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メーデー・メーデー・  作者: ありくらげ。
第三章 夏休み
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2人目の天使

「安心していいよ だって私天使だからさ〜」

テータの頬を優しく両手で包んでロヴは優しく微笑みそう語った。


「て、天使…だって?」

テータは頬にあった手を振り払うように顔を揺らして、ロヴから1歩、2歩と距離を置いた。


「その反応、やっぱり天使に関わる嫌なことがあったんだねぇ、」

ロヴはニヤつきながらテータを見つめクスクスと口を隠すように笑った。


テータは以前、天使を名乗る少女 キルフィールが起こした事件に巻き込まれたばっかであり、天使という言葉に敏感になってしまっているのだ。

それもそのはず、その事件でテータは1回死んでいるのだから。


「キルフィール…、って知ってるか?」

テータは怯えながらロヴに質問した。


「うん。知ってるよ キルちゃんねぇ…!」

何か知ってるかのような面影でロヴは遠い目で空を見つめた。


「その、キルフィ」


「あ、そうだそうだ そんなことを話に来たんじゃないのよ」

とロヴはまるでキルフィールが地雷であるかのように明らかにテータの発言を遮り、話題を避けた。


「テータくん悪魔好きなんでしょ? いい話あるんだけど聞く?」


「何の話…?」


「ほら、最近有名な海の幽霊についてなんだけど」


「海の幽霊…。」

テータは教室内で遠くから微かに海の幽霊について語っていた声が聞こえておりその話題は、少しだけ耳にしていた。


「確か、アビリティシティから少し遠くの山奥の川に遊びに行った人々が消えたとか言われてる噂だろ? うちの教室のヤツらも肝試し感覚で行くとか言ってたけど…。」

ロヴはその噂を知ってるかのように頷きながら話を聞いた。


「その、海の幽霊の正体…それが悪魔なんだよね。」

ニヤつきながらロヴは低い姿勢になって内緒バナシのように口元を隠す仕草をした。

テータはそんなロヴをまるで中身が軽いプレゼントボックスを見るような目で見つめた。


「あぁ、さては怪しんでるなぁ? 」


「生憎、自称天使は信じない主義でね。」

テータのいう自称天使は目の前に立っているロヴだけでは無く、キルフィールの事も指しておりその不信感は絶対的な程に揺るがないのだった。


「なら証拠教えてあげる このワードは君たちにとって、明らかなる確信になる事だとおもうよ。」

ロヴは怪しまれてることに対してなんも気に触ってないような表情でむしろ、余裕そうな顔でテータに語りかけた。

テータは少し気になりながらも警戒しながら腕を組んだ。


「今回の件にはキルフィールが関わってる と言ったら?」


テータにとって確かにこれ以上ない確信に変わるワードであったのは事実であった。

キルフィールが悪魔に関わってる その事は以前 名前を聞いた時から知っていた情報であり、何より以前巻き込まれた事件こそ キルフィールが送り込んできた悪魔が原因で始まったことである。


「なぜ、そのキルフィールは悪魔を操れる? 天使と悪魔は敵同士では無いのか…?」

テータはロヴに質問を問いかけた。


「何か勘違いしてるようだね テータくん。」

ロヴはそういうと んんっと喉を鳴らした後

テータに対して再び指を指して


「天使は人間の味方では無く いつだって正義の味方なんだよ。 その正義は自分を守る為の行動だったり、助けるためだったりするだけであり 誰かを救うような存在ではないんだよ」

と自慢げそうに指を刺したまま語った。


「もちろん。それは私も含まれるよ 自分を守りたいんだったら まず味方を作ってその子と信頼関係を作るんだよ〜」

そう言いながらテータの向いてる方とは逆の方向にロヴは歩いて去っていった。


「味方を…作る…。」

その時テータの頭に浮かんだのはリトや ハンテ ましてやサタナキアではなく、 笑顔で笑っているナキアの顔だった。


「…謝らないといけないな。」

そう呟きテータはまっすぐ前を向き歩き始めた。

ロヴは振り返りテータを見つめながらクスリと微笑み


「ま、私は天使ですらないんですけどね。」

と自分のポケットに隠してあったポップ味のあるピストルを取り出し、静かに笑った。


「バサバサッ」

ロヴの上空から何かが羽ばたいて近づいてくる音が聞こえてきた。


「ロヴちゃん〜 勧誘できた?」

空から聞こえる甲高く、そして何よりも美しいほど綺麗な声色が聞こえた。


「キルちゃん。 私、貴女をあまり好いてないのわかって現れたのかな?」

そう、無表情になりながら上空に浮いてるキルフィールに対してピストルを構えた。


「ロヴちゃんこそ、天使に銃は効かないの知っててその仕草?」

と微笑みながらキルフィールは返した。


「なんの用?貴女の言った通り、あの山に勧誘したよ…そのたぶんナキアとかいうやつも来ると思うし これでいい?」


「ありがとねぇ、じゃあお礼に今度、君とテータくんと2人きりの時間作ってあげるよ〜」

そう言い終わったあとキルフィールは上空へ飛び去って行った。


「…何が天使なの、あいつはまるで…悪魔だよ」

と1人去っていくキルフィールを見つめながらロヴは呟いた

ありくらげ。です

めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!

ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。

ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。

ではまた。

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