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メーデー・メーデー・  作者: ありくらげ。
2章転校生狩り
31/46

30:MOJの襲撃Ⅲ

―ナキアの部屋

部屋に入ったあとナキアとテータはお互いの身を心配しながら泣きあうその姿に、ハンテはリトの思考を逆転する前の自分達を見ているようで、少し胸をキュッと締め付けられ半開きになっていたドアを閉めた。


ある程度経ち、ナキアとテータが謎の辞典を持ち込んできてテータの能力でエメラルド色見つめていた時だった。

「『GOATゴアト…。』ちょっとまて」


「これ、2回目だよ。」

ハンテが唯一調べきれてなかった、テータが自分達の記憶に違和感を思い出した。

リトがどの記憶の何を制限したのかは分からないが、少なくとも制限した記憶の中に、2人は辞典を見つめていたという記憶があったんだと思う。


そんな憶測を立てていた時、部屋の中からガタンッ!と重たい音が聞こえた。多分中に入り襲うはずだったリトがバレたのだと、ハンテは気づいた。


いつもなら用意周到で自分達の目的もばらさず仕事を終わらせるとリーダーから聞いていたハンテは、今のリトは逆転してるからやりかねないと動揺していた。


「ガチャッ」とドアが開いた先には戦闘態勢を構えるテータと、ベットに飛ばされたままぽかんとしているナキアが目の前に広がった。


「な?ハンテちゃん」

そう笑いながら喋るリトはもう壊れた人形そのものでこのままだと自分達の目的何もかもをバラされてしまいそうで、ハンテはどこかで逆転を戻さないとと、焦らせながらハンテはリトが入れないような情報だらけで話をすすめた。


「お前らの目的はなんだ! ナキアを殺せば満足するのか!」


テータがあげた声にリトとハンテはお互いは見つめてそしてリトは笑った。


合わせるようにハンテも笑いながらその隙にハンテは


「【INVERT(インバート)】」(戻ってこい!)

そう小声で呟き、リトの頭に手のひらを向けた。

一瞬だけ頭が光ったその時、


「ダンッ!」

と鳴らすようにリトはナキアの部屋の床に左足を叩きつけた。

リトが戻ってきたと確信した。がそのリトの様子はおかしかったのにハンテは気づいた。


前のリトは裏切りそうな不信感や自分の正義を分からなくなっていた。

それを逆転したことにより、絶対的に裏切らない思考と自分の正義を裏切るような言動をし続けていた。

さらに、今逆転をしたことにより

思考や、リト自身は戻ってきたものの

リトは裏切ることと自分の曲げたくない正義を優先するような思考になってしまった。


つまり、今のリトは戻ってきたものの、自分達MOJに不信感を抱いている。もうあの頃に戻って来れないリトがハンテの前には立っていた。


「リト!! あんたはリーダーを裏切るのか?」

この発言の答えによっては、リト逆転で改変される前のリトの願い、殺して欲しいを叶えなければならないことに、ハンテは顔を曇らせた。


「ウチは…リーダーの守るという意思には賛成や、やけど、人殺すんはちゃうとウチは思っただけや。」


「ウチは前、あそこにおる若者を殺したんや。何故か生き返ってたんやけどな。」


「ウチは正義の為に思って、あいつらと戦ったんや、やけどウチはただ弱いものいじめしてたようにも感じたんや、あの若者に1発当てられた時、少し恐怖と怒りを感じたんや ウチはあいつらにそれに似た行為をしたのに」


「そして、ウチは悪魔に殺されかけた。あん時思ったんや 正義は人を殺すことであってんのか?と」

そう淡々と語る、リトにハンテは


「あいつらは人じゃない、あいつらは悪魔なんだよ!目を覚ませ!リト!!」

と怒号をあげた。

自分の正義、街を守ることをリトに思い出させるためだ。自分がやってる行動がおかしいのもハンテは理解してる、もう戻らないならせめても、リトを殺さないで済むようにと考えていたからだ。


「アンさんこそ!目を覚ませや!!ここにおるのは紛れもない女子高生や!!」

そう言いながら睨みつけてくる、リトを見てハンテは心を痛めた。


自分が逆転したせいでリトから大切なものを失わせたそんな後悔を悔やんでも、もう戻らない。

リトはもう、MOJの敵となってしまったんだ。と確信した。


「もういい。」

「やるしかないんだな。裏切り者」

ハンテは自分がリトに対して完璧な悪になるように、リトの正義は間違えてないと思わせるせめても償いで完璧な悪を貫くような行動に出た。

ありくらげ。です

感想、ご質問受け付けております。

ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。

ではまた。

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