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メーデー・メーデー・  作者: ありくらげ。
第三章 夏休み
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新しい契約

色々考えた上にナキアはテータの部屋のドアの前に立ち1度深い深呼吸をし、隣 60cm先ぐらいで自分の顔と同じ所に浮いて立ち止まっている GOAT(ゴアト)の中に眠っている サタナキアに1度 感謝の意味も込めて頭を小さく頷いた。


サタナキアはその光景を見たあと、黙ってナキアのポケットの中に戻って行った。


「コンコンッ」

ナキアは閉じてあるテータのドアをノックした後にドアを開けた。


「あ、やぁナキア…、」

テータは少しだけ気まづそうに勉強机の椅子から動かず 身体だけナキアの方へ向けた。


「あの、今日のことだけど…別に気に」


「聞いて!私の話…!」

テータの発言を遮るようにナキアは声を上げた。


「あの、その…あ、」

先程とは打って代わり、声がボヤいてるほど小さく遠くなったナキアの声を聞こうと、テータは勉強机の椅子から降りて ナキアの前に立ち止まった。


「あ、新しい契約をして欲しいの…!!」

詰まっていた言葉がスポンと取れたようにナキアの声はテータの耳に届いた。


「新しい契約?」

テータは一瞬聞こえたワードに動揺しながら、もう一度聞きなおした。


「そう、新しい契約…絶対破っては行けない契約」

ナキアは真剣な目でテータを見つめた。


「どんな契約か教えて?」


「絶対、離れないこと。 そして私の…彼氏でいること。」

と照れくさそうにナキアは顔を赤くしながらテータの顔に指を指した。

一瞬だけ指された顔は驚いていたが、テータは少しだけ目を閉じながら顔正面に突き出された指を左手で包み込み、閉じていた目はナキアの方を向き


「当たり前だよ。これからもよろしく ナキア」

と優しい声でテータは答えた。


「契約成立だね!」

ナキアは嬉しそうに微笑みながら、目の前にいたテータに飛び込んだ。


「うわっ!」

テータは勢いよく飛んできたナキアの勢いに負けて思い切り、身体は後ろに転び、頭を打った。


「―くん? テータくん!?」

ナキアの心配そうな声が、徐々に頭の中を響き渡る。

安心する感覚にテータは深く鼻で空気を吸った。


涼しくはない風、どこからか感じる草原のような匂いにテータはなにかおかしいと気づき、体を起き上がらせた。


「…え?」

テータの目の前に映っていた光景は ロヴと離れた河川敷近くの道だった。


「今までのは、なんだ…、、」

あの時何があったか覚えてないが 確かに自分が気絶して倒れてしまっていたというのだけは今の状況だけで何となく察した。


「私、ごめん!さっき…教室でどうしたらいいか分かんなくて。」

ナキアは倒れ込んでいたテータの身体を抱き寄せながら、泣きそうな声で懺悔をしはじめた。


「いいんだよ。僕らにはまだ、」

テータは先程まで見た光景が夢だと気づき、なんとも言えない感情になりながら


「僕らにはまだ恋愛は、早かったんだよ」

と意味ありげにテータは呟いた。

お互い仲直りをしたが、テータの心にはまだ小さな心残りが残っていた。

そんな気持ちも知らずにこの街では、暑くぬるい風が街中になびいていた。


そして、夏が始まる

ありくらげ。です

めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!

ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。

ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。

ではまた。

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