大切な人
「ガチャ」
テータは自分の家の玄関を開けてすぐに2階にある、自分の部屋の隣にあるナキアの部屋の方へと、走って向かった。
「ただいま!ナキア!!」
走って息切れした状態でナキアの部屋を開けてすぐに大声でナキアに声をかけた、が開けた部屋には誰もいなかった。
「まだ…帰ってきてないのか、」
テータはナキアの部屋のドアを開けたままヘロヘロと地べたにおしりをつけた。
何もない天井を少しぼーっと見つめながらテータはロヴに言われた発言を思い出した。
『自分を守りたいんだったら まず味方を作ってその子と信頼関係を作るんだよ〜』
その言葉が、頭の中で渦をまくようにテータのモヤモヤした感情に引っかかる。
ナキアはどこで何をしてるのか、他の誰かと一緒に楽しそうにいるのではないか、もしかして今どこかで事故に巻き込まれてるのではないか。
テータの思考は不安な方によぎっていった。
「ここに居るだけでは、何も変わんないか…!」
そう独り言を呟いたテータはゆっくりと立ち上がり、不安でいっぱいな思考かき消すように強く自分の頬を
「バチンッ!!」
と叩いた。
「これで気合十分!! 行くか!」
行くあてなんてないし、どこに向かおうとしてるかも分からないが、それでもテータは荷物を置いて、自分の家を出た。
ナキアが心配、それだけがテータを走らせる原動力となっており、走りながらテータは薄々気づいていた。
一緒に暮らし始めてから、いやそれよりももっと前 MOJに狙われて、ナキアの部屋で本音を聞いた時、それよりも前、そう初めて会った時からテータはずっとあの笑顔に、あの言動全てに
「俺は惚れてたんだーー!!!」
運命を感じてた事を打ち明けるように住宅街を超えた先にある河川敷に近いハイキングコースを走りながら夕焼けに声を響かした。
「はぁはぁ、どこだよ…!ナキア」
息切れをし始めてもテータは走りを止めなかった。
少なくとも8kmは軽く超えているほどの距離だった、居なくても当たり前な道のり、だけどテータにとっては居るかもしれないという道のりでもあった そうであるなら走らない意味がないのだ。
「もう…ダメ…、」
足の感覚が抜けてテータはその場で足を着いてしまった。
「て、テータくん!?」
テータは声が聞こえた方向に顔を上げた、自分の目の前に立っていた、少女は紛れもなく自分が必死に探してたナキアだった。
「よかった、まきこ…まれて…なくて」
テータはナキアが何か大きい事件とかに巻き込まれてしまったのではないかということが否定された現実に安堵し、その場で倒れてしまった。
ありくらげ。です
めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!
ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。
ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。
ではまた。




