悪魔的な運命
『主、我はその悪魔の正体を知っとる、教えて欲しいか』
脳内に響き渡るこの声は以前、MOJとの戦いをする前日に話した時のサタナキアのセリフだった。
…悪魔、それはずっと空想だとバカにされてきたもの 悪魔それはテータにとっての憧れだったもの
そんな悪魔が最近自分の目の前に現れるようになった。がそれはテータの夢を壊してしまってるようにも感じた。
人の事を見下し、貶すような存在だと思っていた悪魔は意外と身近におり 自分を尊敬し、主と呼ぶようになっていた。
もちろん主と言われることがテータにとって正直気分が悪い訳では無い。しかし、暴力的で傲慢であるようで人に災いをもたらすそんな存在こそが悪魔だと思っていたテータにとって、悪魔サタナキアとの出会いは衝撃なものだった。
しかし、悪で言えばこの世界にもうひとつ悪と言える存在がいた。
天使だ キルフィール、自称天使でありテータの前には1回たりとも姿を見せたことがないが、根本的にテータがMOJと争わなきゃ行けなかった原因を作った存在で、テータの好きな悪魔を自分の娯楽の為に使うような非人道的な存在。
天使が人々の命を奪い、悪魔が襲ってくる天使の罠から打開策を見つけてくれる 本来は逆であるべきもの達がテータの頭を余計に混乱させる。
もしかしたら、子供の頃に出会った憧れのあの悪魔も本来いいやつなのでは無いのか…。
そうなれば、自分の憧れは本当に憧れなだけであり、妄想に過ぎない話だったのではないか なんて考えながらテータは自分だけの正解を頭の中で巡らせていた。
「―くん? テータくん、?」
テータはナキアの声が頭の中で駆け巡るように感じ、目を開けた。
ゆったりゆったりと視界が動いてるように見え始め 身体も微かに揺れてるような気がする。
「ナキア…?」
気がしたと思っていた出来事は実際起きている出来事だった。
なんとナキアは足の感覚が抜けて倒れ込んでしまったテータをおんぶしながら近くの木陰まで歩こうとしてたのだった。
「あ!テータくん起きた?」
本来すごく重たいであろうはずなのに、そんな表情を一切見せないようにナキアは笑顔で意識を取り戻した、テータの顔を見るように首だけ振り返り微笑んだ
そんな笑顔をテータは数秒間見つめ見とれてしまった。
「あ、降りるよ ごめんね」
そう言いながらテータはナキアが腰を下ろす前に降りようとした。
「あぁ、無理しないで??ていうか腰を下ろさせて?」
微笑んでいた笑顔は一瞬で心配な表情へと変わり、ナキアはゆっくり腰を下ろした
「あぁ、ごめん焦っちゃった。」
テータは少し恥ずかしがりながら、ゆっくり足に地面をつけた。
さっきまで上半身の胸周りに感じていた、人の温もりにテータは少し寂しさを感じながら 目の前にいるナキアの方に目を合わせた。
ナキアも何となく見つめられてることに気づいて、目を合わせた
「えっと…なんかある感じかな?」
見つめられることにナキアは少し恥じらいながら少し口元を隠す仕草をした。
「俺は…ナキア、君が好きだ」
テータはナキアの目を見つめながら 自分の心に嘘をつけなくなり出た言葉を目の前にいるナキアへ発した。
ナキアは自分の表情を隠すように口元までしか隠してなかった手を顔まで覆わせた。
「多分、これはずっと前から、君が転校してきた時から運命だと思っていた。悪魔好きの僕の前に現れた悪魔の力を持っていた少女、 そんな運命を何も知らない男たちに茶化されるのが嫌いだった。 だからあの時咄嗟に…」
テータは悔しそうに自分の足を強く叩きながら険しい表情になりながら震えた。
「大丈夫…!わかってるよ」
ナキアは覆って隠している手の隙間から目をチラッと出しながらテータを見つめた。
「でもね、」
そう言ってナキアは赤らんだ顔のままテータの後ろに指を指した。
テータは振り返ると同時になにかに気づいた。
「周りはちゃんと見て欲しかったかも…」
照れながら指すナキアの指の方にはナキアと一緒に帰ってる最中のハンテが立っていた。
ありくらげ。です
めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!
ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。
ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。
ではまた。




