63:MOJ+悪魔
「…ん、」
テータは意識を取り戻し、今まで何があったか思い出すように、目の前にある青空を見つめた。
「主起きたのか!?」
見ていた青空を遮るようにサタナキアの顔が左から出てきた。
サタナキアの表情は今まで泣いてたように目が腫れており、両腕には黒い猫をがっしりと捕まえていた。
「よかった。終わったのか…、」
テータはゆっくり腰をあげ、片膝を立てながら座った。
少し遠くでは、リトとハンテがお互いの目に涙を浮かべながら、カネヅと話しており、聞いてるカネヅも悔しそうな表情を浮かべながら、2人の話を頷きながら聞いてる姿が見えた。
「色々あったみたいだけど、今の3人を見てると何か、あっちも解決したみたいだな。」
「我や主の入る場所はもうあそこにないみたいじゃな。」
サタナキアは少しだけ、寂しそうな目になりながら口元はいつもの悪魔的な笑みとは違い穏やかな微笑みをしていた。
「さ、戻るぞっと言ってもグランドがボロボロだな…。」
テータはまわりを見渡し、戦闘時にボロボロにしてしまった地面を見つめた後に、校舎の方を見回したが、もうエキストラのような観客は見えず 多分ハンテの悪魔による暴走を解いた時から消えたんだろうと憶測を立てた。
「このボロボロは我やこの悪魔が一緒に直すから問題ないぞ!」
そう言い、サタナキアは両腕で抱えている黒猫を顔の近くまで持ち上げた。
「離せ!話すニャ! 我こそ!悪魔の王ベレトニャ!!」
自分はベレトだと言い張ってる猫の声につられて、遠くにいたMOJの3人もサタナキア達のいるところに近づいてきた。
「そんなこといってー…べーちゃん!」
ハンテはサタナキアに捕まってる黒猫の頭を撫でながらそう語った。
「ベーチャン?」
「うちらが以前、秘密基地で飼っていた黒猫や、 しかしその正体がまさか悪魔とは驚いたで…。」
リトは少し驚いた表情をしながら、妙に納得した。
それは黒猫のベレトが現れた時ら辺から、カネヅの様子は徐々に苛立ちが隠せなくなり、ハンテの様子も少しづつ変わっていったからである。
「しかし、我がこいつらの話を聞くに真犯人はこの猫を送ってきた、自称天使のキルフィールとかいう存在らしいのじゃ、」
「ちが、キルフィールちゃんは、」
「リーダー、諦めた方がええで… うちらはあの自称天使に騙されとったんや。」
サタナキアの発言に取り消そうと試みるカネヅをリトは優しく肩を叩いた。
「キル…フィール??聞いたことない天使だな」
名前を直訳すると、死を感じるという異様な名前にテータは少し、気味を悪く感じた。




