47:テータの過去
僕は悪魔が好きだ。
子供は誰しも存在しない、未知数なものが好きだろ。
ヒーロー、アニメ、非現実的な存在に憧れを抱く、僕にとってそれは悪魔だった。
みんながキャラの図鑑や絵本を買ってもらってる時、僕は悪魔の辞典を持っていた。
もちろん、周りから謎に嫌われて悪魔関係の友達なんかできなかった。1人を除いて
その人は綺麗な白い髪をした女性で、自分の事を悪魔と名乗る方で、出会ったのは1回きりなのに、その人のおかげでずっとこれまで、悪魔というものに憧れを抱いてきた。
「僕は、昔から悪魔という存在に憧れを持っていた。」
3人に向かって呟いた。
「憧れの悪魔に再び会うため、悪魔と会えた、あの時は僕にとって日常で能力なんて、皆子供だから使わなかった。そんな普通な生活だった。」
その発言にナキアは昔テータがよく口癖のように呟いていた発言を思い出した。
「『普通に戻りたい…。』」
ナキアのそのつぶやきにテータはナキアに真剣な眼差しで目線を合わせた。
「あ、いや、結構言ってたな…って思って」
ナキアはテータの眼差しが少し怖く感じ、目線を逸らしながらそう語った。
「もしかして、普通に戻ったら、その悪魔さんと出会えるから昔から普通を望んでいたの?」
ナキアは指をモジモジと動かしながら、テータに質問した。
テータは顔を俯いて少し無言を貫いた後、1回だけ縦にうなづいた。
「それなら、まずはうちのリーダーの暴走を止めないとあかんな。」
リトは申し訳なさそうな顔しながら呟いた。
「主、我はその悪魔の正体を知っとる」
サタナキアがそう語るとテータはハッとした顔で少しだけ助走をつけるように早足になってサタナキアに近づいた。
「教えて欲しいか?」
「あぁ。もちろん」
テータはナキアの質問に即答した。
「なら、我の配下を集めるのに手伝え。封印されたせいであちこちにばら撒かれてしまったんじゃ」
「それが、条件か?」
テータはサタナキアの入っているGOATにガシッと掴みながら真剣な目で質問をした。
その力は仮面を壊してしまうのではないかと思われるほどだった。
「いや、契約じゃ」
サタナキアは動揺など一つもせず、答えた。
悪魔にとっての契約は、絶対に破れない誓いみたいな物なのわかっていながら答えた。
「契約成立だ。」
そう言い、テータはGOATを掴んでいた手を離した。
「それなら、明日ぶっつけ本番やけど、やるしかないんやないか!」
ニヤつきながらどこか楽しそうにリトはテータとナキアの肩を持ちながら引っ張り、3人でサタナキアを正面に陣を組んだ。
「「「明日、絶対勝つぞ!!」」」
3人は心をひとつにして、大きな声を上げた。
「あなた達、何時まで起きてんのさー!!」
3人よりも大きい声で遠くの部屋からテータのお母さんの声が反響して聞こえてきた。
テータ達はハッと口を塞いだ後、三人とも目を合わせてクスクスと笑いあった…。
ありくらげ。です
めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!
ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。
ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。
ではまた。




