54:ナキアとサタナキア
「貴様などの命令を聞くぐらいなら死んだ方がマシじゃ」
と吐き捨てるようにGOATの中にいるナキアにそう返した。
その発言はサタナキアにとってナキアの事を心の底から嫌ってるいるであろうとナキアに、はっきりとわかる発言だった。
(な、な…!)
ナキアは動揺で言葉を失ってしまった。
元からサタナキアに信じられてはいなかったことは知っていた。しかしあの時 あの夜に少しでも仲良くなったのではないのかと感じていた。
そんな気持ちを踏みにじるかのように冷たい目で吐き捨てたサタナキアの行動にナキアは虚ろな目になってしまった。
「我は主は尊敬しておる、じゃがな貴様なんぞに命令されるのは死ぬほど嫌いじゃ。」
サタナキアはナキアに対して嫌悪感を明らかに表した。
サタナキアは以前にナキアに対して、自分以外のものにGOATを被らせるように命じたことがある。
悪魔道具にはそれぞれ能力があり、例えばDevilsPathの能力は
【expansion knowledge】
であり、その時欲しい、この世にある情報を触れることが可能ではある。 しかし検索できるのはひとつのワードのみである みたいな縛りがある。
そして、サタナキアがナキアに対して命じた理由はGOATの能力自体にあったことだ。
GOATの能力は
【magical power grant】
それは一見すると、悪魔の魔力を与える能力のように聞こえるが、その本質は、とあるものを魔力に変換するゲートのような道具であった、そしてその変換するもの、それは人間で言うところの生命力だった。
そして、サタナキアが恐れていたものはナキアが仮面を被ることだった為 サタナキアは他の人に被らせるように教えてたのだ。
ナキアが仮面を被ることを嫌がっていたのは、ナキア自身には魔力はない。しかしサタナキアがナキアの身体を糧に生きてるため、ナキアの生命力には微かに魔力が含まれている。
するとGOATは生命力という名の魔力を吸い込み魔力を使うように与える それを繰り返されると魔力が一方的に溜まるようになる 常に魔力を吐き出し続けないと魔力が溜まり、いずれかは身体が持たなくなるか魔力の暴走に巻き込まれてしまう可能性があるのだ。
契約、それは悪魔にとっては生きるための生活みたいに当たり前なもの
しかし、そんなことも知らずに契約すらも破り、挙句の果てには、他の人からも支えられている それで平然としてられるナキアに対してサタナキアは拒絶をしているのであった。
しかしナキアもただ、ヘラヘラと許されていると思っている訳でもない。
ナキアは、薄々自分のやった事への重大さを理解していた。
しかし言葉に出さなかった いや出せなかった。
それは契約違反により恐れという感情を倍増させるという罰則が関わっていたのだ。




