52:悪魔の匂い
「どーゆーことだ、サタナキア」
動揺しながらも、サタナキアの発言にテータは生唾を飲み込みながら質問をした。
「言ったまんまじゃ、悪魔の香りがする、いや知っとる匂いを感じたんじゃ」
テータの質問に難なくと答えた、サタナキアの様子を見た、ナキアは少しほっと安心して口を開いね
「知ってる匂いって…なに?」
と質問した、するとサタナキアからの返答は
「話しかけるな!この色目使いの悪魔!」
お前がそれを言うかと言うほどの理不尽な答えだった。
ナキアは再びビクッと震えたが、そこには少しの変化があった事に、サタナキアはナキアを見つめたが、すぐさまカネヅの方へと目線を動かした。
「あいつらが何に取り憑かれてるか、わかるか?」
「あいつらは、悪魔ベレトに取り憑かれておる。」
テータはその発言から悪魔ベレトの資料を思い返すように頭で、まとめた。
ベレト、別名ビュレトとも呼ばれてる悪魔は王とも言われる存在で、元々能天使であったと言われている。
常に憤怒しており、失礼な態度を取ることはベレトにとって怒りを買う行動になるため、落ち着いて礼儀正しく接する必要がある。
そんな傲慢でわがままな悪魔にカネヅ達は取り憑かれたのか、テータは不思議でならなかった。
「おい、そこの女、立っているだけなら、我に身体をよこせ!」
そう言い、サタナキアはGOATから数m離れていたナキアの方へと振り向いた。
「え?」
ナキアが驚いてるのもつかの間、一瞬でサタナキアは顔にGOATをはりつけた。
仮面を被ったナキアはGOATを通じて徐々にサタナキアに身体の意思が乗っ取られていく感覚に陥った。
テータはナキアの異変に気づき後ろを向いた。
するとそこには白いショートカットが徐々に黒く染まりながらロングへと、学生服がゆっくり黒いロングドレスに閉じ込められるように両端から侵食する姿がそこにはあった。
「…こいつがサタナキア?」
テータは、始めて目の前に立っているサタナキアに妙な親近感と好意を寄せてしまいそうな魅力に一瞬見とれてしまいそうになったが、すぐさま顔を横に振り冷静を取り戻した。
「おいそこの緑髪、そこの紫髪は貴様を殺すように仕向けられとる、そいつは本心では戦っておらん!」
とサタナキアはリトに対し聞こえるように大声で叫んだ。
「出やがったなぁ!悪魔ぁ!」
そう言いながらカネヅは怒り狂い、血眼になりながらそこに立っているサタナキアに飛びかかるように走り出した。
「そうはさせるかよ!」
テータは走り出したカネヅの前に飛び出て、自分に対して手のひらを向けた。
「【ABNOTEMPORALITY】」(一時的で完璧に求めた異常)
「【ENCHANT】!!」(身体を強化しろ!!)
そう唱えて、突撃してくるカネヅをサタナキアの方へ行かせないため、頭部と脇を守るようにして、カネヅの目の前へとテータは飛び出た。




