61:リト+ハンテ
「うちは、ずっと後悔してた。多分ハンテがしとることはうちがやってしまった事へのやり返しなんやろ?」
リトはボロボロになった顔を背けずハンテを見つめる。
ハンテは泣き啜りながらリトにだけわかるように僅かに小さく頷いた。
「うちは、何をしてしまったのか どこから裏切り者として言われるようになったのか覚えておらん。 多分頭を誰かにいじられとるんやろ…、ハンテ、迷惑かけてすまんかった。」
そう語るリトの目はハンテの泣き顔に同様したからなのか、涙がポロポロと溢れていた。
ハンテは自分の啜り泣く声や肩を上下に揺れる行動に遮られながらも口を開けた。
「私は、私は…元の3人に戻りたい。」
その発言を聞いたリトは余計涙と声が漏れ始めた。
時にぶつかり、時に笑いあった3人組が仲間割れを起こしてしまった原因が自分にあるとリトは理解していたからだ。
「私は、いや、私が…MOJの仲を引き裂くようなことをしてしまったんだ。だから…」
「それはちゃう!! 原因はうちに、うちが正義を受け入れきれないからとちゃんと話そうとしなかったから」
「そうさせる環境を作ったのは、私なんだよ!本当はもっと話し合えたはず 仲間に対して戦友に対して殴る必要なんてなく、話し合えれば良かったはずなのに…」
「グサッ。」
話し合ってる二人の間を遮るようにハンテの上半身部分にトライデントが貫通した。
そのトライデントは禍々しく黒いトライデントだった。
マウントを取られていたリトは貫通する瞬間まで はっきり見えていた。
トライデントが刺さったハンテは一瞬何が起こったか分からず、自分の身体に突き刺さっているトライデントにゆっくり両手を近づけ、トライデントに触る前にマウントを取っていたリトの身体から離れるように倒れ込んだ。
「は、? な…なんで?うちらやっと…仲良く…、」
今の一瞬で起きた出来事にリトは頭が追いつかず、倒れ込んだハンテの身体ににゆっくり身体を近づけた。
リトがトライデントに触ろうとした瞬間。
倒れていたはずのハンテが急に目を開け、立ち上がった
「ぎゃあああ!!幽霊!!」
そう言いリトは腰を抜かしたと同時に気絶するようにその場で倒れ込んでしまった。
「り、リト!?!」
ハンテは目の前に倒れ込んだリトの脈を咄嗟に確認するため胸に顔を当てて音を聞いた。
微かに とくん、とくんと音が聞こえ死んでは無いことが分かり、ハンテは安堵と同時に胸を撫で下ろした。
「それより、なにこれ…。」
ハンテはそう言いながら突き刺さっていたトライデントを触り始めた。
「ごめん。抜くね!」
ハンテは急に後ろから聞こえたテータの声にビビりビクッとした時、急に刺さっていたトライデントを抜かれ
「ひゃん!」
と咄嗟に変な声を出してしまった。
「…へ?」
ハンテはトライデントを抜き終わった、テータの顔を見るなり少し動揺してたテータに対し
「この…!!へんったい!!」
と勢いよくテータの頬にビンタをした。
「バチーン!!」
という音と共に勢いよく倒れたテータを見向きもせず、変な声を出してしまったことに恥ずかしく思ったハンテは顔を隠しながらその場に座り込んでしまった。
そこには男子2人が倒れ込み、その中心に座り込んでいる女子がいるという 妙な空間だけが残ってしまった。
ありくらげ。です
めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!
ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。
ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。
ではまた。




