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60:リトvsハンテⅡ

(キリがない…。)

リトはひたすら、ハンテが振り回し続けてるハンマーから逃げるようにずっと足を下げながら相手とある程度の距離を保っていた。

相手がハンテだからなのか、本来、ハンマーを振り回してる相手の身体を殴ればよいものをリトは殴る事が出来ない、したくないのだった。


「なん!で!!逃げるだけなんだよ!卑怯者!!」

ハンテはイライラを隠せない状態でひたすら相手の顔や腰部分を狙いながら振り回す。


「くっそ、焦れったい!!」

ハンテは今まで横向きに振り回してたハンマーをリトの右肩を狙うように縦に振り変えた。

リトは右側を狙われてるのに気づき左側に避けようとした瞬間、とある違和感に気づいた。

それは一瞬の出来事だった、振り回されていたハンマーにハンテはもう手で掴んでいなかったのだ。

右側にあったハンマーは勢いよく真っ直ぐ飛んでいきハンテ自身は左側にタックルする勢いでぶつかりに来てたのだ。


「しかたない!【RESTR(リストr)】」


「言わせるかよ!!」

ハンテはリトに対してタックルしリトの身体に思いっきりぶつかり、地面に勢いよく


「ズサァー!!」

と音を立てながら滑っていった。


「っ、いたた」

勢いよく倒れ込んだリトの身体は気づけばハンテにマウントを取られてるように押さえつけられていた。


「殴れよ。」

ハンテは無表情のようで何かを訴えるような目でリトに命令をした。

リトはマウントを取られても尚、黙り込んで目を瞑り始めた。


「ドカッ!」

ハンテはリトの頬の肉壁に、のめり込むような力で1発殴った。

そのパンチには殴れよ、叩けよと訴えてる怒りのようなものを感じたが、リトはそれすらも痛みと同時に飲み込むように黙り続けた。


「殴れよ。やり返せよ。裏切り者…、」

「ドカッ、……ドカッ、……ドゴッ!」

ハンテは言葉を一言、発する度に1発1発殴る。

が、リトはそれにすら黙り続けた。


数十発目に入った時、ピタリとハンテの手が止まり、ハンテの目には一雫の涙が流れるように頬に伝った。


「泣いてる…のか、?」

マウントを取られて初めて、リトが発した言葉だった


「なんで、殴り返さないの…!」

ハンテは1度漏らしてしまった涙があふれるように止まらなくなり手で拭い始めた。


「話せばわかる。そこに暴力はいらん うちはそう思っとるだけや。」

殴られ腫れた顔で表情も見えないほどコブが出来てるリトの顔は、今誰が見てもどんな顔をしてるか分からない表情なのに、ハンテにはその顔がどんな表情をしてるのか、わかるように見えていた。


それは昔からずっとそばに居た戦友がいつも隣で見せてきてた笑顔だった。

ありくらげ。です

めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!

ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。

ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。

ではまた。

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