53: MOJ決戦IV
「どけ!!お前には用がないんだよ!!」
大声をあげながら、カネヅは目の前にいるテータを振り払うように片手に持っていたハンマーを大きく振った。
ハンマーの頭はテータの側頭部に向かって勢いよく当たりそうになったが、即座にテータは側頭部を守るように腕を出した。
「っ!!」
ハンマーの頭はテータの右手の前腕部に直撃した。
テータは痛みを我慢しながら左手でカネヅの腹に向かってフックをかまそうとしたが、それも勘づかれたのかカネヅは後退りをし、回避をし すぐさまからぶったせいで全面的に身体が前に出てしまい、姿勢を崩してるテータに追い打ちをかけるように、肩の少し下をハンマーで叩きつけた。
テータはハンマーの勢いに押されて顔面から地面に倒れ込んだ。痛いと感じるのも束の間、顔面にカネヅの右足が飛んできた。
顎から蹴り飛ばされたテータは気を失いかけ、身体も後ろから倒れ込んでいた形からひっくり返された。
意識が朦朧としてる中、カネヅが自分の腰にハンマーを振り払う瞬間が見えたが、手を出すことも出来ずにハンマーの頭がテータの腰に直撃し、そのままテータの身体は勢いよく飛ばされた。
「ほぉ、あの凡人はベレトの怒りと共鳴したのか」
サタナキアは主であるテータがボコボコにされてるのを見ながら自分の憶測を考えていた。
ベレト、通称怒りの王 常に怒っている存在である
悪魔と人間が繋がる方法は主にふたつある。
1つは悪魔やその繋がりのあるモノに人間が接触すること 悪魔は基本的には封印されてる為に不可能…。
そう考えるともう1つは共鳴。
悲劇、喜劇、感情、行動、どれかが惹かれ合う物に悪魔は吸われる。
かく言う我自身もこの女の感情に引き寄せられた一人だからの…。
しかし、我の読みが正しければ基本的に封印されてるはずの悪魔が、誰かの手により解かれておる…。
まさか…、能天使とキルフィールを名乗る悪魔が関連してるとするならば、今封印が解かれてるのは元天使だったもの…なのか?
(おねがい!サタナキア!!テータを助けて!)
考えていたサタナキアの脳内に突如声が響き渡った。
聞き覚えのある声、これはGOATで眠っているナキアの思考が、サタナキアの脳内で声として響き渡ったのだと確信した。
今サタナキアが見てる情景は仮面越しにナキアにも見えているのであろう。
「貴様が我に命令をするな」
サタナキアはナキアの発言に呆れたような表情で返した
( 悪魔は、主に従うんじゃないの!?)
ナキアは動揺をしながらもサタナキアに助けるように命じたがサタナキアは腑抜けて、まるで知らんぷりするような姿勢を見せた。
「我は命令されとらん。」
サタナキアはボロボロになっていくテータを無表情で見つめながら一蹴した。
無表情と言っても思うことはあるだろう、だがそれをナキアには理解することができなかった。
テータから命じられてないから、行動しない。それは悪魔のサタナキアが約束されてる事の1つに反してはいない行動だった。
(されてなくても、主がやられているんだよ!助けないの?)
そう語るナキアの言葉を聞いた瞬間、サタナキアは少しずつ苛立ちを隠せない表情へと変わり
「貴様などの命令を聞くぐらいなら死んだ方がマシじゃ」
と吐き捨てるようにGOATの中にいるナキアにそう返した。
ありくらげ。です
めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!
ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。
ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。
ではまた。




