27:ハンテという少女
―数年前 私立特立青能中学校内
私立特立青能中学校、略称 特能中学はこの街アビリシティの唯一の私立中学校でありアビリティ高校への1歩と言えるほどの名門校である。
「なぁなぁ、そろそろ卒業やけど、MOJってどうするんや。」
リトは同じクラスにいるMOJグループのリーダーとハンテに声をかけた。
卒業が近づく秋の頃の出来事だった。
「どうするって、解散とか言わないでよ?ね、リーダー」
不安になりながらハンテはワタワタとし、リトとリーダーの肩を揺らす。
「おぉ、揺れる揺れる!!」
リトは揺れる身体に身を任せて震わせながら笑う
リーダーは揺らすハンテの片手を持ち上げてゆっくりとハンテの腰に戻し
「気にすることでは無い、俺が2人をMOJに誘ったのは過去の不幸な人生を変える為だ。 それはこれからも変わらず、お前らを幸せにする居場所、そこがMOJだ。」
リーダーは2人の方に目線を向けながら
そう言いながら2人に笑いかけるリーダーに2人は目を合わせ
「リーダー!やっぱすきや!」
「リーダー!!」
と二人は大声で飛び込んだ。
リーダーは2人の身体をちゃんと掴んで笑った。
数分後、リーダーは帰り道が違うため、ハンテとリトのふたりで帰ることになった。
「なぁ、うちらやっぱ、リーダーに選ばれたんやなって改めて思ったわ」
泣き腫らした目を擦りながらリトはハンテに声をかける。
「そうだな。私達以外にMOJに入れることも前に提案したんだけどさ、」
「『人が多かったら、お前らの居場所が狭くないだろ』って、私達のことを心配してくれた。」
と染み染みとハンテは話した。
「うちら、戦友やな。」
リトは照れながらハンテへと語り、目線を写したら
ハンテが耳を赤くしてるのに気づいてニヤつきながらリトはハンテの腕を肘をつついた。。
「やめろ!恥ずかしい!」
ハンテは照れながらリトの肘を弾いて、赤くした顔を手で隠した。
リトはそんなハンテの仕草に何故か自分まで恥ずかしくなって顔を赤くした。
いつもなら、言わない言えないことが今なら言えそうそう思ったハンテは小さく口を開いて
「もしさ、」
ハンテはリトの目の前に立ちリトの足を停めさせた。
「もし、私があんたとか、 リーダーとかと敵対することなったらどうする?」
ハンテはそう質問しながら俯いた。
「…正すだけやで?」
そう発言したリトにハンテは少し驚きながら目線をあげた。
ハンテの中でのリトはリーダーへの忠誠は誰にも負けないほど、だからこそリーダーの敵となるものは誰であろうと容赦なく倒す。そう思っていたからの動揺だ。
「何やその顔〜!」
笑いながら驚いてるハンテの顔を指さしながら笑った。
「うちはな、MOJが好きなんや リーダーの事も尊敬しとる。けどなそれと同じぐらいうちはハンテも尊敬しとるんや。」
MOJにハンテが入るきっかけを作ったのはそもそもリトだった。
リトとカネヅは友達同士でその間にハンテが入ることはハンテ自身も躊躇っていた。
しかしリトはそんなことなど気にせず、MOJにハンテを推薦しまくった。
それは能力を見込んでのことではない。
ハンテの言動に尊敬してたからだ。
「やから、もしうちが逆にあんたらの敵になった場合はその脳ごと逆転させてくれへん?」
とハンテ信頼し、リトは語った。




