くなっている。
「でもどこで何をしてるとかはサイトに乗ってないはずだから知らないはずじゃ…お前まさか」
ロヴは嫌気を感じ取りながら アマモを見つめた。
「いやだから、言ったじゃん ナキアちゃんにはまだって…」
その発言で、ロヴは完全に理解した。
「お前、MOJのハッカーをストーキングしたのかよ 女子ばっか見やがって、キモイな…。」
少し引き気味でロヴはアマモを蔑んだ目で見た。
「そ、そういうロヴだって 好きになった人になんでいつもこうするのさ、」
そう言いながら アマモは廃工場のあちこちに散らばってる、血まみれになった死体の首を1個持ち上げながらロヴに突き出すように見せつけた。
「そいつらは惚れてなんかない。 全員悪者だよ」
ロヴは死体に対して銃口を向けた アマモは自分も撃たれると思い持っていた死体をパッと手から離した。
死体はベチャッと音を立てながら血まみれになった血溜まりがある地面に顔をつけた。
「こいつら、街を歩いてたところをナンパして、撃ち殺したんでしょ、?」
アマモは手から離した死体に対して足でつつきながら質問をした。
「アマモ〜、そいつらは穢れてるの、その身体から垂れてるものでわかるでしょ? だから殺したの」
ロヴは意味ありげに垂れてる血に対して嫌悪感を出てる顔で、まるで汚いものを触る子供を注意するような動きをアマモにした。
「…じゃあナンパしたわけじゃないの?」
アマモはロヴの動きに気づき、一蹴りだけして その場から離れた。
「そうそう、声をかけて 穢れてるかどうかを確認しただけ〜」
とロヴは説明するものダルそうな声で答えた。
「その、テータって子は穢れてな」
「バァン!!!」
アマモは少し興味と冗談交じりで言おうとした発言を遮るようにロヴはアマモの足元に1発だけ銃弾を放ち、銃口をアマモの頭に構えた。
「言葉を慎んだ方がいいよ 私はいつでも キルフィールを呼んであなたを消してもらうこともできるんだから。」
笑顔で話してるロヴからは明らかに怒りという感情が溢れ出てるように感じ、アマモは顔を青ざめながら咄嗟に
「ご、ごめんなさい 」
と謝罪した。
ロヴは1度目を閉じながら深い深呼吸をし、怒りを抑えた。
そうして、ロヴは目を開き、ハンドガンをポケットにしまった。
「穢れてないかを確認するために あの子たちを海の幽霊のところに行かせるんでしょ?」
そう言い聞かせるようにロヴは優しく声をかけた。
「そ、そうだったね…、」
アマモは怯えながら返答をした。
一気に来た緊張から安心感が来たからかアマモは少しだけホッと息をした後に欠伸をちょっとだけした。
「はぁ、昔からアマモは 忘れっぽくて 子供みたいね、そろそろ寝な?」
ロヴはそう言いながら自分の近くにあったボロボロの布をアマモのいる方向へ投げ捨てたが、ボロボロの布はアマモに届かず アマモの足元にあった死体にかかった。
「あ、あの ロヴ…?」
「ん?どうした?」
「怖くて寝れないから…、」
と、アマモは目を擦り終わった後に両手を広げ ハグを求めるようなポーズをとった。
その行動にロヴはため息を1度吐いて
「仕方ないな ほらこっちへおいで…。」
と微笑みながら、自分の寝どころへアマモを招待した。
その日、月夜の光は2人組を照らさないようにしていたような気がした。




